
#01 痔瘻手術後の生活で必要なものについて
こういうのは入院時から書くものだと思いますが、それらは追々書くことにします。
2023年に痔瘻手術をしました。入院中に退院後の生活について看護師に相談したり個人的に調べたもののそれなりに試行錯誤することがあったのでまずはその部分だけを優先して記事に残しておきます。
痔瘻手術には何種類かありますが私が受けたものは切開開放術(瘻管が長く、膿だまりも大きかったため複数個所を切開し、切開部がすぐに閉じないようにチューブ取り付ける処置(後日外す))でした。このため、退院後もしばらくは切開箇所からの分泌液が多く数時間毎にガーゼ交換が必要という状況でした。
必要なもの
温水洗浄便座
穴あきクッション
卓上スタンディングデスク(スタンディングデスク)
VIOゾーンシェーバー
ナプキン、ガーゼ、ワセリン
次に不要だったものです。
携帯ウォシュレット
ではそれぞれの詳細です。
温水洗浄便座(ウォシュレット)
これがないと話になりません。
自宅でも患部周辺を清潔に保つために最優先です。なければトイレ(大)のたびに浴室に駆け込むことになります。実際に自宅のトイレに取り付けるまでの数日はそれで乗り切りましたが……。
メジャーなメーカーの製品ならどれも大差ありませんが、筆者が購入したものはパナソニックの「ビューティ・トワレ 瞬間式(DL-PRTK20)」です。この製品は水圧が3段階ですがマニュアルにも記載されているコマンドで弱より弱くできるので実用上は全く問題ありません。
ちなみに、安く済ませようと携帯ウォシュレットを考えるかもしれませんが「①水量が全く足りない、②(メーカーによっては)弱モードでも水圧が強すぎて使い物にならない、③水のあたる位置調整が難しすぎる」ので今回の状況ではオススメしません。実際に使ったので分かる。
穴あきクッション
患部への圧迫をできるだけ分散するために必要です。
以前から使用していましたが、入院時に持参し忘れたため病院の売店でも購入しました。売店で購入したものはホームセンターなどで購入できるものより若干高価でしたが、底面の滑り止めがしっかりしていたり絶妙な具合の厚みであったりとそれなりに価格に応じた品質でした。
卓上スタンディングデスク
在宅勤務時を含めPC作業時に座り続け「ない」ために購入しました。
筆者が購入したものはDMM.makeの「DKS-LDS670G2B」です。作業机置いて使うものです。昇降方法は2種類(ガス式とスプリング式)あり、無段階と数段階の違いがありますが価格と取り回しを考慮して後者のスプリング式にしました。
VIOゾーンシェーバー
手術前は看護師さんに電動シェーバーで整えてもらいましたが、治療完了後のIOゾーンを清潔に保つために必要です。髭剃りに使用しているT字カミソリも候補にあがりましたが、カミソリは「①深く剃れて埋没毛になる、②皮膚へのダメージ」のため却下しました。
筆者が購入したものはパナソニックの「フェリエ(ES-WV62-H)」です。ヘッドが小さいため取り回しがよく、パワーもあるためしっかりカットできます。(これはなくても良いと思いますが個人的に綺麗に整えたい)
ナプキン・ガーゼ・ワセリン
退院後も数時間ごとにガーゼを交換する必要がある程度には分泌液が出るためナプキンが必要でした。ナプキンのレビューは別途記事にしますがこれもメジャーどころの商品であればどれもほぼ同じ感覚で使用できます。
ガーゼとワセリンは手術跡の保護のために使用しました。これは術式によって異なるので参考ですが、私の場合はガーゼにワセリンを薄く塗り伸ばして手術跡に当てるという使い方でした。
ガーゼは入院時に買ったものと同じものが通販サイトに並んでいましたがイマイチ信用ならなかったので通院のたびに病院の売店で買い増しました。価格的に100~200円程度の違いでした。
ワセリンは看護師さんに質問したところ市販のベビーワセリンを購入すれば良いですが入院時に買ったものを使い切ることはないですよ、とのことでした。そして実際使い切ることはありませんでした。
また、ナプキン・ガーゼの処理用に消臭ポリ袋があると良いです(分泌液はなかなか鼻につく匂いがします)。これは100均で蓋つき汚物入れと併せて購入しても220円で済みます。
次に不要だったものの詳細は以下の通りです。
不要なもの
携帯ウォシュレット
今回の状況では完全に地雷でした。
当初、安く上げようと思いコンパクトに収納できる携帯ウォシュレット(強・弱の2モード式)を購入しました。①水圧が「弱」でも強すぎる、②大容量タンクとはあるものの位置調整をする間に水がなくなる、ということでどうにも使えませんでした。通常時なら問題ないかもしれませんが、痔瘻の術後にまったくもって使い物になりませんでした。
以上、痔瘻手術後の生活に必要になるものでした。