シアターGロッソ キングオージャー シリーズ第2弾 9/2~9/24

シアターGロッソ
キングオージャーショーシリーズ第2弾 
新戦士!スパイダークモノス登場!

※プロローグとエピローグのナレーション以外は7/15~8/24のものと同一です

ナレーション
———人とバグナラク、2000年に及ぶ戦いに決着がついた。これは、その少し前…狭間を埋めるべく奮闘した王たちのとある戦いの物語———

BGMと共に幕が開くと、対峙するスパイダークモノスVSキングオージャーの5人
それぞれと戦うスパイダークモノス
暗転

OPナレーションと「全力キング」が流れる
曲に合わせてアクションをする6人のヒーロー
本編OPさながらに今回予告やそれぞれの虫の特性が現れたポーズも披露

OP明け、敵と戦うキングオージャーの5人
ギラ「雑魚どもが!蹴散らしてくれるわ!」
ヤンマ「てか、なんだ今日のこの暑さは!」
カグラギ「これだけ暑いと畑の芋も蒸かし芋になりかねません」
リタ「暑い…帰りたい…」
ヤンマ「夏だからってこの暑さはありえねぇだろうが!」
ヒメノ「暑い暑い言わないで!それ自体が暑苦しいから!」
ギラ「やっぱり異常だよこの暑さ…」

?「ヌーフッフッフ!」
ステージ奥からカメジムが現れる
ギラ「…カメジム!」
カメジム「皆さーん、夏を満喫してますかぁ~?」
ヤンマ「白々しいこと言ってんじゃねぇぞこのスカポンタヌキ!テメェだな、この辺りの気温を上昇させまくってるやつは!」
カメジム「ヌッフッフ、その通り!」
ギラ「目的は一体なんだ!?」
カメジム「このチキューの気温を極限まで上げてグッツグツに煮え立った海水で人間どもを茹で上げるのです」
ヒメノ「趣味悪っ!」
ギラ「けど…一体どうやって…」
カメジム「せっかくですからその張本人をあなたたちにも紹介してあげます。セミジーム!」
上ステージの柱に怪ジームが留まっている
セミジーム「ほーーーい!どうも~こんにちは~!アツは夏いですね~」
カグラギ「あやつがチキューの気温を上げていたと…?」
ヒメノ「えーホントに~?」
カメジム「ヌッフッフッフ、良いでしょう、特別にお見せします。さぁ、セミジーム、思う存分チキューの気温を上げるのです!」
セミジーム「承りました~。では、ミンミンミ~、ミンミンミ~」

カグラギ「あ、暑い!急に暑さが倍増して…!」
ギラ「ダメだ、もう耐えられない!場所を移動して一旦涼もう…!」
ヒメノ「賛成!私かき氷食べたい…!」
ヤンマ「残念だが、それもどうやら叶わぬ夢みたいだな」
ギラ「どういうこと?」
ヤンマ「気温が上昇してるのは、どうやらこの場所だけじゃないらしい。これを見ろ、俺の国がこの灼熱にやられてコンピューターが制御不能になっているらしい」
ヤンマがモニターを表示し、各国の状況を映し出す
ヒメノ「どれだけ医療が行き届いたとしても、これだけの民が熱中症に罹ってはとても追いつけない…!」
カグラギ「なんてことだ、手塩にかけて育ててきた農作物が枯れていく…」
ギラ「この暑さじゃ皆外で遊べない…」
リタ「ゴッカンの雪が溶け始めている…このままでは水位が上昇し、全世界が…沈没する」
全員「えぇー!?」
ヤンマ「このままじゃマジでチキューがヤベェぞ!!」

ギラ「この国を…民を傷つける奴は許さない!雑魚ともが!貴様らの企みなどぶち壊してくれるわ!」
カメジムとセミジームに斬りかかるギラたち
セミジーム「えーい!うわ~!僕にだって出来る!」
セミジームも戦いに乱入するもすぐにやられてしまう
ギラ「この雑魚が…!」
ヤンマ「観念しやがれタコメンチ!」
セミジーム「うぅ…」

