終わらないサンセット
あてもなく辿り着いた場所で
時間に追われる事もなく
海鳥達が飛ぶ
空の様になりたい
行きたかった場所。
少し波の高かった今日はボードを持って来なかったことに後悔を感じる、、、
って人生の中で一度は言ってみたかったセリフ。
ゆっくりと足を伸ばして、このイケナイ太陽に
噴き出る汗を拭いつつ、
静かに、
そしてぼーーっと
キラキラした海を眺める…
そんなはずだったのに
気付けば片方のイヤリングが無かった
ピアスに憧れ続け、穴を開ける怖さ、ジュクジュクしそうなマイナスイメージからとうとう穴を開けないまま若い時を通り過ぎた私。
直ぐに、耳が痛くなるから、キツめには締めれない。
だから私はイヤリングを片方だけ無くす。
だから高いイヤリングを買った事はない。
イヤリングには縁が無いとも思っているくらい、
その日に付けて、緩さから落ちて壊れたり、ネジじゃなくて耳たぶに付けるピアスの様な小さな小さな挟む形のでさえ、今度は拡げ過ぎて折れたり、1日持たずに、秒で壊れたのもあったり
だから良かったのに探さなくて。
普段かけないサングラスをかけた時かなあ….
「君はそこにいて」と
歩いて来た道を一人で探しに行く君
プルメリアに似せた白い花びらのイヤリングは
砂に埋もれている割れた貝殻と似ていて、余計に見つけにくい気もした
砂浜じゃ落とした時の音すらしない
さっきの二人の足跡も
さっきの二人の影も
すべて波がさらって行った
きっとイヤリングもそう
もう、探さなくていいよ
「もういいよ」
額に汗をかいた君が凄く愛おしい
こんなにも
こんなにも大切にされた事はない
私は君のために何が出来るだろう
ここの海岸は夕日が凄く素敵
…らしい
見たいよーーーーー
砂浜からは見つからなかったイヤリングは
結局、車のシートの間に落ちていた
嬉しかった
高くは無いイヤリングにとっておきのエピソードが付いた日
そんな日はイヤリング記念日
ほんとごめんなさい
次はオレンジに染まる夕日を見に来たい
※あまりにも綺麗な海に少しおセンチになったのでポエマー海風が発動しました。
ポエマーって、、、キモ。
妄想癖は素敵な景色を見ると止まらないのです。
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