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18歳のプロローグ

初めまして、私ちょっと変わった幼少期を過ごしました。
誰かに聞いて欲しくて、少しだけ自分語りをしていこうかと思います。
誰にも話話したことがなかった私の過去に、興味を持ってくだされば幸いです。

私今、18歳。大学生をやっております。一応現役なんですよ、すごいでしょう。

一応ね、学歴はゴールド免許さながらに真っ白です。留年も退学もしたことないですね。 

じゃあ何が変わってるかって?
家庭環境です。シンプルに。

両親と私、3人家族です。これも普通。
でもね、お金に余裕がなかったんです。これが0歳の私のその後の人生にいい味を出していくんデスよ。

まずね、親は定額所得者の父、専業主婦の母。母はいわゆる教育ママというやつでした。自分のような人生を歩まぬようにと、私に英才教育を叩き込んでくださいました。

借金までして。

築5、60年の日本家屋に住んでいました。父の生まれ育った家でした。広い家でした。

その家の居間に親子3人で暮らしていました。中学2年生で引っ越すまで自分の部屋がなかった。

ちょっと待った。話が飛躍しましたね。
うち、母が野良犬猫の保護活動を行なっていたんです。多い時で20匹以上の犬猫ちゃんがいました。育児が忙しかったせいか、管理が行き届かなくなってしまいまったのだと思います。私の物心がついた時には、居間を除く部屋の全てが、猫の部屋となっていました。

猫の部屋と聞いて、猫カフェを想像するでしょうか。
そんな可愛らしいものではないんです。汚物で足の踏み場もなかったのですから。

私にとってはそれがもう日常でした。もちろん激臭でした。居住スペースとして使っている居間、台所、お風呂には猫はいませんでしたので廊下と居間を挟む扉一枚で遮断していた感じです。

両親はまた片付けられない人だったのでしょう。一間で3人生活する訳ですから物が溢れかえっていました。物が積み重なり、床が見えなかった。

無造作に部屋中に散らばった冷蔵庫、本棚、アップライトピアノ。その他もろもろに埋もれて、しみだらけ、カビだらけの布団で眠っていました。部屋の天井には雨漏りするところもあり、不安定な地面にバケツが置かれていました。蜘蛛の巣に埃が溜まりモール状になり、アーチを描いていた。年中湿ったカビ臭いお部屋でした。

幼い頃は、アスレチックや秘密基地のようで楽しくて、家具と家具の間に布団を張ってごっこ遊びをしてました。

ところで私は中学受験をしているもですが、小学生の頃の定位置はダイニングテーブルの下の空間でした。両脇には本棚と棚の壁があり、狭くて落ち着く寝床でした。またそこは、母からの襲撃を逃れるためのシェルターでした。

そのお話は、また次の機会に。ごきげんよう。

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