通信圏外エリアで画像伝送を実現!?
こんにちは。三信電気ブログ部のウエキン💪です。
今回はLPWAの1つであるLoRaを用いた「LoRaカメラ」
についてご紹介します。
LoRaカメラの特徴
・長距離通信が得意なLoRaを使用するので、LTE電波が入らない地帯でも
数km、数10kmといった広範囲で運用が見込める。
・特にLPWAで使用される920MHz帯は電波が回り込みしやすいという
特性があり、山岳地帯でも通信しやすい。
・LPWAは一度に送信出来るデータ量が少ない為、リアルタイムでの
画像伝送は厳しい。また、映像は流石に不可です😭
当然長所だけでは無く、短所もありますね。。
以降で詳細について記載します。
LoRaカメラの構成
LoRaカメラ:シリアルカメラ+センサーGW(LoRaモジュール搭載)
ゲートウェイ:センサーGW(LoRaモジュール、LTEモジュール搭載)
ここでもお馴染みのセンサーGWが使用されています。
自画自賛になりますが本当に色々な用途で活用出来る便利なアイテムです👍
実際に現地に設置するLoRaカメラでは
ソーラーパネル+バッテリーから給電する事で、電源工事不要で
運用可能です。(設置工事は必要です)
LoRaで画像を送信するには
最初のLoRaカメラの特徴にて、
「LPWAは一度に送信出来るデータ量が少ない」と記載しましたが、
おおよそ100B程です。
(拡散率、バンド幅等の設定にもよりますが)
仮にVGA画像が50KB、
一度にLoRaで送信出来るバイト数が100Bとすると、
50KBのVGA画像をLoRa送信するのに掛かる送信回数は、
50KB(50,000B) ÷ 100B = 500回
一度のLoRa送信に掛かる時間がおよそ2秒ですので、
50KBのVGA画像をLoRa送信するのに掛かる時間は
2秒 × 500回 = 1000秒 ≒ 16分
単純計算でも16分程は掛かりますので、今すぐ画像を確認したい!
という様な用途には適さないという事になります。
全体50KBに対して100Bずつしか送信出来ないので
少しずつのデータを500回にも分けて送っている訳です。
イメージとしては以下の様な感じでしょうか。
まとめ
LoRaカメラの簡単なご紹介でした。
データ通信量が少ないと言われるLoRaですが、
制限はあるものの画像伝送も行えるという事をイメージして頂けると
嬉しいです。
リアルタイムは厳しいですが、
・6時間に1回、山岳地帯の中にある河川を監視したい
・1時間に1回、発電所の取水口を監視したい
…etc
といった用途であれば十分にご活用頂けると思います。
是非、こういったニーズがございましたら、
お気軽に三信電気までご相談頂ければと思います。
逆に、画像サイズを小さく出来る様な画像圧縮技術についても
興味が御座いますので、そういった技術をお持ちの企業様が
いらっしゃいましたらご連絡お待ちしております🙇♂️
今回はこの様な内容でした。
引き続き当ブログをチェックして頂けますと幸いです。
以上です。閲覧ありがとうございました。
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