?「なにやら盛り上がってるみたいだねぇ?」
ステージ上空から逆さ吊りになったジェラミーが登場
ギラ「ジェラミー!」
ヤンマ「ったく、今更出てきたってお前の出番はねぇぞ」
セミジーム「今のうちに…」
逃げようとするセミジームと、それに立ちふさがるギラ
ギラ「わっ!」
ジェラミーが蜘蛛の糸でそれぞれを縛り上げる
ヤンマ「てめえ!一体何を!?」
ギラ「ジェラミー、どうしてこんな、」
5人を蹴散らし、セミジームを庇うジェラミー
セミジーム「えっ、助けてくれるの!?」
ジェラミー「何はともあれ、落ち着きなよ」
セミジーム「分かった、落ち着く!」
ジェラミー「さぁ、こっちへ」
セミジームを連れて行こうとするジェラミー
リタ「貴様、横領罪で裁くぞ」
ジェラミー「はいはい、お暑い中ご苦労さん。悪いけど、彼は連れていくよ」
ギラ「どういうことだ!」
ジェラミー「行間の読めないお前さんたちに話してもねぇ。それじゃ、熱中症には気を付けて。BAN!」
ヤンマ「おい、何してくれてんだよ!」
ヒメノ「もう!」
ギラ「ジェラミー、どうして…」
カグラギ「ギラ殿、ぼーっとしてないで早く追いかけましょう」
ギラ「…!待てー!」
暗転

カメジム「…全く、私の大切な計画がご破産になるところでした」
セミジーム「ジェラミーには、ありがとうを言わないとね~」
カメジム「奴に感謝など無用!そんなことよりチキューの気温を上げるのです」
セミジーム「…ねぇ、本当にチキューを暑くちゃって良いのかなぁ、みんな困らない?」
カメジム「良いのです、セミの怪ジームであるあなたは人間に比べて寿命が短い。だからこそ、自分の生きた証をこの世界に残したい。違いますか?」
セミジーム「そうだけど~、みんなが苦しむのは、やっぱり…」
カメジム「あなたは殺人兵器として充分なスキルを持っています。ですが、心が育っていないようですね。ならば、早く大人になれるようにおまじないをかけてあげましょう」
セミジーム「おまじない?」
カメジム「さぁ、ご覧なさい。ほーらほーら、あなたはだんだん悪くなる、人類を滅ぼし、世界に己の名を刻むのです」
セミジーム「……一刻も早く人類を茹で上げる。邪魔する王様たちは倒してやる!」
カメジム「おぉ~素晴らしいですセミジーム!さぁ、世界を滅亡させるのです!ヌフフフ…」
カメジムの笑い声とセミジームの叫びが響き渡る
暗転

ギラ「あれ~?あっ、そういえばさっきより涼しくなったか…?
…いや、それよりみんなどこへ行ったんだ?ジェラミーを追いかけているうちにはぐれたみたいだ…おーーーい!」
仲間を探すギラの遠くに人影が見える、ギラにはまだ誰かは分からない
ギラ「あっ、いたいた、探したんだぞ。…ヤンマ、じゃないな、カグラギか?…あ、なんだ僕かぁ…えっ!?僕が2人!?…って、なんだ、鏡かぁ…」
同じ動きをするクワガタオージャーの姿を怪しむ後ろでギラに斬りかかろうとしている偽物
ギラ「…?なんか怪しいぞ…?よし、試してみるか」
ボールを取り出し、弾ませたりリフティングをしながらフェイントをかけて偽物を見破る
ギラ「あっ!貴様!さては偽物だな!!待て!」
偽物を追うギラ。戻った偽物の手には何故かスッポンが
ギラ「えっ、なになに!?スッポン!?やめてよ!
貴様、もう許さんぞ!
このっ、逃げるな!この~!捕まえたぞ!」
スッポンで戦ったり奪ったり追いかけっこしながら偽物を追い詰めたところに仲間が集合する

