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ミニマリストを挫折し、ハイエンドならぬ「マイエンド」思考でわかったこと

マイエンドと聞くと、自分の終末を想像するようで物騒に感じる人もいるかもしれませんが、ここでは「自分は、これで良い」と思えるモノや事を「マイエンド」と名づけています。


今現在、大手通販サイトであるAmazonでは、プライムデーという名でAmazonの会員に向けた大規模なセールをおこなっています。それに合わせるかのように、YouTubeでは多くのクリエイターが「Amazonセールで購入するべきもの」というテーマで多くの動画を出しています。


以前の私であれば、その動画を何本もチェックし「少しでも良いものを安く購入しよう」と、他サイトとも比較しながら熟考して購入していました。
 
とは言っても、その頃から私はミニマリストを目指していたので「より良いものを買う」=「古いものを手放す」と言う考え方は忘れませんでした。

だから物を買うことは自分をアップデートさせることであり、罪悪感はありませんでした。

 しかし、それと同時に新しいものを買うことに疲れている自分もいました。


新しい情報をいち早く察知し、自分の持ち物の中でアップデートできるものを常に考え、生活がより効率よく、ミニマルに収まることを考える。
おそらく芯のはっきりとしたミニマリストの方であれば「何を購入し、何を手放すか」考える基準がはっきりしていたに違いありません。しかし、中途半端なエセミニマリストの私には、ただ物を減らすことしかできませんでした。

そんな生活に疲れ、行き着いたのが「マイエンド」です。


冒頭にも書いたように、簡単に言ってしまうと「自分はこれでいい」と思えるものを増やしていこうという考え方です。


企業努力によって高性能な商品が、毎年アップデートされる一方で「果たしてこの機能は自分に必要か?」と思う機会も増えてきました。

例えば、スマホなど。

毎年のように新型が発表され話題になりますが、次第に「1世代前のスマホであれば高値がつくから、売却しすぐに新しい物を買ったほうがいい」という考え方まで耳にするようになりました。

これでは「スマホ」が目的なのではなく、まるで「新型を持つ」ことが目的のようにも感じます。

果たして
・カメラのちょっとした違い
・スマホのちょっとしたサイズの違い
・内蔵されたチップのちょっとした違い
・スマホの容量のちょっとした違い

に、大きな恩恵を受ける人がどれだけいるのでしょうか。

「私はこれでいい」


と言い切ってしまえれば本当に自分が大切な物が見えてきます。

私は以前よりiPhone SEを利用しています。カメラは壊れて、Q Rコードは読み取りません。最初は生活が不便になるかと思って、新しいスマホの購入を考えていましたが、カメラが無くてもさほど困らないことに気がつきました。

そこで初めて、

「自分がスマホに求めていたのはカメラじゃないんだ」

と、気が付くきっかけになりました。

それ以来「カメラの機能が向上しました!」となっても、あまり興味を持たなくなり、今でもSEを大切に使っています。

決して、皆さんが「マイエンド思考になるべき」だとは思っていません。多くの高品質で高機能な商品は、企業が「少しでも良い物を消費者に届けたい」と努力した結果であり、そして「より良い物を欲しい」と思う私たちが応援した結果だと思うからです。

この両者の思いがあるからこそ、経済や技術が発展してきました。

しかし、その一方で私のように「ハイエンドを求めることに疲れてしまった人間」は、自分にとって何が大切なのかを見直し、

「これでいいじゃん!」


と、値段ではなく「自分の考える価値」で物を判断できる生活を送ってもいいのではないでしょうか。

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