10/1第57回スプリンターズS(G1)回顧&予想反省会
今秋
最初のG1
スプリンターズSが
幕を閉じた。
(私の予想)
私のパドック後予想
最終見解は
◎①ナムラクレア
○⑨アグリ
▲③ピクシーナイト
注⑩マッドクール
△⑥ママコチャ
の5頭の争い。
◎○はとにかく抜群にパドックが
良くて、究極の仕上げ。
それに対して
実力No1の▲は仕上りが九分
気性的に戻ってない可能性があって
初ブリンカーも?だったので
評価は落とした。
2年前の三歳で勝ったこのレース
performanceが出来れば
圧倒してもおかしくない
力があるが、時計のかかる
馬場も不利。
注△はいかにも今の中山の馬場に
合う馬。
予想記事の事前予想に書いた
逃げ馬三頭
②テイエムスパーダ
⑬ジャスパークローネ
⑯モズメイメイ
の後ろのゴールデンポジションを
取る馬
この馬が1番勝利に近いが
その候補として
▲③ピクシーナイトが先行
出来ないのならば
おそらく
○⑨アグリは抑えて乗るので
注⑩マッドクールが
ゴールデンポジションを取るのでは?
というのが私の見解。
今の馬場で
スタミナを活かすレースが出来る
△⑥ママコチャが川田騎手なら
出して行くかも?で
抑え
ここまで。
(レース回顧)
スタートして
◎①ナムラクレア
②テイエムスパーダ
▲③ピクシーナイトが
出遅れてしまった。
④⑤の遅れはいつも通り。
私の読みは
②テイエムスパーダは
何が何でも
⑬ジャスパークローネに
競り込むと思っていた。
予定より大きめの出遅れだったが
それでも内から掬うと思った。
ただ、あの位置関係になったら
内の②が引かなきゃいけない
のは一応の競馬のマナー。
それでもG1なら私は
競るのでは?とも思ったが
そうはならなかった。
◎①ナムラクレアは
出遅れて、出していったせいで
若干かかった
そこで一旦抑えて
足を溜める作戦に出たのだが
大誤算は
外から⑧メイケイエールが
暴れながら抑え込んできたこと
ここで引くと進路がなくなるし
前の△⑥ママコチャの手応え
良かったのが見えてしまったので
引くに引けなかった。
ここでひと息いれれば良かったの
だが、入れられない分
最後の最後で止まってしまった。
これが
◎①ナムラクレアの敗因である。
私が事前予想で言っていた
ゴールデンポジションを
見事に取ったのは
坂井騎手の
注⑩マッドクールだった。
これも記事に書いたとおりだが
私が
○⑨アグリの横山典騎手なら
スタートして
後ろに引くという
ぬるい競馬はせず、
このポジションを取りに
動くのだが……
この辺が昔からの
典騎手の甘さ
簡単に言うと
位置取りをとれない
よく言えば
馬任せで乗るということだが。
典騎手は折合いが上手く
ないので
位置を取りに行かない
その最終結論が
奇抜な逃げか
ポツンなのである。
ライアンムーアには
位置を取って折り合える
技術があるから
絶対こんな作戦はとらない。
このゴールデンポジションを
○⑨アグリが取ってれば
勝ってると思う。
それを無策で下げたせいで
展開が向かず
厩舎究極の
仕上げを活かせなかった。
それに比べて
坂井騎手は
典騎手が引くことを読んで
たかのように
もしくは私の記事を読んで
いたかのような(笑)
見事なゴールデンポジション
どりだった。
レースを見直して欲しい
坂井騎手は
スタート19秒のところで
内を確認して
意識的に取りにいってる
のである。
勝てなかった理由は
②テイエムスパーダが
競らなかっただけで
本当に騎乗としては
100点満点であった。
勝った△ママコチャは
とにかくスタートを
決めたのが大きい。
しかもまさに
この馬に向いた馬場で
1400mベストの
この馬にすることは
兎に角早め早めの競馬で
スタミナ勝負、粘り勝負に
してしまうこと。
前走差して
乗ってダメだった
鮫島騎手の作戦を
しっかり修正するあたり
川田騎手が一流と
呼ばれる所以であろう。
普通G1は差されるのを
嫌って仕掛けを遅くする
多くの騎手が
そう乗ったために
前残りの競馬になったが
その展開+ママコチャの1400m
適性を考えて
かなり早めに動いた川田騎手の
英断がこの勝利を導いた。
普通なら
ゴールデンポジションを
取りきった。
100点満点で乗った
坂井騎手の注⑩マッドクールに
軍配が上がってしかるべき
レースであるが
それを
120点の騎乗で超えて見せた
△⑥ママコチャの騎乗は
見事としか言いようがない。
仮にもしスタートで
②テイエムが
競っていたら
△⑥ママコチャは
あのタイミングでは
動けなかったので
ゴールデンポジション
を取った
注⑩マッドクールが
勝っていたであろう。
そういう
タラレバを言い出すと
1番痛いのは
◎①ナムラクレアの出遅れ。
あれで浜中騎手は
焦って出してしまった。
これがないだけで
◎①ナムラクレアは
勝ち負けだったであろう。
(終わりに)
久しぶりに長い回顧を
書きたくなった理由は
坂井騎手が
位置を取ることの重要性
しっかり分かっていて
それに👏
と感じたからである。
これが
日本競馬の騎手には
欠落した大きな要素である。
無論その大きな理由は
折合いが下手だということである。
欧州の騎手は皆出していって
位置を取る。
競馬において位置どりの重要性が
分かってるから。
厩舎の命令であることも多いが(笑)
無論
でたなり、馬なりで乗るという
のは普通のレースならいい。
でも
G1は勝負に行かないと勝てない
少々ラフに乗っても
位置は絶対取るべき。
この意識が日本のJRA騎手全般に
欠けている。
地方競馬では位置こそ全てなので
地方出身の騎手は
中央の騎手よりも
位置取りに厳しい。
それが一時期
地方競馬出身の騎手が
大活躍した理由であるが
彼らも段々
中央競馬の乗り方に馴化
してしまうのは残念である。
今回のスプリンターズS
120点で展開も嵌まった
川田騎手も
無論素晴らしいが
位置を取ることに
徹底的に拘った
坂井騎手は本当素晴らしい
100点満点の騎乗であった。
こういう
騎手の駆け引きを
ストーリーとして見られると
競馬はもっと
面白く見られると思う。
伝説の阪神大賞典
ナリタブライアン武豊に
早仕掛けで
勝負を誘った
マヤノトップガン田原成貴
それを受けてたった
武豊
直線は二頭だけの世界
そういう
騎手の駆け引きが
競馬というものを
単なるギャンブルから
多くの人に
感動を与えるドラマに
昇華させるのだと思う。
この秋から年末にかけて
どれだけのドラマが
見られるのか?
私は
本当に楽しみにしている。
(終)