ヒメノ「あっ、いた!!よくもこんなんでイタズラしてくれたわね!」
リタ「死罪決定…」
ヤンマ「ぜってーぶちのめす!」
全員体にスッポンをくっつけてやってくる、どうやら偽物にやられたようだ
ギラ「えっ、えっ、僕じゃないから!あっち!」
ヤンマ「はぁ!?何言ってんだ、他に誰がい…えぇっ!?ギラが2人!?」
カグラギ「これはどういうことですか?」
リタ「双子だったのか」
ギラ「僕もみんなと同じであいつにイタズラされたんだ、偽物の僕がやったんだ!」
カグラギ「偽物と言われましても…」
ヤンマ「見分けがつかねぇぞ」
全員で偽物に詰め寄る
ヒメノ「あなたが偽物?」
ヤンマ「ちげぇみてぇだな」
今度は本物のギラへ詰め寄る
ヒメノ「じゃあ、あなたが偽物?」
ギラ「いやいや、僕じゃないから!あっち!」
ヤンマ「どうなってんだ!」
リタ「そうか、おまえか」

何度も2人の間を往復して問い詰めるがどちらが偽物か分からない
ヒメノ「あーーー疲れた!ただでさえ暑いのに!」
カグラギ「ダメです、どっちがどっちか…」
リタ「どっちも切ればいい…」
ギラ「えっ!」
ヤンマ「あっ、そうだ、なぁ!みんなは見てたから分かるだろ、どっちが偽物か、声に出して教えてくれ!こっちか?それともこっち?」
客席にどちらが偽物か尋ねるヤンマ
ヤンマ「…そうか分かった、ありがとよ。偽物はお前だ!」

ミーンミンミンミーン!

ギラ「うわっ、また暑くなった!」
セミジーム「上手く同士討ちしてくれたら楽だったが、バレたら仕方がない!力ずくでねじ伏せてやる!お前たち! 」
ステージにキングオージャー5人の偽物が登場する
ヒメノ「嘘!?」
カグラギ「私たちの偽物まで!」
セミジーム「やっちまえ!」

それぞれの本物VS偽物ソロバトル
リタ「偽造の罪で貴様を裁く!
…中立は一人だけでいい」
リタ「ヴァアアアアアア!!!」
敵を倒して叫びを上げるリタ、の声が次に出てくるヤンマの元まで届いている

ヤンマ「あ?なんだ?」
ヤンマ「…そこにいたか!…あ?どこ行きやがった?ふざけた真似しやがって、この偽物野郎が!
あー鬱陶しい!おれがテッペンだ!所詮お前は偽物なんだよ!」
上ステージで敵を倒した後、自らも奈落に飛び込む

カグラギ「参ります!それにしても本当にそっくりですね、良かったら影武者にでもなりませんか?」
偽物を勧誘するが刃を向けられて拒否の意を示される
カグラギ「やはりその気はありませんか…残念です。ならば!
不届き者は許しませんぞ、成敗!これにて一件落着!」
客席通路に降りて戦い偽物を倒す
カグラギ「おや、ヒメノ殿!…ではありませんな」
退場

カグラギの退場後本物が登場、ワイヤーを駆使して戦う
ヒメノ「偽物なんて、美しくない!ハッ!
美しき女王は、私一人で充分!執刀する!」

ギラ「貴様の動きなど、止まって見えるわ!」
スローモーションアクションでギリギリスレスレのアクションをする
ギラ「おっと!さっきはよくも!」
2人して瓦礫に突っ込むも偽物はすぐに回復して再び襲い掛かる
ギラ「こいつ、化け物か!手こずらせおって…」

偽物を倒すがすぐに復活する
4人も集合するが偽物も全員復活する
ギラ「…!倒したはずなのに、どうなってるんだ…!」
ヒメノ「!こいつ、脈が無い!」
ギラ「なんだと!」
ヤンマ「まるでゾンビみてぇだぜ!」
ギラ「こいつらを倒すにはどうすれば…」
セミジーム「無駄なあがきだ!!ハァッ!」

