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自戒として(Xを1年間眺めて考えた、これからの私たちの在り方について)
去年からずっと暇つぶしに眺めてきた旧Twitterこと、X。
私自身は閲覧とリポスト専門で、あまり投稿はしないんだけど、ここを見ていると、テレビを通してでは分からない世間の潮流みたいなものが見えるような気がして、いつもお世話になっている。
とりあえず昨年を通して分かったのは『ああ、日本はやっぱりポルノ汚染がすすんでるんだな』ってことだった。
去年の元旦、能登半島の震災から端を発した避難所における物資としての生理用品の問題。
ネット検索するとだらだらと垂れ流される、たいして画力もない作家の穢いポルノアニメ、ポルノゲームの広告。
乙女ゲームにされてしまった歴史の偉人たち。
ゾーニングができてないのは少女漫画もBLも変わらない(当方、元書店員です)
現在は映画監督の某がヌードNGとした女優を罵倒し、無理矢理に脱がせて出演させたことが大問題となり、件のラーメン店は明らかに女性を小馬鹿にしたラーメンを出して大炎上、それに群がって『女さん』『まんさん』など新時代の差別用語を叫びながらラーメン店を擁護する弱者男性たちが湧き出る地獄絵図。
父親が実子の娘に永きにわたり性的虐待を加えても量刑が重すぎると減刑になり、男性が3人も集まって寄ってたかって1人の女性に性的暴行を加えても「同意かもしんないよね」で無罪。
その件も弱者男性が湧いていたっけ。
そういえば靴下屋のストッキング炎上の件もそうだったな。
必ず出てくる。
『女さん』『まんさん』以外に言うことはないのかい。所詮、語彙力はそこ止まりか。
なあなあ、あんたたち。
Xのなかじゃなくて、現実世界で戦えよ。
あんたたちがブチのめさなくちゃならないのは、女性たちじゃないよ。
叩きやすい弱いものを、安全圏から叩いて満足しちゃってる。
日本の男ってこんなに情けなかったか?
❦❦❦
私は今の日本人男性は嫌いだ。
もちろん、一括りにする気はないよ。
その「一括りにする」のは、弱者男性たち ──つまりは一部の男性たちが女性たちに対してやったことだからね。
弱いものをとりあえず叩いて、向き合わなきゃならない現実世界から逃げている奴が嫌いだ。
支配と庇護を履き違えて、いいことをしたつもりで悦に入ってる奴が大嫌いだ。
知性は他者を支配するためにあるのではない。
自己を研鑽し、高めるためにあるのだよ。
そういう意味で、それが理解できないあんたたちは嫌いだ。
ああ、いけない。
そんなことを伝えたいのではなかった。
今こそ、私たち「女性」はそういう「声が大きいだけの弱者」によるマイナスエネルギーの支配を打ち破るべき時にきているのではないだろうか。
大規模なデモをする必要はない。
物理的に暴れる必要もない。
ただ、その声に耳を傾けない。
それだけでいいのだと思う。
目を閉じて、呼吸を整える。
自分自身の望むべき自分の在り方に集中する。
それだけなんではないだろうかと。
❦❦❦
ここまでは「女性」として一括りで書いた。
けれど、今、書いたことは、逆に私たち「女性」にも言えることなのだ。
この国では女性はおしなべて『男性の望みに沿った』在り方が求められる。
けれどその望みに沿う在り方が正しいと、誰が決めたのだろうか。
それを決めたのはいわゆる『戦後レジーム』だ。いや、その前からか。
GHQの定めた3S政策であり、言ってみれば愚民化政策がそれを後押ししている。
パンとサーカス。
それは文字通りのパンでもサーカスでもない。
現代社会においては溢れかえる、性的欲求ただそれのみを掻き立てる現実的にはあり得ないアニメーション(しばしばそれは未成熟な幼女の顔立ちに成熟した大人の女性の体で表現される)であり、ひたすら暮らしのために男性たちに尽くし続ける専業主婦たちであり、出演料のためにアダルトビデオで男性たちのファンタジーを実現し続ける女性たちだ。
また、それは大リーグに進出した野球選手であり、セリエAに進出したJリーガーでもあるのだ。
乙女ゲームであなたに甘く囁くアニメーションの男性でもあるし、ひたすら延長を求めるホストクラブのキャスト男性でもある。
そういう女性像。
それら有象無象に振り回される、現代の女性たちの在り方。
それらからも、私たち「女性」は脱却しなければならないのだ。
……というか。
まあ、これ自体、男性諸氏にも言えることではあるけれどね。
私たちはその『パンとサーカス』になること、またその『パンとサーカス』である彼らに夢中になることで、何かを見失っていないだろうか。
自分自身の人生に於ける課題を。
私たちが成さなければならないことを。
人生で成さなければならない課題は、男性にしかないなど誰が決めた?
