"また花咲かすその時まで"

『寒くなってまいりました。
わたくしは葉を落とし、自身の根幹を全力で保持することに注力いたします。
しばしの間お暇をいただきます。
また花咲かすその時までどうかお元気で。』

…と、カフェの窓から見える桜の樹からお便りがきた。

もうそんな季節か。
もうそんなに時が経ったか。
もうそんなに———————か。

そうかぁ。

そっかぁ…。

自分はなんてお返事しようかな。


分厚い灰色の雲に閉じ込められ、なんとなくセンチメンタルになる今日の昼。