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結社誌を見て、賞に応募することをやめた話
ここのところ、ずっと連作を作っていました。
来月締切の、ある有名な大会に出すための連作です。
俳句を作り始めて数年。
割と初期の方で、「きらめく才能は私にはない」と分かりました。
でも、結社に入り、毎月句会に出る中で、「努力すればある程度詠めるようになるんじゃないか」と思えるようにもなりました。
皆さんご存じのことを今更書きますが、俳句は、深い深い海のようなもの。
そして、この海は、潜れば潜るほど深くなっていくような気がするのです。
溺れないように努力するしかない、という思い8割、もしかしたら自分にも納得いく句ができるんじゃないかという希望1割、駄目かもという絶望1割くらいの気持ちを抱えながら、俳句と向き合っています。
連作は、作るだけでも勉強になる、と主宰をはじめ先輩方がおっしゃっていること。
確かに、去年まとめた時は、自分の句のアラや見方の硬直さ加減が良く分かって、しんどかったけどやってよかったと思います。
ひるがえって今年。
去年よりは格段に詠めるようになっている(自分比)。
季語も分かるようになってきている(自分比)。
全体のバランスを考えて、少しずつ句を揃えていっていました。
昨日、最新の結社誌が届きました。
いくつか連作が掲載されていたのですが、そのどれもが自分のものより遥かに深く、遠くまで詠んでいる作品で(比べることがそもそも失礼ですが)、簡単に言うと、打ちのめされました。
あぁ。
今年、連作を整えられたとしても、それは数を揃えたにすぎないレベルだな、とはっきり見えました。
これ以上数を集めるより、毎月の句会のための一句一句ともっと誠実に向き合おう。
俳句はやめません。
けれど、今日、一からやり直す気持ちです。