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【今だけ】Jホラー「あのコはだぁれ?」を見たら『幽霊の友達』ができた話(ネタバレ無し)

こんばんは、アベヒサノジョウです。
本日は 清水 祟監督作品「あのコはだぁれ?」を鑑賞してきましたので、その話をしたいと思うのですが、先に結論だけ言わせてください。

映画館で観ましょう!



以前、このような記事を書いたのですが…

やはり映画館は良いなぁと思った話をさせてください。

※ここから先は、わずかなネタバレ(幽霊の名前など)を含みます。物語の結末に関わる内容はございませんので安心してご覧ください。


①【「あのコはだぁれ?」って、どんな映画?】

2023年に公開された「ミンナのウタ」の続編になります。前作を見ていなくても話の内容はわかりますが、やはり「ミンナのウタ」を見てから鑑賞することをオススメします。

【ミンナのウタ】(前作)

STORY
人気ラジオ番組のパーソナリティを務める、GENERATIONSの小森隼。
収録前にラジオ局の倉庫で30年前に届いたまま放置されていた「ミンナノウタ」と書かれた一本のカセットテープを発見する。
その後、収録中に不穏なノイズと共に「カセットテープ、届き…ま…した…?」という声を耳にした彼は、数日後にライブを控える中、突然姿を消してしまう。

マネージャーの凛は、事態を早急且つ秘密裏に解決するため、元刑事の探偵・権田に捜査を依頼。
メンバー全員に聞き取り調査を進めるが、失踪した小森がラジオ収録の際に聞いた「女性の鼻歌のような、妙なメロディーが頭から離れない」と言っていたことが判る。
そして、リハーサル中に他のメンバーたちも“少女の霊”を見たと証言。
ライブ本番までのタイムリミットが迫る中、リーダーの白濱亜嵐、凛、権田は捜索に乗り出す。
やがて、少女の霊の正体は、“さな”という女子中学生だということが判明するが、彼女が奏でる
“呪いのメロディー”による恐怖の連鎖が始まり・・・。

一体、彼らに何が起こっているのか? この先に待ち受ける、 想像を絶する結末とは───!?

ミンナのウタ 公式サイトより

「ミンナのウタ」で登場していた『さな』という少女が本作「あのコはだぁれ?」でも活躍(?)します。

一応、本作のストーリーも掲載しますが、見たくない人は飛ばして次の章を見てください。

【あのコはだぁれ?】(本作)

STORY
ある夏休み。補習授業を受ける男女5人。
この教室には、“いないはずの生徒” がいる──。

とある夏休み、臨時教師として補習クラスを担当することになった君島ほのか(渋谷凪咲)の目の前で、ある女子生徒が 突如屋上から飛び降り、不可解な死を遂げてしまう。
“いないはずの生徒”の謎に気がついたほのかと、補習を受ける生徒・三浦瞳(早瀬憩)、前川タケル(山時聡真)らは、“あのコ”にまつわるある衝撃の事実にたどり着く……。
彼らを待ち受ける、予想もつかない恐怖とは……?

あのコはだぁれ? 公式サイトより

②【清水 崇 監督とはどんな人?】

清水崇監督とは、ジャパニーズホラーを牽引する映画監督です。ハリウッドでリメイクもされた『呪怨シリーズ』や、『犬鳴村』をはじめとする《恐怖の村》シリーズなど様々な作品を手掛けています。

『映画.COM』様では、このように紹介されていました。

清水 崇 監督 
大学で演劇を専攻し、在学中に脚本家の石堂淑朗氏に師事する。同郷の小栗康平監督作「眠る男」(96)の見習いスタッフとして映像業界に入り、小道具係や助監督を経て自主制作した「家庭訪問」という3分間の映像がきっかけで、1998年に関西テレビの短編枠「学校の怪談G」で商業デビューする。その後、ビデオ版「呪怨」(99)、「呪怨2」(00)を製作。同シリーズはのちに劇場公開され、03年には劇場映画版「呪怨」「呪怨2」が改めて製作された。同シリーズが「死霊のはらわた」などで知られるサム・ライミ監督に注目され、04年にはライミがプロデューサーを務めるハリウッドリメイク版「THE JUON 呪怨」が製作。清水は同作の監督に起用され、北米で興行収入1億ドルを突破する大ヒットを記録。日本人監督として初の全米興行成績1位を獲得する。その他の監督作に、「稀人」(04)、「輪廻」(05)、「戦慄迷宮3D」(09)、「魔女の宅急便」(14)、「7500」(14)、「こどもつかい」(17)、「犬鳴村」(20)など。近年は国内外でプロデューサーも務め、「バイオハザード ヴェンデッタ」(17)などを手掛けるなど活躍している。

