Chilla's Art|チラズアートさんの『RE:地獄銭湯』のスポンサーになった話・後編
〜前回の内容〜
8月10日(土)発売となりました『The Bathhouse | 地獄銭湯 Restored Edition』にて、アベヒサノジョウのポスターが掲載されています。
しかし、実はポスターの掲載だけではなくそれ以外にも「キャラクターボイス」にも挑戦させてもらっていました。その時の内容をお伝えしたいと思います。
【チラズアートさんからのメール】
メールにはこのように書かれていました。
「何これ!面白そう!」
「面白そう」だと思ったら、自分を止められないところが自分の悪いところです。すぐさま自分の声をスマホで録音し送信。その後、1時間後には「男性の募集は締め切りました。後日、採用者には連絡いたします」との連絡が……人気の高さがうかがえます。
しばらくして…
【チラズアートさんとのやりとり】
「き、きもい客?」
「最高だ!」
そもそもこんな面白い機会はないと思っていたので、どんな役でもよかったのですが「きもい客」とか最高です。チラズアート様も容赦がない。
興奮も冷めやらないうちに、
部屋の中で「はぁ…はぁ…」言い続け、納得できるまで何度も録音し直しました。
翌日、壁の薄い我がアパートの隣人からは、冷たい目で見られることになりますが、気にしません。
その後、チラズアートさんから返信が来ます。
再度家の中で「はぁ…はぁ」言い続けましたが、これがまた難しい。
どうしても『気持ち悪い溜息』となると、大きく出せないので吐息っぽくなる。
「………声優さんって、すごいんだなぁ」と、そんなことを思いながら何とか録音。隣人はもう目も合わせてくれませんが、まぁヨシとします。
結局、録音すること30回以上。
こうして、アベヒサノジョウと『地獄銭湯:RE』の戦いも無事、終了しました。
【今回の経験を通して感じたこと】
チラズアートさんのゲームに関わらせていただいたことは、非常に有意義な経験となりました。
「自分のポスターがゲーム内に登場することの楽しみ」
「声という形でゲームに関わるワクワク」
「第三者がこのゲームをプレイしたらどんなことを考えるか」
ゲームを作る側ではありませんでしたが、関わるという点において「プレイヤー」ではなく「ゲスト」として、楽しませて頂いたことは何にも変えられない貴重な経験です。
以前、このような記事を書きました。
『何かのスポンサーになりたい!』
応援する側、ゲスト側として関われたので無事達成です。(多分)
そして、これが一番の収穫なのですが、
初めて、ゲーム制作者の苦労を生で実感しました。
それは、毎回送られてくる「ゲーム制作の進捗情報」でした。
ゲームの発売に向けて
「修正したリスト」
「To Doリスト」
メールで送られてくる進捗情報には、事細かに書いてありました。
制作する作品の形は違うし、規模も実績も比べられたものではないけれど、
クリエイターとしての「いいものを出そう」とする思いは、質素な本文からも十分に伝わってきました。
その努力や熱意を間近で感じられたことは、お金よりも大切な経験だったと思います。