ケイドロ遊び~女子の生き様~
私は子どもの頃から運動が苦手で、読書などを好む大人しい性格であった。
しかし、私の周りの友達はやんちゃで毎日のように鬼ごっこやケイドロ遊びなどをしていた。
ケイドロ遊びの時、2チームを作るためにリーダー二人がじゃんけんをして勝ったリーダーがほしいメンバーを名指しして一人ひとり、取っていくとき、幼い私はいつもドキドキさせられた。どんくさくて逃げ足の遅い私は到底戦力にならず、最後のあまりものに残ってしまうんではないかとハラハラした。
しかし、私の記憶の中では最後まで残ったことは1回しかなく、いつも途中でメンバーに入れられていた。今、思えばみんな優しかったなと思った。
15階建ての団地の中でケイドロ遊びをしていた。
階段を駆け上ったり、下ったりとよくそんな体力があったものだと今では思う。
私が育った街は結構都会だったはずだが、田舎の子が山で遊ぶように、団地が遊び場で運動量は田舎の子よりも多かったんじゃないかと思う。
コンクリートジャングルは、コンクリートジャングルなりに遊ぶ場所があった。けれども、団地の住人には迷惑だったらしく、たまに、団地の中でなくて外で遊びなさいと怒られたものだった。
現在の少子高齢化社会の子どもたちは、遊ぶ場が少なくて大変だろうと思う。昔ほど安全ではなくなってきているので、子どもたちだけで遊べる環境にはいないだろう。
水と空気と安全はただだった世代の私には、今どきの子どもたちは窮屈な思いをしているのではないかと思ってしまう。コロナが輪をかけて肉体的接触する遊びはなかなかできない世の中になった。その後遺症が子どもたちの心身にどのように影響しているのか私にはわからない。オンラインゲームなど、子どもたちのコミュニケーションの仕方も随分と様変わりし、おばさんの私にはついていけないところがある。
いつの時代の子どもたちが元気なのがいい時代と言えると思うし、新時代を担う子どもたちの未来は明るいものにしないといけないなと大人の端くれの私は思うのだった。
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