【非公式】できるかな66・記憶編
こちらの表はLHTRPGのセッションに利用可能なランダム表となっております。非公式ですので、許可を取る必要はありません。
もし気が向いたら、利用した際にどんなお話になり、どんなことがあったかを教えていただけると嬉しいです。
この記事では目次の数字がダイス1の出目を、その下の箇条書きの数字がダイス2の出目を表します。
1
お饅頭が、お饅頭が!!
美味しいものが食べたいと考えていたあなたは、ふとストックしてあるお菓子の賞味期限が数日前だったことを思い出した。意地でも食ってやるか?!アレだよ!ほら!アレアレ!
生前に見ていた大好きなアニメの名前だけ全文思い出せない。みんなも大好きだったろ!?アレだよアレ!ほら!主人公の眉毛が繋がってるやつ……えっ、古い!?あのメニュー
不意に、自分が地球で昔食べた料理のことを思いだした。高級店のものでもないし、ずっと食べ続けていた訳でもない。けれど不意に思い出してしまったそれが、ただ一度食べて、大して気に入ってもいない筈の料理が、無性に恋しく思えた。ソシャゲでの⭐︎4を狙って…!
いつのことだったか、あれは⭐︎4を狙ってのことだったか。大半のゲームに最大レアリティの天井はあったが、それより下のレアリティには天井がなくてね……クエスト失敗(の記憶)
大災害直後、軽い気持ちで受けた救助依頼。
ゲーム時代なら目をつぶってもこなせてたような依頼を失敗して、「次頑張ればいいさ」なんて仲間同士で励ましあった。まだゲームの延長だと思ってたんだ。
…もう二度と、あの村には行きたくないマンデラエフェクト
某マスコットキャラクターの尻尾の色が分からない。それも自分だけではないらしく、セルデシアにある再現グッズには何パターンもの尻尾がある。
見れば見るほどどんどん分からなくなっていく…
2
いきなりやって来た!
酒場で右隣のカウンターに座った男がムーディーな鼻唄を口ずさみ始めた、お笑い芸人のネタだった気がするがどうしても誰だったか思い出せない、仕方ないので左に聞き流す事にした。過去の記憶は輝いて
アイテムを整理していたら、ふと目に入ったものがあった。
それはかつて、とある仲間と一緒に冒険した際の戦利品。
懸命に戦って、ドロップを共に喜んだ思い出の品。
フレンドリストの「オフライン」の文字は、その思い出が遠い過去のものであることを示している。
でも、不思議なものでね。
あの時の記憶は、今でもそのレアリティ以上の輝きを放って見えるんだ。鼻歌
あの曲の曲名が思い出せない。ほら、アレだよアレ。
フフーンフンフンフフーンフ、だよ。
え、分からない?
うぅ、モヤモヤする…!花のように
揺れる白い蕾をみて、花のように笑うあの子が頭をよぎる。
あれは一体誰なのだろうか。大地人だったか、友人だったか、はたまた夢の中の幻覚か……
花のようにゆらめく笑顔の記憶は、朧げに散っていった。黒歴史
突如として中学二年生の時に書いた詩集の内容が雪崩れてくる!!
止めろ!!追加で脳内小説の設定も出すんじゃない!!あの作品の今
ふと途中まで読んでいた作品の続きが気になったがタイトルを忘れた。
ほら、あれだよあれ。なんとか✕なんとかってやつ。
……まだ終わってないのあれ!?
3
教室の片隅で
「あいつアニメとかゲームの話するときだけ早口だよなw」
「マジうけるw」
机に顔を伏せ、寝たふりをしてやり過ごしていた休み時間の記憶。
あいつらの顔は綺麗さっぱり消えているのに、言われた言葉だけは胸に刺さったまま…焼き付いたそれ
アキバを歩いていた時に見かけてしまった、あの強烈な姿。膨らんだ胸部、簡素ながらも主張の強い手。長い脚はボリュームとは裏腹に細く長い。己の視線がそれに、その胸に”釘付け”にされていたことに気付いて慌てて目をそらしても、きっと相手は己がそれを見ていたことを分かっていたであろう。でも、あの姿がどうしても頭から離れない……
「ガンダム……???だんぼー……いや、ガン……ダム!?
