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「わるくちのすきな女の子」安房直子 46歳
「わるくちのすきな女の子」
安房直子 作
林 静一 絵
ポプラ社
1989年12月
もういい大人なので
「わるくち」
は言わないし
好きではないけれど
「わるくち」を「批判」に変えると
「池の氷をバリッとふんだときのような気もち」
というのが理解できる
・ひとのわるくちをいうのがすき
・ひとにいじわるをするのもすき
だけど
・咲きたての花のようにきれいな顔
・あたまもよかったし 遊びもじょうず
そんな女の子にあこがれて
あつまってくる友だちは
たくさんありました
心の中ではきのどくと思いながら
「アヒル」を仲間外れに・・・
自分は正しい 優れていると
思っているタイプの子には
「弱い者の立場になって考えましょう~」というのは
ピンとこないような気がする
逆境の中で
「我慢するということ」を学ぶスタイルがあっている
長所と短所は表裏一体
・こんなことでまけて たまるものですか
・くよくよしたって しかたないわね
・世界のはてまでさがしにゆくわ
・わたし希望をすてないわ
・根気強い・勇気ある子ども
・よごれたものがきらい みにくいものもきらい
・高いお花はお上品 すらりとしてとてもスタイルがいいわ
・やすいお花は いなかくさくて下品
少女特有の潔癖 自己防衛本能
表面的で偏った価値基準
ゴムとびのいちばんへたな子 (アヒル)
お家で人形の服をつくって
学校にいるときよりも
はるかにしあわせそう
満ち足りた顔つき
↑
たまらなくにくらしく思う
小さな女の子とお母さんが
にこにこ
ふとんをほしていました
わるくち鳥になって
まっ白いふとんに
きたない足あと ベタベタ
↑
ひとのしあわせを見るといらいらする
どれもこれもだいっきらい
家庭環境・家族関係に問題あり???
・やせすぎ茶色いきつね
貧弱 よわむし いくじなし
・やせた小さな声やさしい白いけなみきつね
おひとよし いい子ぶって
・のろまなだんなさんにばかのおくさん
おおたいへんだ
↑
安房直子作品 レギュラーキャラクターメンバーに
言いたい放題
ふくろう
「あのふたりは きっと しあわせに生きてゆくよ
そこぬけのおひとよしの上には 幸運の星がついているんだよ」
「初雪のふる日」とラストの風景が似ている
林静一さんの 絵・装丁がとてもよくあっている
カレンデュラ
聖母マリアの花
太陽に向かって花を開く黄金の花
誠実さ
純粋な心
忍耐力
東西問わず信頼されるハーブ
カレンダーと同じ語源
どの月の初めにも咲いている