「hima」なので…奥松島オルレ

「ヒマ」なので…宮城オルレ「奥松島コース」へ!


 年金暮らしは「ヒマ」である。本音・・・ジオパークにハマってしまったのはこの「ヒマ」のせいかもしれない。それと、なぜか「準備」が、とにかく楽しくなった。それに「お金」がかからないのがうれしい。

 ジオガイドを目指して、目下トレーニング中である。屋外で活動するにしても屋内にしても、体力は必要だ。散歩に出かける前に、まず「tenki.jp」で風の具合をチェックする。風が3メートル以上のときは自転車はやめてウォーキングにする。自転車を漕いでいると、たとえ弱くても「向かい風」には苦労する。

 なにせ、この心臓が「ポンコツ」なので、すこしでも頑張ると、とたんに息が上がってしまうのだ。心臓の弁を交換すると「身体障害1級」の手帳がもらえる。が…べつにそんな手帳が欲しくて心内膜炎になったわけではない。

 出張先だった横浜駅で、突然歩けなくなった。ホームにしゃがみこんでしまい、駅員室の2階からホームを見ている駅員氏に手を振ったが気づいてくれない。5分ほどして、これでだめなら、まわりの誰かに…と考えながら「それっ」と力を入れたら、足が動いてくれた!

 「こりゃ幸い」と、電車に乗り込み東京駅へ。なんとか無時に東北新幹線に乗り込んだ。

 これが全てのはじまりだったのだ。仙台のアパートについて荷物を放り込み、主治医の元へ!数日通って検査を繰り返すが原因不明。でも「肺が90歳程度しか機能してない」と言われ「とにかく大きな病院で検査!」といわれ某医療センターに紹介されたのだ。

 おっと、話がそれてしまった。「ポンコツ心臓」の続きは、また、別の機会に回すとして、ワープ!

 毎日の(って雨が降っては休み、強風が吹いては休みを繰り返している)リハビリ散歩や、リハビリ自転車の成果を試すべく、時折長距離のトレッキングにでかける。

 長距離と言ってもせいぜいが10キロ台なので高が知れたものだ。
 今回は、たまたま昔の先輩に声をかけてもらったので「奥松島」のオルレのコースに出かけることにした!
 例によって「準備」は楽しい。地図を広げ「宮城オルレ」の案内を読み込んで、絶景のポイント・観光スポットなどをチェックする。天気予報のチェックも忘れない。

 それが・・・、前の週までは好天の予報が出ていたのが週が明けてから少しずつ、悪い方向に向き始めている。決行日は2月24日。22日あたりからは「雨マーク」と「強風マーク」が…。いつもなら中止!しかあし、今回はそんなわけにもいかず・・・。

 24日、小雨と強風をついて、「宮城オルレ奥松島コース」をカミさんと、昔の先輩との3人で歩いてきた。

 朝、先輩宅に迎えに行き、「今日は風が強そうだけれど・・・」というと、「歩くのは、林の中が多いから少々の悪天候はだいじょうぶだ!」と予想外の返事!(泣く泣く)喜んで出発!

 コース出発地は奥松島大高森の入り口、「あおみな」の駐車場。トイレを済ませ大高森にとりついたとたん、予想通りの雨!幸いにもポツリポツリなので続行!本当は最終ポイントの大高森だが、コースを歩いた最後では辛すぎるので、逆コースを選択した!

 ポンコツ心臓をだましながら頂上を制覇(たかだかのコーズだが、この心臓には「制覇」を目指さねばならない難関なのだ!)し、裏コースに入る。雨はなんとかおとなしくなった。が、今度は「風が…」。やや、だから言ったのに…と心のなかで小さな声で…。山ジャケットのフードを被り、耳たぶを温める。

 舗装道路を渡って次の林道へ突入。…あや、今度は雪?いや霰?むむ霙?やばくないかあ⁇ ぼやいているのは俺だけか? こりゃ決して顔に出してはいけない!

 しばらく歩くと、大高森を出てから姿を消していた海が覗けるようになる。そして海沿いへ。大浜だ。風が吹いていても、時々霙がおちて寒くても、やはり海はいいなあ。風があるので沖にも白波が立っている。

 実は、念のため、山ジャケットの中に冬用のダウンベストを着こんできたのが幸いして、外気にさらしている頬は冷たいが、体は暑いくらいだった。

 大浜から月浜に出て「稲が崎公園」に登ると、この景色もいい感じだ! 晴れていたら「スゴイ!」と声を上げるところだ。風に飛ばされないように荷物を押さえながら、ここで昼食。ほんと晴れてさえいれば、ここの景色もかおりも、東屋も大大オススメだ!(春の香り、夏の日よけ、秋は紅葉も望めるかも)

 帰りは、また林の中のアップダウンを越えながら縄文村に出る。ここまでくればゴールは近い。貝塚跡や縄文の竪穴式住居を視界に入れながら、駐車場に帰還する。

 昼食休憩を入れながら、3時間余りのコースだった。正直、天気が良ければ、もっと景色を楽しみながら、休憩をオオメにとり、昼食時間も会話も景色ももっと楽しめただろうと考えると、コース案内の通り最低4時間をみれば、僕のようなポンコツ部品を抱えていてもだいじょうぶそうだ。案内のパンフレットによれば、「宮城オルレのコース」の中では「中級コース」と案内されている。僕は、今日忘れてきちゃったけれど、膝や足腰に不安がある場合は2本ストックがオススメ。

 トイレは、コースの途中に3か所くらいある。しかし、なにせ、コーズの案内看板が分かりづらく、先輩もはじめの内は何度も間違えたとか…。スタート&フィニッシュの「あおみな」の店員さんにコースの確認とトイレの確認をしておいた方がいいかもしれない。それにしても、天気さえよければ、本当にみなさんにお勧めしたいコースだった!ですヨ・・・

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