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ネット炎上を通して考える冥王星水瓶座時代の歩きかた

 冥王星が水瓶座に入ってから3ヶ月が経った。

 あれからアメリカ大統領はトランプ氏になり、ネット上では靴下屋ストッキング炎上騒動があり、滋賀医科大生の逆転無罪判決に紛糾し、旧ジャニーズ事務所の大御所タレントが職を追われた。
 靴下屋ストッキング炎上騒動からの脅迫行為騒ぎもあったし『赤いきつね』は燃え上がった。

 これは全て東洋水産サイドの計算だという考えの方もいらしたけど、確かにそうかもしれない。  
 結局、この動画はテレビでは流れずXに投稿されたのみであったらしい。そういうところまでまるっと含めて。
 要するに炎上商法。

 明らかに男女差のある非対称な動画を男女別に2本つくる → フェミニストと呼ばれる人たちが声を上げる → 弱者男性=アンチフェミニストと呼ばれる人たちがさらに口を挟む → 大炎上 → テレビなどの高額な広告料を払わずに話題に、人々の話題にのることができる。
 女性サイドの動画の監督が女性であることまで含めての戦略であるとその方は読んでいた。
 慧眼だねー、確かにあるかも。

 それにしても汚えな。その広告戦略は。
 私が本当に嫌いなのは、誰かと誰かを争わせて自分の利益としてほくそ笑んでいるヤツだ。
 不買までするつもりはなかったけど、これからはスーパーに行ったときにはあの奇妙なアニメ絵がチラつくことになるよ。
 結果、買わないことになるだろーね。似たような違うものもたくさんあるし……

 料理研究家の某氏もこれを受けて炎上。見苦しいことに、自身を主演にそのアニメ動画を実写にした画像を作り、Xにupしてしまったのだ。
 フォローしてたんだけどねぇ……あまりの見苦しさに解除しました。
 なにやってんの、料理研究家ともあろうものが。 

 私も「見苦しい」とだけ付け加えてリポストしたんだけど、その結果として全く知らないアカウントから『頭のおかしそうな人』というリストに私を追加した旨の通知がきた。
 ?と思ってその人物の自己紹介欄を見に行くと、自ら40代弱者男性と名乗っている。ごめんね、あなたみたいな人、全てミュートしているの。
 っていうか、こんな弱小アカウントじゃなくてもっと大きい、パワーのあるアカウントと戦いなよ……。

 まあ、それはいい。
 これを見ると、今が冥王星水瓶座時代であることをひしひしと感じることができる。
 今までの対立の構図で弱者だった者たち(『赤いきつね』の件なら女性たち)が連帯して強者たち(その弱者を性的消費するという意味で男性たち)に立ち向かっているのだから。

 弱者男性と呼ばれる人たちはまた別の構図に含まれていく。
 彼らがムーブメントを起こせるかどうかは「真の連帯」を彼ら同士の間に持てるかどうかにかかっている。
 お互いに慰めあって誰かを呪わないこと。
 下ではなく、上を見ること。
 感情的にならず正しく敵を見定めること。
(この『赤いきつね』の件において、本当の敵はフェミニストたちではなく、企業だ。そのマイナス感情を広告戦略に利用されているのだから)

 戦う敵を間違え、お互いにただ下を向きメソメソと泣いているだけでは何も得られない。
 そう、転んだとて起き上がるかどうか、それを決めるのは自分自身なのだ。
 理不尽なのが人生だ。人間の社会だ。

 本当の敵の、その向こう側にあるのは自分自身の弱さだ。
 メソメソと泣いてひたすら誰かを呪い、空をただ仰ぐ。なにもない。ただそれだけだ。誰も助けてなんかくれない。当たり前のことだ。
 起き上がるかどうか、幸せになるかどうかは全て自分次第なんだからね。

 ……おっと。
 これは小5の娘に最近、ブチ切れて説経した内容と全く同じだ。
 大人にこれを言わなければならないのは……流石にもう、笑えないなぁ。


          ✵✵✵


 また冥王星水瓶座時代は『真実が暴かれる』時代でもあるという。
 確かに都市伝説だと思われていたエプスタイン島の事件も明らかになった(アドレノクロムはまだ分からないけど)し、ワクチン接種の是非も明言されてはいないものの、かなり際どいところまできている。
 明らかになるべき真実はまだ山のようにあって、その真偽が詳らかになるときは、きっと世界がひっくり返るそのタイミングなのだろう。

 この世界を見ていると、つくづく世界はハリボテで、目に見える場所になど何ひとつも真実はないのだな、と感じる。
 スピリチュアリストたちが「この世界は架空でありホログラムである」とするのもそういうところから派生しているんだと思う。

 なにが光で、なにが闇なのか。
 なにが正義で、なにが悪なのか。

 それすらも私たち人間が決めたルールにすぎない。
 感情も衝動も欲望も、全てそれは私たちに元々セットされているもので、その原始的な力は人間が後から作ったルールなんか簡単に飛び越え、破壊してしまう。
 冷たい言葉になるかもしれないけれど、正義は勝たない。
 人知を超えた力がどちらに味方するか、ただそれだけだ。

 ロシアとウクライナの戦争も。
 パレスチナとイスラエルの戦争も。
 男女対立の構造も、階級社会における格差も。
 全ては単なる違う力同士の衝突であり、正義も悪もないのだから。

