谷川俊太郎さんについて
本日は季節のご挨拶を申し上げる事はいたしません。
先日、谷川俊太郎さんがお亡くなりになりました。
教科書や絵本、翻訳など多岐にわたり人々に真摯に寄り添い続けた心の温かな方です。
以下に一つの詩を打ち込んで置きます。
木陰
とまれ喜びが今日に住む
若い陽の心のままに
食卓や銃や
神さえも知らぬ間に
木陰が人の心を帰らせる
今日を抱くつつましさで
ただここへ
人の佇むところへと
空を読み
雲を歌い
祈るばかりに喜びを呟く時
私の忘れ
私の限りなく覚えているものを
陽もみつめ 樹も見つめる
謹んでご冥福をお祈りいたします。