それに挑戦していく男性を支えるのが女性の役目であるなど、誰が決めた?
その縛りこそが、私たち「女性」が解き放たれなければならないことなのだと。
心から、私はそう思う。
❦❦❦
そのために何をするべきなのか。
つまりは、私たちが自由に在ること。
男性がとか女性がとかではなく、個人と個人が望むように在ること。
それができなければ、この国は滅びる。
もう現実はそこまで来ている。
生まれ持った属性が違う、ただそれだけで誰かを叩いている場合などではない。
自分自身に調和しない誰かをひたすら屈伏させる術を考えているような場合でもない。
私たちが私たちの望むように在って、お互いにそれだけで良いのだと。
というか、それが最善なんだ。
そのことに私たちは立ち返るべきなのだ。
その結果として、辿り着く場所は。
出生率が下がるかもしれない。
離婚率が上がるかもしれない。
人口が減るかもしれない。
だからなんだ?
個人は個人として幸せに生きるべきだ。
それがあった上での国家だ。
個人の不遇と果てのない忍耐の末に成り立つ国家など独裁国家と変わらないし、そんな国家など誇るべき祖国でもなんでもなく、ただの足枷だ。
私たちは次の世代に、果たしてそんな国を残すべきなのか。
滅びるなら滅びればいい。
生まれながらの足枷など、誰も望んでなどいない。
それにこの国をこうしてきたのは、長らく続いてきたこの国の在り方と、人口のバランスで圧倒的に強者である前世代、つまり今まで国を動かしてきた人たちの責任だ。
愛国心が足りない。若い人たちが我儘だ。
当たり前だ。
彼らは国になんの恩恵も受けてはいないのだ。
受けてもいない恩を返せなど、普通に図々しいにも程があるだろう。
❦❦❦
私は外国人ではない。どこかの在日何世とかでもない。
日本は好きだ。
だからこそ、この日本の体たらくは嫌いだ。
男も女も、この呪縛から放たれるべきだ。
年末にXで見た投稿のなかに、非常に下卑て性的に歪んだ発明品(とも呼べないほど、程度が低く何の斬新さも感じられない)の画像があった。
馬鹿馬鹿しいと思って見もしなかったけれど、とんでもない数の♡がついたらしい(もしもXに「最悪」ボタンや「よくないね」ボタンがあれば間違いなく連打している、私なら)
そして、昨日見た内容では、その投稿が海外にまで到達し、それに対しての外国人たちの反応が非常に冷たい、この『変態カルチャー』に対してNOを突きつけるようなものであったそうだ。
女性たちで英語が堪能な人たちは、この体たらくを英語で訴える投稿を海外向けに打ち始めている。
いいぞ、もっとやれ。
この国は、この国の男性たちと彼らに盲目的に追従し続けてきた女性たちは、この人たちの口を塞ぐことは最早できない。
税金が上がる、治安が悪くなる。
知ったことか。
これまで、この女性たちに押し付けてきたツケを払うべき時がきたのだ。
さあ、行こう。
地獄のエントランスまで、私がエスコートいたしましょう。
この先に待つのが、鬼でも悪魔でも、魔王でも構わない。
この「日本」という、いつかの大国の成れの果てが打毀される、その日のために。