2023/3/11読書会レポート
第3回読書会
開催日時:2023年3月11日(土)13時-15時
参加者:5名
場所:天王寺の貸し会議室
★今回めでたく3回目の開催ができました!ご参加本当にありがとうございました!
紹介された本
①「冬の花火」 渡辺淳一
歌人中城ふみ子の奔放な愛と病魔とのたたかい
参加者M下さんのエピソード。
M下さんから「冬の花火」2冊を女性参加者にプレゼントされました。(カッコ良すぎます!)
②「武士道シックスティーン」 誉田哲也
剣の美しさと強さと友情と
③「火喰鳥」 今村翔吾
④「わたしの恋人」 藤野恵美
⑤「ライオンの棲む街」 東川篤哉
⑥「理由あって冬に出る」 似鳥鶏
⑦「筐底のエルピス」 オキシタケヒコ
⑧「ゼロスキルの料理番」 延野正行
M本さん怒涛の7連書籍紹介。青春小説・SF小説のほか
異世界転生ものをはじめとした「なろう小説」というジャンルが
あることを教えて頂きました。
⑨「地球星人」 村田沙耶香
初参加S田さんからのご紹介。
幼い時から虐待され愛される経験がなかった主人公が、生きるための現実逃避の妄想を大人になってからも抱き続ける非常識な世界を通して、常識とは何かを考えさせられる作品。
村田ワールドが堪能できる反面、一定の体力・精神力を要する作品
⑩「明日の子供たち」 有川浩
同じくS田さんからのご紹介
児童養護施設を舞台とした作品。〝差別や偏見〟と共に〝同情〟の是非についてみんなで考えました。
生きづらさを抱えているであろう人への対し方。医療福祉関係のお仕事をされている方の専門的視点から考察を深めて頂きました。
⑪「人生論ノート」 三木清
孤独は知性である。たとえ賛同者がなく一人になろうとも自分の信念や主張をする勇気が人生を幸福にする。
哲学は答えのない問いを考え続ける営みである、というS田さんのご意見に心打たれました。
⑫「ゼロからの資本論」 齋藤幸平
資本主義で世界は幸せになれるのか。あらゆるものが商品化される中でコモンの領域を広げていくことが新しい世界をつくる。
⑬「図書館の神様」 瀬尾まいこ
本読書会のムードメーカーSさんからのご紹介。
高校教師と教え子との関係、姉と弟の関係。それぞれの距離感と味わい深い人物描写に心地良い読後感を得ることできる作品。
作中に登場する様々な文学作品も興味をそそります。
★今回も多くの学びを頂きました。
「生きづらいこの社会で、希望をもって生きていくために!」
答えの無い問いをみんなで話し合う経験が重要
自分は知っているという傲慢な態度ではなく「無知の知」を大切にする
長期的な視点で人を育てることが、生産性ある社会につながる
そのために無目的な交流の場をつくることは感性を育むうえでも有用であろうこと。でも同時にお金もかかること・・・
誰の人生も小説の如し
自分の意見をきちんと主張する勇気
次回読書会予定 未定
2023年4月 日( )13時〜
場所:天王寺駅近辺