ジェラミー「いや~たまらない暑さだねぇ」
L列上空からジェラミーがセンスを持って降りてくる
ギラ「ジェラミー!」
ヤンマ「アイツ…!」
ギラ「おい貴様、さっきは何してくれたんだ!」
ヒメノ「そうよ、あなたのせいでこんなに暑くなっちゃって!偽物も出て!今も困ってるの!それ分かってる!?」
ジェラミー「そんなに感情的になったらもっと熱くなるんじゃないのか?ほらほら」
持っているセンスでヒメノを扇ぐ
ヒメノ「っ!もういい!」
ジェラミー「おっと」
リタ「極刑を言い渡す」
カグラギ「お待ちください!ジェラミー殿の風を受けた偽物たちが急に弱まりました」
ギラ「なんだって!?」
ジェラミー「感情は、時に判断を鈍らせる」
ヒメノ「どういうことか説明しなさい!」
ジェラミー「こいつらは風に弱い。何故ならセミジームから出てきた幻だからね。蜃気楼がある限り、この戦いは終わらない」
ギラ「ならどうしろと言うのだ!」
ジェラミー「こうやって大地を冷やしてやれば蜃気楼は消える。そうすれば、もう偽物たちは復活しない」
ギラ「それじゃあ、みんなで風を吹かせて大地を冷やそう!」
ヒメノ「これだけの大地をどうやって冷やすつもり!?」
ギラ「ええっと…そうだ、頼む!みんなで風を起こして蜃気楼を消してくれ!手やうちわを使ったり、ペンライトでもなんだっていい!みんなでやれば大地を冷やせるはずだ!」
客席みんなで風を送る
カグラギ「さぁさぁ、みんな!扇いだ扇いだ!」
ヒメノ「何を迷っているの?私の為に扇ぎなさい!」
リタ「扇がないものは罪に問う。扇げ」
ヤンマ「なに腑抜けてんだマカロニボーズ!もっと、もっとだ!」
ジェラミー「最後にもう一押し!扇げ扇げ~!」
ギラ「よし、今だ!」

オウジャフィニッシュ!

セミジーム「あれ、今まで僕は何を…」
ジェラミー「ふぅ。みんな、いい風だったよ、感謝する」

そのまま帰ろうとするジェラミーを引き留めるヤンマ
ヤンマ「おい待て、さっきはどうして敵をかっさらったりした?」
ジェラミー「おいおい、俺にまだそんなことを聞くのかい?」
ヤンマ「行間は良い!さっさと教えやがれ!」
ギラ「…僕たちを止めるため…?」
ヤンマ「はぁ?なんで…」
ギラ「むやみにセミジームを倒そうとしたから…?」
ヒメノ「ギラが言うように、そこに行間があるというの?」
ジェラミー「あのまま倒してたら、チキューの気温は上がったままだったんだぜ?」
ヤンマ「あぁ?そうなのか!?」
カグラギ「それでは、ジェラミー殿はチキューの気温を気にして…?」
ジェラミー「セミジームを落ち着かせて気温を下げたつもりだったけど、みんな興奮して気付かなかったみたいだねぇ」
ギラ「確かに…あの時…」
リタ「お前の言い分は理解した」
ジェラミー「剣で倒すのは簡単だけど、それだけじゃあダメだ。話し合えば分かることだって沢山あるんだから」
ギラ「話し合えば、分かる…」
セミジーム「ええっと…あの…」
ジェラミー「お前さん、なにか訳アリと見たが…?」
セミジーム「僕は人間に比べて寿命が短いんだ。もうすぐこの世界から居なくなる。だから、自分の生きた証をこの世界に遺したい、そう思ってた。そしたらカメジムが…僕の願いを叶えてくれるって…」
リタ「カメジムに唆されたのか」
セミジーム「僕はただ!…みんなに忘れてほしくなかっただけなんだ~!」
ギラ「そんなことしなくたって…!」
ジェラミー「いいかい、誰かが困ることをしても自己満足でしかない。短い命でも誰かのために生き、命を繋いでいくことでチキューの長い歴史の中にお前さんの物語を刻める。そして必ず俺が語り継ぐ!」
ギラ「そうだ、生きてる時間の長さなんて関係ない!」
セミジーム「…!…ごめんなさい!」
カグラギ「お、気温がどんどん下がっています!」
ギラ「与えられた命、誰かのために精一杯生きるんだ」
セミジーム「うん!」
ジェラミー「…この光景も、なかなか悪くない」
暗転

