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2024/1/13読書会レポート

第13回読書会

開催日時:2024年1月13日(土)10:00-12:00
参加者:4名
場所:天王寺
★今回13回目の開催となりました!
今回は通常のオススメ紹介と、課題本「走れメロス」の感想交流を行いました。


今回紹介頂いた本たち


<課題本>走れメロス(太宰 治)

Mさん:友人を一方的に人質とするメロスの非人道性や妹の結婚式を見届けないといけない、というメロスの独善思考が気になった。

SYさん:メロス=太宰治ではなかったか。死を意識しながら友と共に死ぬ覚悟で生きるメロスの姿は、愛人を道連れに自死を重ねた太宰の姿と重なるように感じた。作中の王は太宰の心の闇(我欲)を具現化したもののように受け取った。

SMさん:走れメロスはツッコミどころを模索しながら読み進めるとおもしろい。真の勇者でありながら真っ裸だった最後のシーンはその象徴。面白さと同時に、メロスを取り巻く人達の優しさを感じた。

Yさん:信実・信頼することの大切さを感じた。メロスが挫折した後も走る原動力となったものは「信頼されている」という力。セリヌンティウスが運命を引き受けたのも、友の信頼あってこそ。
王が思想を180度転回させたのもメロスとセリヌンティウスのお互いの信頼。

「紫式部と藤原道長」(倉本 一宏)

紫式部と、彼女を支援した藤原道長の生涯を史実に基づき描いた一冊。

「生きることば あなたへ」(瀬戸内 寂聴)

孤独、愛、健康、慈愛などのテーマについて、仏教の視点から生の悩みや苦しみを乗り越えるための言葉が詰まった一冊。

「人間というもの」(司馬 遼太郎)

人間の生き方、死に方、愛、憎しみ、戦争、平和など、多岐にわたるテーマを日本の歴史を通じて論じた著書。

「女王さまの夜食カフェ」(古内 一絵)

深夜営業カフェ「マカン・マラン」で、ドラァグクイーンのシャールさんが様々な悩みを抱える人たちに美味しい料理と優しい言葉を届ける物語シリーズ。

感想・エピソード

今回は新しいメンバーを迎えての参加となりました!
・人は頼られることで自分の価値や能力を高め、相手との関係を深めることができる。
・読書は手軽に自分を異世界に連れていってくれるツールであり、自分の感情や想像力を刺激し、知識や視野を広げることができる。
・独学での学びは自分のペースやスタイルで知識や技能を身につけることができ、随時他者評価を受けながら軌道修正していく。

まとめ

今回は課題本を共有し、新しい受け止めや解釈を得ることができました。
読書会は、自分の読書の幅や深さを広げ、新しい発見や気づきを得るのみならず、思考の幅や新たな視点を学ぶ機会ともなることを実感しました。
年始一回目のご参加、有難うございました!

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