 明らかにならない真実には必ず理由がある。
 それが明らかになることで、パワーバランスが変わる可能性があるからだ。
 ゲームの主導権を握りたいならば、パワーバランスの手綱を離してはならない。
 それが今までの世界。

 だからこそ真実が明らかになるときが世界のひっくり返る瞬間であり、手綱を握る手が緩んだ瞬間がゲームのパワーバランスをこちらへ引き寄せる大きなチャンスだ。

 女性たちは、市民たちは ── あまねく弱者たちは虎視眈々とその機会を狙っている。
 彼らの決めた新しいルールがこの世界を統一する、そのいつかまで。


          ✵✵✵


 繰り返しになるけれど、冥王星水瓶座時代は始まってまだ僅かに3ヶ月だ。
 今までも冥王星は1995年前後に射手座入りしているし、2008年からは今回まで14年間山羊座にいたわけで、移動は今に始まったことではない。

 それでは今回の冥王星水瓶座入りのなにが特別だったのか。
 20年に一度起こるグレートコンジャンクション(以下グレコン)=木星と土星の接近 ── が今までの200年は土星座で起こるサイクルだった。
 それが、今回の冥王星水瓶座入りの数年前からサイクルが切り換わって風星座で起こるサイクルになったのだ。

 しつこいけれど、これが200年に一度の出来事。
 なにか人間の深層心理的に影響があってもおかしくはない。文献なんてない。200年に一度の出来事に集積データなんてないんだから。
 つまり私たちは200年に一度のタイミングに立っている。

 でもまだ、それだけじゃない。
 地球の歳差運動によって生じる春分点も魚座から水瓶座へ移動したのだ(これは大体、西暦2000年前後から)
 これはとても大きなサイクルの運動で、全ての星座を一周して戻ってくるまでに26,000年。
 以前の魚座が春分点の時代は実に2,000年もの間、続いていたのだ。

 そう考えると、私たちは今、まさに2,000年に一度の時代のタイミングに立っているんだよ。

 こんな1,000年に一度どころの機会どころではない、まさに千載一遇としかいえないこのタイミングに、誰かを呪い、自分を呪い、下を向いてただ負けながら生きるなんて、馬鹿馬鹿しいだろう。
 前を向いて、顔を上に向けて、果敢に生きたほうが面白いじゃない。

 私たちはもっと自由でいいし、もっとアグレッシブでいいのだと思う。

 女性たちがそうした生き方をとった結果、少子化で国が滅んだとしても、それもまた一興だ。
 この何千年というサイクルのなかでの、この国の今の在り方なんて、ほんの一瞬の灯のようなものなのだし。


          ✵✵✵


 それに国が滅びる要因はまだたくさんある。
 記憶に新しいのは埼玉県八潮市の道路陥没。未だに修復どころかトラックの運転席部分の回収すらできていないそれは、戦後に敷設された下水管の老朽化が原因であるとの声がある。

 さきの戦争からは実に80年が経過している。
 水道管、下水管、ガス管などの地中のインフラは一体どうなっているんだろうか。
 それはどうやって敷設し直すつもりなんだろうか。
 舗装した道路、ガードレール。
 かつて旅行で行った、地方の寂れた漁村のガードレールは塩害で完全に朽ちていた。
 山中にぽつんとある集落もそうだ。住むものがいなくなったまま朽ち果てた廃屋。
 それは都心や都市近郊にも広がりつつある。
 相続するものはいれど、高すぎる税金のために建て直すことはおろか、解体すらできない中古住宅。

 それに対応するための、私たちが支払った税金は?
 八潮市の件ですら費用を捻出できずに、ふるさと納税によるクラウドファンディングなどという腑抜けたやり方で費用を募っているのだ。
 税金はどこへ行った?

 私たちの国は、毛細血管である私たちからゆっくりと死んでいっているのだ。

 死からは誰も逃れられない。
 弱者も強者も、権力者も。たとえそれが国家であろうともだ。
 私たちがゆっくりと死んでいくのならば、あなたがた権力者も一蓮托生だ。そうだろう?

 それをたかが「少子化」でまとめあげ、全て女性たちの責任にしようなど笑止千万なのであって、お話にもならない。
 そんな時代に私たちは生きている。

 つまらないよ。
 誰かを羨んで呪い、甘ったれて依存しながら生きるなんて。どう足掻いたって、終わりはやってくるのに。

          ✵✵✵

 これを読むあなたは、この時代をどう生きるのだろうか。

 私は笑って、酒を飲み朗らかに歌いながら(いや滅多に歌わないけど、喩えとして)生きてやろうと思う。
 嫌な思いや悲しい思いをすることだって、ある。これからもずっと。
 だけど、それに引きずられて下を向いたまま俯いて生きるなんてことは、もうしない。絶対に。
 メソメソ泣くくらいなら、酔っ払ってガハハと笑い飛ばしてやる。

 そういう気もちで生きてゆく。

 あなたが今、絶望的な立ち位置にいるのなら。
 どうか思い出してほしい。
 私たちが2,000年に一度のタイミングに立っているのだということを。

 面をあげよ。2,000年に一度のこの時に心を開け。
 私たちはもう、なにをも恐れない。



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