セミジーム「…お世話になりました!」
ギラ「気を付けてな!」
セミジーム「うん!みんなと出会えたことを力に、僕に出来ることをやってみるよ!それじゃあ!」
セミジーム退場

ヤンマ「本当にこれで良かったのか?」
ギラ「え?」
ヤンマ「アイツがいくら心を入れ替えたといっても、バグナラクには変わりねぇ。何より見た目だって…」
ギラ「ジェラミーも言ってたろ!見た目など!下らんつまらん気に食わん!安心するがいい!セミジームは既に俺様の支配下なのだからな!ハーッハッハッハ!」
ヒメノ「つまり?」
ヤンマ「アイツはもうダチだってよ」
カグラギ「さすがはギラ殿、懐が広い」
ギラ「…?あれは…?」
遠くに何かを見つけるギラ
暗転

セミジームの一言アドリブ
カメジム「何をしているのです?」
セミジーム「あ、えっと、その…」
カメジム「もうすっかり気温が下がってきましたね。これからもっとチキューを暑くしなければ…」
セミジーム「…嫌だ!みんなと約束したんだ!僕は僕らしく生きる!もう誰も傷つけないって!」
カメジム「それはいけませんねぇ。今度は気持ちが変わらないよう、もっと強いおまじないをかけてあげましょう」
ギラ「セミジーム!」
セミジーム「ギラー!!」
逃げようとするセミジームを刺し、強力な暗示をかける
カメジム「フン!ほーらほーら、あなたはどんどん悪くなる。キングオージャーを倒し、悪の限りを尽くすのです」
セミジーム「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
ギラ「セミジーム!」

カメジム「さぁ、今一度チキューの気温を上げるのです!」
セミジーム「ミーンミンミンミーン!!」
暗示にかかったセミジームが再び気温を上昇させる
カメジム「さてと、私は地下で涼みながら人類の末路でも楽しむとしましょう。ヌーフッフッフ!」
退場

ヤンマ「あっちぃ!セミジームの野郎!なにかましてやがる!」
リタ「ヴァアアアアアア!!!」
カグラギ「このままではチキューが茹で上がってしまいますよ!」
ギラ「嘘だろ、嘘だと言ってくれ!」

先程の偽物たちが再び登場する
ヤンマ「おいおい、また出てくんのかよ!」
ジェラミー「せっかくのエピローグが台無しじゃないか!」
リタ「戦うしかないぞ」
ギラ「ハハハ…ハーッハッハッハ!上等だ、何度でも蹴散らしてくれるわ!!」
再び本物VS偽物の戦いが始まるが本物の5人の方が劣勢になってしまう
そこにジェラミーが助けに入る
ジェラミー「さぁ、エピローグを書き直そう。物語を持たない偽物たちよ、本物の王の名を知るがいい!」
偽物を弱らせ個別名乗り

ジェラミー「全てを統べて、世界の定めを定めるもの、その名を狭間の王ジェラミー・ブラシエリ!」
カグラギ「豊穣の大殿様!カグラギ・ディボウスキ」
リタ「不動の王!リタ・カニスカ」
ヒメノ「絢爛の女王、ヒメノ・ラン」
ヤンマ「叡智の王、ヤンマ・ガスト」
ギラ「恐怖しろ、そして慄け!一切の情け容赦なく、一木一草悉く!貴様を撃ち滅ぼす者の名は、邪悪の王、ギラだー!!」

