結局、捨てることでしか『自分』は分からない
こんにちは、アベヒサノジョウです。
私は、(エセ)ミニマリストとして、ある信条があります。
それは、
必要であれば高くても買う
必要でなければ『無料』でも買わない
です。
今日は、そう考えるきっかけとなった『人生の気付き』についてお話ししたいと思います。
前回の『服を買うときのマイルール』もそうですが『マイルール』を作るためには自分のことをよく理解する必要があります。
しかし、私たちは「自分を知る」ということが難しい環境にあります。
なぜなら、SNSや広告によって『他人目線』で買い物をする機会が多くなっているからです。
自分の生活を振り返ってみましょう。
もちろん、あなたが本当に欲しいと思って買った物もあるでしょう。
しかし、中には『他人目線』で買ってしまい、後から後悔したこともあるでしょう。
そういった物に対して「いらないかも…」と、思えた時が自分を見つめ直すチャンスなのです。
例えば、若い頃、好きだったブランドの服をたくさん持っていたとしましょう。久しぶりに、その服をクローゼットから取り出すと
と、思ったとしましょう。ここで「じゃあ捨てるか」と、ならないのが人間ですよね。
そうこう悩んでいるうちに「よし、一旦保留しよう」と考え、またクローゼットにしまう。そんな、経験はないでしょうか。
「捨てよう」と、一瞬でも思う瞬間が自分を知るための最大のチャンスです。
なぜなら
「なんか趣味じゃないかも」 ▷「今の自分の趣味は〇〇」
「今の自分には、似合わなそうだし」 ▷「自分は昔よりも、大人になった」
「それに、今の流行にも合わなそう」▷「自分は流行も大事にしている!」「クリーニングも大変だしな」 ▷「コスパやタイパも大切なんだから」
というように、自分の価値観を見直すチャンスなのです。
私も、初めて一人暮らしをした時、真っ先にしたことはYouTubeで【一人暮らし インテリア お洒落】と、検索するところからでした。他にも【一人暮らし 絶対に買っておくべきもの】などといった、他者目線の必要感に合わせて、次々と購入していました。
最初のうちは満足していましたが、次第にそれらは使わなくなり、全て処分しました。
『自分にはいらなかったもの』
他にも、たくさんの物を捨ててきました。
そこで得たマイルールは
【マイルール】自分の目線より高い家具は買わない
というものです。
目線より高いところに置くものはほとんど使わないものが多いですし、目線がいかない分、掃除もしなくなります。そもそも、棚自体、購入すると「何か埋めなきゃ!」という心理が働くので私の中では購入しないものリストに入っています。どうしても購入が必要な場合は、無印良品の「壁に付けられる家具」シリーズで代用しています。
家具を買わない生活を始めるようになり、
自分の価値観は「見た目」よりも「手軽さ・掃除のしやすさ」であったことがわかりました。
そして、それと同時にもう一つ大事な気づきがありました。
他人目線で買ったものはいつかいらなくなる。
この考えは、自分の「生き方」にも影響を与えるようになり、一番最初に書いた信条に思い至るのです。
私が自分のことを(エセ)ミニマリストと表現するのには理由があります。なぜなら、私はミニマリストの方であれば絶対に買わないものをいくつか持っているからです。
例えば「折り畳み自転車」です。私はブロンプトンを購入し数年経ちますが後悔したことはありません。高額ですし、クセがありますので万人に勧められる自転車ではありませんが、本当に良い買い物をしたと思っています。なぜならこの自転車のおかげで「旅をすることは楽しい」と思わせてくれるようになったからです。この価値観は自転車を購入していなければ気がつけなかったことです。
しかし、このブロンプトンをインターネットで検索しようとするとサジェストには
【ブロンプトン 後悔】
と表示されます。
多くの方が後悔しないかどうかを気にしているのです。もちろん、高額な商品になればなるほど、購入して失敗した時の後悔は大きくなります。
「値段に見合う価値があるか」という思いを、誰しもが気にしているのです。
しかし、その価値とは何を指すのでしょうか。
私は、家にこもってばかりだった自分を外に連れ出すきっかけとなったブロンプトンに感謝しています。友人からは「そんな高い自転車は買ったら後悔する」と言われていましたが、「休日は駐車場の無い小さくてお洒落なカフェで執筆活動をする」という具体的な夢を叶えるために、ブロンプトンが必要でした。
そこに値段以上の価値を見出していたのです。
私もいまだに買って後悔することはあります。それでも他人目線で買うことは減ったので、本当に必要だと思って購入するようになりました。そして「今の自分には必要ない」と思えば、捨てるようにしています。
こうして、今の自分がわかってくるのです。
もうすぐ、2025年が訪れます。
自分を見つめ直す機会として「いらないモノ(考え方も)」を、捨ててみてはいかがでしょうか。