2 絶望
里帆と祥吾が仲良くファミレスへ入ってゆく光景を見てしまってから、サークルへ行くのも嫌になってしまい休むようになってしまいました。 そんなある日、Instagramを眺めていたら里帆と思われるアカウントを見つけたのです。その投稿をみてみると祥吾と2人で色々な場所へ遊びに行った証拠が記録してありました。そして一ヶ月前に付き合ったという投稿もあったのです。私は目の前が真っ暗になり、体調を崩してしまいました。
しかしどうしても里帆を諦めきれない私は里帆をストーカーするようになってしまいます。里帆が祥吾と楽しそうにしているのを見る度に悔しくてたまらなくなるのですが、それでも里帆が見れるだけで私はよかったのです。
そしていつものように大学の授業が終わり、里帆と祥吾が帰るのを後ろからストーカーしていると、いつもは途中で2人は別の方向に別れるのですが、その日は祥悟の家の方向に2人は帰ってゆきます。私は今すぐにでも止めたいけれど身体は動かず、そのまま後ろから見ていることしか出来ませんでした。案の定、2人は祥吾の住んでいるアパートに入っていきました。 私は絶望感に押し潰されそうになりながら帰宅し泣きました。
私はそれからというもの大学でも2人と会ってもそっけない態度をとってしまうようになりました。前までは3人でよくご飯も行っていたのに気がつけば、挨拶すら交わさなくなってしまったのです。 しかしそれでも私は里帆のストーカーがやめられませんでした。あれ以降里帆は毎日のように祥吾のアパートに行くようになりました。私はそれをただ見ていることしかできませんでした。そしてある晩、2人はゴミ袋を持ってアパートから出てきました。そしてゴミ集積所に置くと、そのまま2人は出かけて行きました。次の日が燃えるゴミの日だったので、出かけるついでにゴミ出しをしたのでしょう。それを見ていた私は衝動を抑えきれず、そのゴミへと向かっていました。
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