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〔59〕稽古再開28

〔59〕命理学稽古28 再開のお知らせ
 しばらく休んでいた命理学の稽古を再開します。
 実は、さる二月二十六日に急死した井口洋の葬儀を紀州粉河荘大塔流橘姓井口氏の当主として執り行うことを急遽決定しましたことで、心中に余裕がなくなり、本稿の投稿を差し控えていたのです。
 Wikipediaによれば、故井口洋は逝去当日付けで従四位に叙され、瑞宝小綬章を受けたようであります。亡父井口幸一郎が昭和二十年五月に賜った勳六等瑞宝章が自宅に届いたのは昭和五十一年のことですが、これは明治憲法下の叙勲で昭和天皇から賜ったものです。
明治憲法下とは異なり、暫定憲法下で政体から受ける叙位叙勲が自民党の人
気取り政策ということは国民周知の所ですが、芸能人ならば村田英雄と同格と聞き、村田ファンの白頭狸は素直に悦んでおります。
 さて、稽古27は命理学の根本が五行思想に在ることをひたすら強調してきました。運命主体の辿る現実的命運を“可能性”として示唆するものが命式と大運で、その中から針路を具体的に選ぶ者はあくまでも運命主体自身であることを述べて、一応の締めくくりといたしました。
 運命主体の心裡が絡む以上外見だけでは正確を期し得ないことから、実例として白頭狸の半生と照合しながら命理学の実際的活用を論じてきましたが、白田王狸の場合、命式にたまたま剋合や会局などがなかったことで簡単になりましたが、読者が実際に自分の命式を審察する場合には、剋合や会局と遭遇して具体的判断に悩むことが少なくないものと思われます。
 武田考玄師はあらゆる場合を論じておりますから、その場合は武田流の原典に遡って審命することとなりますが、すでに基本をあらかた述べましたので、新たな困難に遭遇する恐れはそんなにないでしょう。
 そこで、命理学稽古は28から新たに始めます。それは実例を白頭狸にとり、印綬格に入った五年前から本日迄を回顧して命運の展開を確認し、ついで今後の五年間、すなわち狸の最晩年を審察するのです。
 ここからは有料領域となります。

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