あれから40年、きみまろ的な事？

昨日、吉川晃司のライブに行って来ました！！！！
我が青春のアイドル「晃司」
今回も中々の神席だった。
ど真ん中の前列に近い席
不安症候群か？っ！！！ってほどにその日までは生物を食べちゃダメ、そして行く時には必要以上にチケットを持ったかと、出る前、駅に着いた瞬間と二度の確認。
そして、今、この瞬間スリに合わないかとバッグをしっかり持ち、電車で人に刺されないか周りを確認。
えぇ、挙動不審になってたわよ文句あっか？

なんせ自分だけでなく友達の分のチケットも待ってたから幼子を預かるママ友の気持ち？
「もう直ぐ、ママに会えるからね。大丈夫よ」

高校の時に同じクラスの友達とファンになり、身の程知らずな私達は【吉川晃司妹オーディション】を受けたりしてワーワーキャーキャーしてた。
勿論、書類選考で落ちましたが何か？
参加する事に意義があるのです。

彼女と私は互いに20代前半に結婚をしたので、いつの頃かハガキだけの仲にはなってしまったけど、40代と、そして2年前に一度、再会して食事をした。
彼女の家は地の人で田んぼも待ってたし、庭付きの広い家、おばあちゃんと両親、弟の五人家族。
お父さんは一流企業で働いていて私からすればお嬢さんであったかい家庭で育てられた大人しく可愛らしい女の子。
顔も可愛くて羨ましいを全部持っていた。

40代に再会した時に、彼女の壮絶な苦労話がこれでもかと言うほど出て来た時には聞いていて涙が溢れて来た。
パンドラの箱を開けてしまったように、、、

離婚して、実家に戻り、テレクラにはまり、そして、乳癌になり全摘をして、再建をして、娘は反抗的になり飛び出したりと、、、。
だけど、私は本当の彼女の姿を誤解していた。
お嬢さんな彼女では無かった。
とても芯がしっかりしていて、それらを聞いて泣いている私の前で時折、笑顔を交えながら目の前に起きている数々の試練を逃げないで真っ直ぐに向かっている。
「悩んでも仕方ない」
その言葉で生きて来た感じがした。

2年前に再会した時に、初めて2人で吉川晃司のライブに行った時の事を話して盛り上がって、私がその年に1人で参戦した事を話すと「行きたい！」って言ってくれたから今回の2人での参戦となった。

吉川晃司、以下晃司と記します。

「まもなく、開演でございます」のアナウンスとともに客電が落ちる。
黄色い「キャー！！！」
ではなく
拍手から始まりました。
私達、、大人になったのね〜笑

それでもあの時のワクワク間は同じです。
晃司が現れた瞬間
「キャー！晃司ーー！！！」
「兄貴ーーーーー！」
「こーじーー」と男性、いや、おっさん達の野太い声や黄色まで行かない、山吹色？のおばさん達の「こーじーー！」が聞こえて来ます。
最近のアルバムの歌は知らない歌もあったり(もぐりか)したけど、体を揺らし拳を上げノリノリ。
懐かしい曲が掛かると私達のボルテージはどんどん上がって行く。
終盤になり晃司自身が「20歳の時に作りました」としっとりと座りながら
「終わらないサンセット」を歌った。
晃司が20歳、私達が18歳。

あの頃の私達は何が嫌だった？
勉強だなー
毎日、学校〜面倒くさい
またテストかー

嫌な出来事を思い出しても不思議とそんなに出て来ない。
この40年に比べたら互いにあの頃の出来事なんて、
え？楽しい事ばかりだったかも。

私は大病こそしなかったものの、父も兄も亡くなって、それなりに苦労もあった。
それでも人は日々を歩いて行くしかない。

しっとりと歌いあげる我が青春のアイドルも、曲の度にタンブラー入ったお湯で喉を潤したり、あの頃とは違うライブのスタイル。
舞台の上の彼もロマンスグレーなら客席の私達も、、笑

40周年記念ライブはとても感慨深いものだった。
客層も夫婦だったり男性も多かったり、
え？あんなおっさんも？
え？オバハン、、、
自分は客席に座った瞬間、気持ちはタイムスリップしているけど、周りを見渡せばね。
それぞれに何かを抱えながら今、この空間にいる。

アンコールは2回、3回は当たり前で
手の痛くなるほど「コージーコール」を繰り返し、客電が明るくなろうとも帰る気配のないファンの声に再びステージに戻ってくる吉川晃司。

あれから40年
舞台袖にはけた彼
とりあえず「はぁ〜」と一旦、腰をおろす。
「今からアンコールやな」
アンコールがあると分かりきっている年老いた？ファンはコールもしない。笑

再び飛び出すでもなく、ゆっくりと歩いてセンターに戻って来る彼。
盛り上がる曲を2回した後、まだ半分暗い会場。

客電が完全に明るくならないうちはアンコールも期待していい！
再び「コージ！コージ！」と何十回も繰り返す。

あれから40年….
みんな帰り支度をする。

アンコール諦め？
さすが大人だわー
もう出て来ないって悟っているのみんな。
無駄なことしちゃ身体に堪えるもんねぇ〜

規制退場すらないの。
だって、誰も走ったりしないの。
そんな事したらコケて骨折するわ。

それでもいいの。

だって
貴方が好きだからーーーー！！チャンドンゴンかて。古いて。

また来たいな。

高校の卒アルに
「吉川晃司と結婚する！」って書いた当時の私へ

出来る訳が無かったなー
もう彼は人のものだよ。笑

今の私へ
今でも晃司が万が一見てくれるかもと派手な服で行こうとしたね？
目が合った！と誰もがする勘違いを味わいたかったよね？
愛してる！とはもう言わないよ。
「長生きしてね」と心の中で彼に届けた。