偽物をすべて倒し残るはセミジームのみ
ギラ「よし、あとはセミジームを元に戻せれば…」
セミジームがソウルを食い巨大化する
ギラ「そんな…」
ヤンマ「こうなりゃ、力尽くで倒すしかねぇ!」
ギラ「待ってくれ!セミジームと話し合いができないと気温が下がらないんだろ!?だったらまずは落ち着かせて…」
ヤンマ「別の方法を考える!」
ギラ「でも!!」
ヒメノ「いい加減目を覚ましなさい!あれはもう、れっきとした敵なのよ!」
ギラ「ダメだ…僕には出来ない…!」
リタ「決断しろ!さもないと…」
カグラギ「人類が滅亡しますよ!」
ギラ「何か方法は無いのか…!」
ヤンマ「悠長なこと言ってる状況じゃねぇんだよ!」
ギラ「そうだけど…!こんなのあんまりだ…」
ジェラミー「なら、これを試してみようか」
奥から特殊な銃を持ってくるジェラミー
ギラ「えっ、それは?」
ジェラミー「これを使えば、あるいは元に戻るかも」
ギラ「それを早く言え!!」
ジェラミー「絶対じゃない!…確率は、良くて半々」
ヤンマ「はぁ?運任せかよ!」
リタ「失敗したら」
ジェラミー「セミジームは二度と帰ってこない」
ヒメノ「そんな…」
ジェラミー「この銃にみんなのエネルギーを集めて放つ。肝心なのはセミジームの心にどれだけ想いを届けられるかにかかっている」
ギラ「想いを届ける…なら、僕たちだけじゃなく、会場のみんなの想いを、声を届けることが出来たら!」
ジェラミー「良いアイデアだ、その声が大きければ、それだけ確率は上がる!」
ヤンマ「聞くまでもねぇと思うが、どうする?」
ギラ「僕はみんなを信じる!みんな!セミジーム心の奥に届くように、せーのと言ったら頑張れ!って大きな声で応援してくれ!せーの!」
全員客席に降りて声援を煽る
ヤンマ「まだまだ、もっとだ!せーの!」
ギラ「最後にもう一押し!一番大きな声で!せーの!」

ジェラミー「凄まじいエネルギーだ!行くよ!」
ギラ「みんなの声、受け取れセミジーム!ハァッ!」
L列センターで2人で銃を構え、セミジームに放つ

元のサイズに戻ったセミジームをギラが助け起こす
ギラ「セミジーム…?」
セミジーム「…ギラ…?ギラ~!」
ギラ「セミジーム!良かった!思いが届いたんだ!」
セミジーム「うん、聞こえたよ!みんなの声!」

リタ「気温がやっと下がったようだ」
カグラギ「けど、まだまだ夏ですよ。熱中症にはくれぐれも気を付けて下さい」
ヒメノ「そんなに喜ぶなんて、会場のみんなの声、本当に信じてたの?」
ギラ「なっ、何を言う!信じていたに決まっているだろう!よくやったお前たち!この俺様が誉めて遣わす!ハーッハッハッハ!」
セミジーム「みんな、本当にありがとう!」
ジェラミー「じゃあ、俺はここで」
ギラ「おい!」
セミジーム「ありがと~」
ヤンマ「アイツ、ほんっとよく分からねぇよな」
カグラギ「ですが、なにやら弱きものの心が分かるお方のようで」
ヒメノ「それじゃぁ、私たちも参りましょう、せっかくなんだしもっと夏を満喫しないと」
ヤンマ「おい、さっきまで散々暑くて文句言ってたくせに!」
ギラ「よし、行こう!」

客席降り(主題歌無しBGMのみ)

ジェラミー「かくして、王たちと会場のみんなの活躍により、チキューの気温は穏やかに、豊かな実りの季節を迎えようとしていた、とさ♪」

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