それで……!?」異世界のような現実
普段歩かない場所を歩いていた時のこと。確か道に迷ってたような気がするんだけど…なんだか自分がよく知る場所とは全く違う場所に来たみたいな景色が広がっていたんだ。
夢なんじゃないかと思ったけど現実だったし、恐怖もあったけど、好奇心が勝っていた。
今でも残ってるか分からないけれど、記憶を頼りにもう一度行けるかな?邂逅:忘却
「■■の継承者か、なるほど。彼女は『プラン』をまだ続けるつもりらしい」
単眼鏡を着けた、壮年の男性がガラス越しにこちらを見ている。
「検体のデータは欠かさずとるようにしろ。これはおそらく……切り札になりうる」
男の指示に、白衣を着た集団がうやうやしく了承の意を示していた。
……え、これ何の映像?ジャンルが違わない?胸いっぱいの後悔
〈大災害〉直後、何が起きたかわからなくて、何をしてたかわからなくて、必死で生きていたのか、死んだように生きていたのかもわからない倦んだ日々。法律も倫理も知らないふりしていた恐怖と孤独、そんな彼らを眺めていたのか、それとも自分自身がそうだったのかすら思い出せない。円卓が出来るまで燻っていたしょっぱい気持ちを思い出した。
だからこそもう二度とそうはならぬと、心の隅に小さな灯がともる。薄れた虹の輪郭
目を閉じれば今でも、あなたの姿が浮かぶ。小柄な躰も、さらりと流れる黒髪も、爽やかな青の衣装も、泥臭いひたむきさも。
そして苦難の果てに掴んだ栄光と、その代償を。
なのになぜだろう、あなたの名前だけが思い出せない。
雨上がりに消えた虹のように。
4
経験:戦禍
鉄筋を剥き出しにしたコンクリート壁、何もかもが焼けていく臭い、終わらない怒号と破壊音があなたの鼓膜を揺さぶり続ける。
絶望と悲嘆に暮れ、天を仰いだあなたは目の当たりにする。頭上に飛来した、それを。
血と鉄の災厄をかき消さんと降臨する、金属巨兵の姿を象りし救世主を……!
……ちょっと待って?これ本当に自分の記憶?!足りない
待ち望んでいた神作のアニメ化。
キービジュも作画も完璧で、盛り上がる中サブキャラの声優発表が続いていた。
セリフも声優も覚えているのに、ようやく一言喋ってくれた推しの声が思い出せない。一言じゃ全然足りない。挨拶から笑い声、名台詞までまだまだ貴方の声が聞きたかったのに月の浜辺
サクリ、サクリと砂へ足跡を残す
青く幻想的に広がる海から波が押しては返す
繊細な金属を反響させたような音が鳴り響く
そう、あれは彼方の記憶
ここではないどこかへと置いてきた記憶が
胸を満たすのはいつの日か思い……だせない!
大災害後に死亡したことで何らかの記憶を失ったという確信がある。ただ、今になってそれがとても大切な記憶だったように思えてならない。家族?友人?それとも別の思い出?わからない。私は何を忘れたのかさえ忘れてしまったのだから。闇鍋しようぜ!
そういえば知り合いたちと闇鍋をしたとき、皆が笑顔だったことを思い出した。フレンド欄を見れば全員オンライン、近いうちに皆を誘ってまた闇鍋をするのも良いかもしれない。出自:弟妹
あなたには義理の妹がいた。天涯孤独になったあなたを引き取った家で、本当の兄妹のように育った少女。
「お義兄……ちゃん」
こちらを見る、怯えたその眼が、路地裏の薄暗闇のなかで爛々と赫く光る。
「わたし……なんで」
鉄錆臭い息とともに、困惑した声がする。
もうあなたの周りに訪れることはないと、そう思っていた領域の存在が、ふたたびあなたの日常に忍び寄る。
視界の下端であなたの両腕が、巨きく膨れ上がり、ごわごわしたケダモノの毛並みに覆われていき……
……いや、そんなイベントはエルダー・テイルにはなかったと思うんだが?
