人生でチクリと刺されたときのお手当の仕方

自分が最近興味を持っていることをある人に話していたときに
「そんなもの見てるくらいなら働け」
と言われそれ以上喋る気を失った。
ちなみに相手はニコニコして聞いてくれていたから安心して話していたということもあり、突然刺されたような感覚にもなった。
ドラマの描写でもあるように『え…？』と、状況把握できない空白の時間って本当にあるんだと思った。

なるほど、その人にとって自分は”働いていない人”であってきっと働いていない状態や働いていない期間についてその人なりの考え方があるんだな。
そして、その考え方から話を聞いているからこちらの想いは耳に入っていないんだろうなあと思った。

自分の話が純粋なままで伝わっていなくて、自分の発した言葉に相手の考え方がベタベタ貼られてんだなって思った。
こんなこと言っていると被害的な考え方に思われるだろうか？（笑）

それに対して自分は反論するでもなく、『なるほどー』と思ってその状況に自分がどう反応したのかってところを観察していた。
諦めではなく、自分が怒ったり相手に分からせようとしたところで相手を変えることはできないし自分の思いをぶつけたところで互いに傷つくことになるから。
できることは自分を整え、成長していくこと。

まぁやっぱり仕事とか日中の過ごし方について自分でも気になっているし、お金欲しいけど自由時間ももう少し欲しいっていうところにいるんだけど。どうなるのかね、まあなんとかなると思って今を大切に過ごしているんだけどなあ…と心が少ししょんぼりしている感覚があった。

そんなこともあり、やっぱり自分の過ごし方は良くないのだろうか…
と頭の中のモヤモヤが再燃してきた。
モヤモヤは自分を大切にするためのヒントが入ったモヤモヤだと自分は思っているので、これを問題視するのではなく
”可愛がってやろう”
と、今までにない発想で向き合ってみた。

ではどうやって可愛がるのか。
相手から言われたことへの自分なりの思いや、相手と一緒にいる時間に抑えていた思いや感情があったことに気が付いたのでそれを口に出して自分を労うことにした。

『あーびっくりした！』
『あー悲しかった』
『あーさみしかった！』

それらを口にするたびに自然と涙が出てきた。
すると、相手に対する小さい頃からの想いがスルスルでてきて

『こんなに自分は相手のことを大切に思っていて、そのために合わせてきたこともあって。こんなの当たり前じゃないよね。自分はよくやってきたよね。すごいことだよ。』

と自分の中にある愛情と純粋さに気が付いて更に涙が出てきた。
合わせたり従ったりすることだけが相手を大切にすることではないということを今の自分は知っている。
だから、この想いが出た時点で自分はそこを”抜けた”って感覚がはっきり分かった。
やっと抜けられた。

相手の針（相手から言われたことやされたことなど）をずっと自分に刺したままにしていると傷口が疼いて痛むままになってしまうけど、その針を過去のものにして抜いてしまったらスッキリするんだということが分かった。
『こんなことを言われて悲しい』
から
『こんなことを言われて悲しかった！』
にして、過去にして抜き去って終わらせてしまえばいい。

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この出来事があった期間にスズメバチが近くに飛んできて『怖っ！』って思ったことがあったんだ。
刺されると思ったから。
でも冷静にしていたら周りを飛んでどっかに行ってしまった。
そして今日、道端にスズメバチが落ちて死んでいた。
・・・
『そうか、終わったんだな。』
そんな風に感じた。

スズメバチのスピリットが言うことには、
針でチクリと刺される出来事は人生の中にもあるけれどその痛みにも意味があり、その痛みを訴えるのをやめたときに痛みは消えていく
とのこと。
自分は過去形にして口から吐き出したことで痛みを訴えるのをやめたのだろう。そして痛みが消えていった。

体内に溜まった毒を吐き出してしまえばいい。
刺さった針を抜いてしまえばいい。
けれどここで大切なのは怒りのまま吐いたり抜いたりしてはいけない。
自分の心の奥深くにある思いを汲み上げ、自分の中にある光に気が付くこと。
そしてその上で自分を思いやり、労い、愛情をもって手当をすることが大切。
思いやって手当をすることが難しければ、針が刺さっていることに気が付くだけでも十分。
自分自身のペースで手当てすればいい。
自分自身のペースを持つこと自体が癒しになっているから。

過去形にして口に出したらスッキリした話。