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ワンピース考察系が害悪である理由

前提1:尾田先生は当てられた考察を見たら変えると公言している
前提2:考察に関しては「仲良く楽しくやってください」と言っているだけでマネタイズ、youtubeでの拡散などを推奨しているわけではない
これらを前提として、考察系といわれる方々を批判していきたいと思います。

まず初めに言っておきたいのは、本当にワンピースが好きで、愛していて、楽しんで読みたいだけならば、1人で、自分の中だけで考察し、楽しめばよいということです。
この後はこういう展開になるんじゃないか、この伏線はここのコマなんじゃないか。そういう風にして楽しむのではだめなのでしょうか。本当にワンピースというコンテンツを楽しみたいだけならそれでいいはずです。
わざわざ自分の考察を拡散し、youtubeで広告をつけマネタイズする必要なんてないわけです。これだけ考えても考察系といわれる方々はワンピースを本当に愛しているのではなく、ワンピースというコンテンツを利用してお金を稼ぎたい、ワンちゃんバズりたい、承認欲求を満たしたいだけということが分かります。
いくらきれいごとを並べても実際そうする必要がない以上どんな言い訳も滑稽なだけです。

僕はワンピースが大好きでした。間違いなく人生で一番好きな漫画でした。
しかしながら、新世界編以降、特にニカという後付け設定が出て以降まったく楽しめなくなり、単行本を買う気力もなくなってしまいました。このワンピースがつまらなくなってしまった原因の一端は間違いなく考察系というワンピースを金稼ぎのためだけの道具として使い潰す人達の影響であると考えています。

前提でもお話しした通り、尾田先生というのは読者の予想を裏切りたいと考えている作家です。
それは漫画家として、作家として当たり前のことだと思います。自ら考え、忙しい週刊連載のなかで懸命に生み出した作品が「あーこういう展開ね、予想通りだわ」とか「やっぱりね、結局こうなるのね」みたいな反応で読まれたい作家はいないでしょう。
しかし考察系という方々はこう言う読者の反応を生み出している元凶なのです。

考察系という方々の考察の作り方というのは、
まず初めに「こういう展開になったら良いな。」「こうなったらアツいな。」という、ある種の妄想から始まると思います。そこに過去のコマや尾田先生の発言から根拠を引っ張て来て、場合によっては連想ゲームのように無理やりこじつけて、自分の妄想を考察と呼ぶわけです。

そして、その妄想、考察というのは、得てしてその漫画が面白くなるルートであるということです。そりゃそうですよね?漫画を読んでいる読者がこうなってほしいと考えていることなのですからたいていの場合面白い展開であることが多いのです。
ここで前提1が効いてきます。尾田先生は読者を裏切るような面白い漫画尾を書きたい、しかし自分が考えていたアツい設定も、ワンピースが面白くなるルートも考察系と呼ばれる人々によって語られ、拡散され、それを何万人もの人が見てしまっている。
もう、「アツい展開へのルート」や「面白いルート」や「普通の読者だったら驚くような展開」はすべて潰され、残るのは「みんなを裏切れるけどアツくも面白くもないルート」しか残されていないのです。
なんと悲惨なことでしょうか。目の前に広がっていてどこへでも行けたはずの大海原は、急に現れた金の亡者たちによってコンクリートで埋め立てられ、残った道は魚が一匹もいない枯れ果てた細い水路だけだったのです。

これが考察系といわれる方の害悪性です。
もちろん今までも、ワンピースについて考え展開を予想して当ててきた方もいたことでしょう。しかし考察系という方々がそういった思考を拡散することによって読者の大半が展開を予想して当てたいと思うようになり。誰もが当たった時に「あーこういう展開ね、予想通りだわ」とか「やっぱりね、結局こうなるのね」みたいな反応をする読者になってしまったのです。

僕は悲しいです。
考察系といわれる方々も、尾田先生がどういった作家性を持っているのか、SBSを読んでいれば考察が当てられたら変える人であるというのはわかっていたはずです。
にもかかわらず、お金が欲しい、有名になりたい、みんなから褒められたいという欲望を抑えることができずに考察を拡散してしまう。
「尾田先生は考察を見ないと公言している」とか「自分たちごときの動画が影響を与えるわけはない」という人もいるかもしれません。
ですが、世の中に出した時点、見られる可能性がある時点でその可能性(尾田先生が見る可能性)はあるわけです。何度も言いますが本当にワンピースを愛しているのであれば自分の中で考え、楽しめばいいだけです。どうしても仲間と共有したいのであれば、SNSで集めた人たちとオープンチャットとかでひっそりとやれば良いだけです。マネタイズする必要がどこにあるのでしょうか。

最後に、僕は今のワンピースを好きにはどうしてもなれません。そしてそのすきになれないワンピースを作った原因の一端は考察系という自分の承認欲求と金のために漫画の面白いルートを潰していく方々にあると思っています。
恨みます。考察系。

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