5
次は笑顔で
大災害時に比べると友人が思い出を話す時の表情は柔らかくなっているように思う。
次会う時はどんな思い出話をしようか、友人が笑顔になれる話をたくさん作って持っていこう。ゲームとは勝手が違う
「あの冒険者さん急に口下手になったね」「やめなよ」
NPC雑貨屋の看板娘を口説くのがちょっとした趣味だった。ギャルゲー並みとは行かないまでも隠しパラメータでもあるのか、リアクションは結構豊富だった。グラもよかったし
……で、大災害が起こった。運がいいのか悪いのか、あの娘はゲーム時代のパラメータを引き継いでいるみたいだ。まともに顔を見れない。簡単なんて嘘だろ!!!
魚型のエネミーがいるが、リアルでは限定された時間で
「黄金に輝くイクラをカゴにただ運ぶだけの簡単なお仕事」
を名乗るモードあったのを思い出した。あの魚型のエネミーたちにも大きさに個体差はあるのだろうか、できれば小さいのは出てこないで欲しい。飼っていたのかもしれない
ふと頭に小動物と戯れていた記憶が蘇る。
あれは誰が飼っていたのだったか。自分か、他人か……
リアルがどうなっているかはわからないが、元気であってほしいものだ。あの日見た花の名前を
薬草摘みの依頼を受けた先で、地球でも良く見る花が一面に咲いていた。エルダー・テイルの地名に基づいたこの花は、故郷では何と呼ばれていたんだっけ。
忘れてしまったのか知らないのか、それも思い出せないけど、ただ確かなのはこの色彩。あーっ!お前っ、お前ーっ!あーっ!
この感情を何に例えよう。この愛憎を何になぞらえよう。悲哀にまみれたこの激情。もはや誰にも止められることなど出来ぬ。アレはコミックか、はたまたドラマか映画かゲームだったか。
ああしかし。確かにその日、推しが死んだ……。
6
懐旧
いや、俺は嫌いじゃなかったんだけどね?嫌いじゃなかったよ。わくわくしたし、でもほら、俺一人の意見じゃどうしようもないし、作者も全然違う話描いてるし、思い出してもないんだろうね。なんか、ほら、Twitterでも描いてないし。なんだろうねアレ。どうしてこんなに寂しい気持ちになるんだろう、へへっ。でもどうしても涙がボロボロ出てくるんだ。なんで打ち切られちゃったんだろうね、あの漫画……。他人の不幸はなんとやら
クラス全体で遊んだ遊びの途中での罰ゲーム。クラスの円の真ん中で見た景色は、皆楽しそうな笑顔だった。
とても人間らしい、純粋な笑顔だった漁夫にご注意
目の前がシャボン玉のようなもので溢れかえる。視界の端には自身の赤いHP、そして床に散らばる戦利品。近くには死んだ者のアイテムが転がっている。
どうせならもらってしまおう。
そうしてしゃがんだところで記憶は途絶えている。あの夏の失格
私は今、リレーのアンカーとしてレーン上に立っている。チームメイトが3コーナーを回って走ってくる。ひりつく緊張感とともに私も走り出す。「よしっ!バトンパスは上手くいった!」そして無我夢中で走りきる。走りきった高揚感を感じていると、審判員から一言。
「あんた隣のレーン走ってたでしょ。たぶん、失格ね。」
嘘だ…。自分1人のせいで失格…嫌だ、嫌だ嫌だ、う、うわぁぁ〜!!!………。
パチッ、気づけばアキバの宿の一室。……夢でよかった…。血と刃のレゾンデートル
…この世界で初めて斬った生き物は狼だった。両手に伝わる鉄の重み、スローモーションのように千切れ飛ぶ体毛、一拍遅れて堰を切った鮮血、今もどこかにこびりつく肉の感触。…悔いてるわけじゃない。放っておけばあの大地人は食物連鎖の環に還っていただろう。…でも一つの命を奪ったことに変わりはない。一つの命を助けるために、別の命を壊した。
…大災害から時も経ち、大切な人を守る為なら人でさえ斬ることに躊躇いはなくなった。
でも、私があの狼を忘れることはない。異世界の友達
エルダー・テイル以外にもMMORPGを掛け持ちしてたっけ。それぞれに仲間、友達がいてゲーム内結婚してた相手もいたっけ。
今の世界に不満はないけど、あいつらがいたらもっと楽しかったのかな。
この場を借りて、この表のアイデアの提供に参加してくださったログホラTRPG相談室の皆様に心から感謝申し上げます。