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「自分のタイミングではないので」

これをはっきりと言える人と出会ってとても感激した話。



出会いはとあるワークショップで。
ワークショップ後にたまたま興味深い話をしてくださった方がいて、その方の話をもっと聞きたい!というメンバーが残りお茶をした。
初めて会って数時間しか過ごしたことの無いメンツである。
それぞれ素性を全くと言っていいほど知らないが、とある話に興味を持ったというそれだけが共通点。
だけど、その共通点となる話であってもそれぞれのスタンスが違うことも分かった。
ある人は健康という視点から、
ある人は信条という視点から、
またある人はエンタメという視点から…

同じ話題に興味を持ったということで「仲間を見つけた!」と嬉しくなったけれどそれぞれ立っている位置が違うことに気が付き、きっと「同じ」と思っていても全く同じ立ち位置と視点からその話題を眺めている人はいないのだろうな、ということが分かりなんだか自分が自立できていることを実感できた会でもあった。


LINEグループを作り、またワークショップに参加する日が重なったら会いましょうという感じで繋がりをもった。
時々ワークショップ関連の連絡をするのみで、それ以外の交流はない。

そんな折にメンバーの数名が参加を希望するワークショップが開催されることとなった。
ワークショップに参加するか否かということにそれぞれ返信したが、ある人が

「自分が行きたいタイミングではないので」

という一文を含めた丁寧な返信をした。

とんでもなく良い表現だ!

と、素直に思い感激をした。
その人の返信の一文が目に入った瞬間ガツンと頭を殴られたような感覚とチカチカ星が飛んでいるような、そんな漫画みたいなエフェクトが自分にかかったのを体感した。

自分は気が進まなくても他の人に意見や行動を合わせてしまうところがまだあり、それをなんとかしたいと思っていた矢先のあの一文。
「これだ!!」
と思った。
自分自身を尊重しつつも相手も尊重した言い回し。

なんだかもうドキドキしてきてしまって「本当にこの人素敵すぎる!」
と心の底から思ったし、自分自身のことをよく分かっていて大事にできている人だということが強く伝わってきた。

この感激を是非伝えたい!と思い、ほとばしる思いのままその方にメッセージを送った。
素直に「良い」と思ったことをそのまま伝えてみたら自分の心もとても満たされた感覚になった。
他のメンバーもその方の返信を軽やかに受け入れていて、こんなにも軽やかで穏やかな人たちがいることを知ることができてすごく嬉しくもなった。

付き合いが長かったり、親しい間柄じゃないと自分の意見が言えないとか断れないなんてことはない。
むしろ関係が近い方が何かと考えて言いにくくなることだってある。
それでも、どんな間柄であってもこんな風に自分を最大限に尊重した言い回しをしていきたい。

一番付き合いが長く、愛すべき自分自身のことを大切にしていきたいと思った。





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