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今、絵本を書いている。

今、TANOSHIKA TOBIRAプロジェクトで絵本を書いている。
宮沢賢治や、ミヒャエル・エンデみたいな童話作家になりたいと子どもの頃に思っていた。
そんな夢をとっくの昔に忘れていた。
このTANOSHIKAに入社して、いざ絵本を書く機会をいただいて思い出した。
自分としてはだいそれた夢だったなと思う。
そんな才能があればとっくの昔に開花して、今頃は大作家先生になっていただろう。

現在のわたくしはない才能を絞り出しながら、絵本を書いている。
なかなかうまくはいかない。結末まで話が続かない。最初から書き直そうかと思う。
面白い設定は思い浮かんだが、肝心のストーリーがありきたりな話になってしまう。
難しいものだなと思う。

とにかく、思いつくまま物語をダラダラと書いているが一向に展開が進まない。
この歪んだ現実世界を物語に落とし込み、ファンタジーの力で正常に戻すのだと勢いこんでもそんな奇跡みたいなストーリーは思いつかない。
私は私に期待しすぎた。私にはそんなストーリーは書けない。物語が書けない。

なにかストーリーを書かなればならないが時間ばかりがすぎていくように感じる。うんうんとうなりながら物語を作っている。これが生みの苦しみかと思う。想像の翼を羽ばたかせ、登場人物たちを動かしてみる。そう思うと子ども一人で旅をするのは無謀なのではといろいろと制限が見えてくる。どこまでをファンタジーにするのかわからなくなってきた。
ファンタジーなのだから救いのない話にしなくてもいいのではないかと思うのだが、安易なハッピーエンドにもしたくない。理想が高すぎるのか物語がちっとも前に進まない。

とうとう煮詰まってしまった。なにが書きたいのかわからなくなってきた。
締め切りはないのでまだ大丈夫だと思うが、他の人たちが次々と物語を完結させているのに、私の物語は終わらない。結末が見えてこない。週刊誌とかの漫画家さんたちは本当に大変だなと思う。1週間1週間締め切りがあるんだもの。

全体の流れを考えてからお話を作ればと言われた。
スタートとゴールを決めればお話を作りやすいと。設定だけが立派すぎてそれを生かす物語が作れない。ああ、どうしたらいいのだろう。混乱してきた。
以上を書いて、結末のアイデアが浮かんできた。
どうやら物語を終わらせられる。私なりの物語を書こう。


↓こちらでも記事を書いています。興味のある方は読んでみてください。



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