〔90〕白頭狸随想 鷺烏戦争から生じた西大寺事件
〔90〕白頭狸の時務随想―ウクライナ戦争と西大寺事件
昨日は安倍晋三元総理が大和西大寺で遭難してから一周年目である。
この西大寺事件は、警察の発表やマスメデイアによれば「統一教会信者の家族として同教会の被害に遭った山上青年が恨みを晴らすために、同協会と関係があった安倍元総理を銃撃により殺害した」とされているが、テレビニュースとして全国報道された現場の録画をみた国民の多くが「真相は別にある」と感じておるらしく、この一年來来巷間には何とも言えない妖しい雰囲気が漂っている。
たまたま当日のテレビ報道をみた白頭狸は、西大寺事件が五十年前のJ・F・ケネデイ米大統領のダラス事件の相似象であることを直感し、直ちに「山上をオズワルド」にしてはならぬ」との所感を発表した。
当初はオズワルド青年の銃撃による暗殺とされたダラス事件は、オズワルドが襲撃されて死亡し、その襲撃犯も自殺したことで、事件の真相が単純な殺人事件でないことを隠し切れず、真相は政体によって封印されたままである。
白頭狸がその後に受けた國體秘事伝授で知ったダラス事件の真相は「ケネデイの偽装死」ということである。できる限りの力によってその検証をし、ケネデイの偽装死を確信するに至った白頭狸が、西大寺事件を「ダラス事件の相似象」というたのは「安倍晋三が偽装死した」と唱えたに等しいのである。
その後、ユーチューブの動画「リアル・マトリックス」などにより、各分野の専門家による事件現場の詳細な分析結果が発表されたので、山上青年の単独犯行説は世間的にはもはや否定されたと言って良いと思う。
西大寺事件の直後に、「事件の真相は安倍晋三の偽装死で、山上青年はオトリ」と看破していた白頭狸は、上掲のユーチューブなどほとんど見る気もしなかったが、たまたま昨日は一周年でもあり、一応見てみたところ、すべてが「第三者による銃撃殺人説」を奉持していた。
論者のなかには「もし県警、病院も絡むとなると大事件だから」とまで言って後を濁した例もある。
たしかに白頭狸の「安倍偽装死」説を採れば、警察庁から奈良県警本部、奈良県立病院を挙げての国策大事件を避けられぬから、脱俗の風来僧たる白頭狸以外に目下これを唱える人士が居る筈もあるまい。
さて問題は、安倍が偽装死に至る経緯であるが、白頭狸はこれを「ウクライナ戦争において軍事支配国アメリカの眼を掠め、プーチンを秘かに支援するため」と断じてきたことは、本稿の読者の大方はご存じであろう。
本日発見したのは、元外務省国際情報局長でイランやウズベキスタン駐在の大使であった孫崎亨さんが、ユーチューブのIWJという動画で述べている意見である。ご存じの方も多いと思うが、要するに安倍さんは、プーチンは東ウクライナをロシア領に戻すためにウクライナに侵入したが、これは曩のコソボの例を利用するつもりだ」と見抜いていたこと、だと言います。
つまり「民族問題解決のための軍事力による国境変更」には先例があり、ウクライナに取り込まれたロシアの要地回復とロシア語話者の救援にこれを用いんとするのがプーチンのハラ、と見抜いた安倍晋三の同趣旨の発言が、アメリカの政体バイデンに都合が悪かったので、安倍晋三は国民の眼前から消えざるを得なかった、というわけである。
ここで、安倍さんの消え方を巡って説は二つに分かれる。一つは孫崎さんらが唱えるバイデン勢力の配下による巧妙な銃撃殺害説である。もう一つは白頭狸が唱える安部主導による偽装死説である。
いずれが正しいかは諸子の御明察に任せるが、真相がどちらであっても、国策事件である以上、真相が公式に認められることはまずないのである。
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