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本当にあった不思議な話?祖母の見た火の玉。
私の祖母の話である。今から50年以上前の話である。今では周りが住宅だらけの実家だが、当時は数軒しか家が無く、丘の上にあるので、遠くまでよく見えたそうだ。
ある日、知人のおじさんが祖母の家に来られて、夜まで話していた。
そろそろ帰るわとおじさんが言われて、祖母は家の外に出て見送ろうとした。
玄関を出る。街灯もあまりない田舎で、ふと外を見ると何か動いているものが見える。おじさんと2人でそっちを見た。
そこにはドッジボールぐらいの大きさの青白い火の玉がふわふわと飛んでいた。
闇夜の中、音は立たずに青白い光を放ち、ゆっくりと動きながら300メートルぐらい進むと、そのまま消えてしまった。
おじさんと顔を見合わせた。間違いなく青白い火の玉を2人とも見たのを確認した。
『これは気をつけて運転して帰らにゃダメじゃな』とおじさんは落ち着こうとタバコに火をつけた。
メチャクチャ手が震えていたそうだ。
『あの後、一人で運転して帰ったの怖かったじゃろうなあ』と祖母は、言っていた。
自然現象だったのか、心霊現象だったのかはわからないけれど、青白い火の玉が飛んだのを見た話でした。
おわり。