映画.COM 公式サイトより

③【幽霊と友達になった!】


「さーて『あのコはだぁれ?』でも、見に行くかぁ」

「………ん?」


公式サイトより


「……………絶叫上映?」


「………『あのコ』があなたの隣に……?」


公式サイトより


こんなの、

「…………行くしかないじゃん!!」


ということで、行ってきました「絶叫上映」。


座席はほぼ満席で、劇場内の8割以上が10代のお客さんでした。(冗談ではなく、それぐらいの割合です)

なるべく近くで『幽霊さん』と出会いたかった私は、一人で通路側の席を確保しワクワクしながら待つことに。隣には中学生カップルが仲睦まじくポップコーンを食べております。

(彼女さん)「……私、ホラー苦手なんだよねぇ」

なんで来た??

よ、よりによって「絶叫上映」に??


———ホラーが苦手な彼女さんでも、見たくなる。
それぐらいの魅力を放つのがこの「絶叫上映」です。

やはり、映画は劇場で見るべき。


そう結論づけようと思った最中、本編が開始しました。直前まで、賑やかだった劇場内が静まり返ります。(ここで絶叫する人は、流石にいない)

そして物語の序盤、スクリーン上で『さなちゃん』が登場すると、

「来た!」


劇場内の出入り口に、制服姿の幽霊が登場しました。本編と全く同じ姿です。しかし、その時はチラリと姿を見せて、すぐに戻ってしまいました。

それから物語が進むにつれて、何度も登場するようになる『さなちゃん』ですが、ついに私の前までやって来ます。

私がその時に思ったことは…


「ちょっと、映画に集中させてえぇ!!」


そう絶叫したくなるほど、映画が面白い。
というか、怖い。でも、横に立っていられるのも怖い。
待たなくていい。横で待たなくていい。

「……ちょっと、さなちゃん今はタイミングが悪い。後で、もっかい来て」

と、心の中で念じていると、さすが『さなちゃん』。くるりと踵を返して劇場を後にしました。

しかし、その後もなぜか怖いシーンになると『さなちゃん』登場。

「ちょっと、映画に集中させてえぇ!!」


を連発していきました。
このあたりから、わかってきました。

そうです。さなちゃんは怖いシーンの時にしか、登場しないのです!


隣の中学生カップルはそれどころではないようで、弧を描くように肩を寄せ合っており叫ぶどころではありません。

『さなちゃん』は、毎回寂しそうに私たちのところから去って行きました。

どうやら、恐怖と緊張で、なぜか面白くなってきた私は、いつの間にかこの映画を120%楽しんでしまっていたようです。


この映画が終わる時、私は思わず『さなちゃん』に手を振りました。

「さなちゃん……ありがとう!」


『さなちゃん』も、こちらを一瞥してから、足取り重く去って行きました。

そして、さなちゃんは帰り際に、男の子に「おみやげ」を手渡して行きました。(何名かのお客さんに渡しているらしい)

男の子「ありがとう」

小学生くらいの男の子も、緊張しながらしっかりとお礼を言っていました。それを遠目で見ながら、よかったねぇと思っていましたが、男の子がポツリと一言。

男の子「……カセットテープだ」


呪いのテープじゃねぇか!子どもに何渡してんだ!


とても楽しい思い出になりました。
みなさんもぜひ、行ってみてください!




(注意)
「絶叫上映」は限定公開であり、行っていない地域もあります。詳細は公式サイトにありますのでご一読ください。

*『さなちゃん』に触れる行為は禁止されています。その他、迷惑行為は他のお客様の鑑賞を妨げることもありますので十分ご注意ください。みんなで楽しみましょう!


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