不穏な手紙 ④
前回の内容
8月24日(土) 20:40
不穏な手紙③を発表してから数日後、私のSNSに一件のメールが届いた。フレンド登録していない人物からのダイレクトメールは通知が来ない設定になっていたため、最初の連絡から3日経過していた。
相手は仮に、R氏とする。
以下は、そのR氏との会話をスクリーンショットしたものになる。
R氏からいただいいたか画像がこちらだ。
前回の記事で私が確認した、ウィジェットの画像と比較してみる。
同じ画像であることは間違い無いだろう。
写真が送られてきた時間も、手紙の内容と合致している。
また、送信したメールに既読ついていないことも、私がスマホを所持しているためと考えられる。
また、R氏はSNSに連絡が来てもロック画面には通知が来ない設定にしているようだ。
「不穏な手紙③」でも言及したように、持ち主はカフェの近くに住む住人ではないことは間違いないようだ。だとしたら、この地にはどのような目的で来たのか。
以上がR氏との会話になる。
R氏との会話から、スマホの持ち主の人物像が見えてきた。
(スマホの持ち主)
・大阪出身、大阪育ち。
・仕事場も大阪であり、遠く離れたカフェにいたことは偶然?である。
・メールを送った人物はボードゲーム同好会の仲間であった。
・数字を覚えるのが苦手で、パスワードも容易なものである可能性が高い。
ここから私は以下のことを考察する。
まず、一番大きな疑問は、この人物が大阪から遠く離れたこの地にいたことである。
記事①で発見された手紙には「その時、一瞬でしたが、先日、行方不明になった友人の名前が聞こえました」とある。
大阪から来ていたスマホの持ち主が、偶然このカフェを訪ね、その隣席の男たちが偶然友人の失踪に関わっていた……というのは、あまりにも不自然ではないだろうか。
それに、助けを求めるために連絡をするのであればR氏ではなく、もっと身近な人物、少なくとも近くに住む人物を選ぶのが普通ではないだろうか。
そうしなかった理由、そしてかなり効率の悪い「手紙」という形で残した理由は何か。
謎は深まるばかりだ。
もし、スマホのロックを解除することができればその問題も解決するかもしれない。何か、ご意見があればコメントをお待ちしたい。
それまで、一連の記事はここで終了にしたいと思う。
今回利用したSNSはこちら:
※この記事はフィクションです。みなさん(は)安心してください。