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歴代最高かつ最低かつ最高と思われる年下男と別れた女の徒然8

明日はお寿司なんですお寿司!!!
たのしみなんですお寿司!!!
と思いながら仕事がんばったよお疲れさまわたし。今日もイライラしたねでもやりがいもあったりするよね。がんばろ。よし、

徒然8
そもそも家に行った時点で、それは決まっていたのかもしれないけど、
彼にはまったくその思惑みたいなのは感じられなくて、わたしはひとりでもやもやとしていた。
(べつに盛ってたわけでは断じてぬわいです)
ただわたしもいい大人ですから、そうなってもいいと思ったから家に入ったわけなので、
逆にこのひとなに考えてんのかな、わたしはナシってこと??って考えるたびにグラスのお酒は減ってくばかりだった。

彼は立ち上がった。抱き寄せられたのか、抱きつきにいったのかはもうおぼえてない。
からだが触れたときに、あらためて彼の背の高さを知った。
たぶんはっきりとしたことばはなく、廊下を挟んだとなりの寝室へ招かれる。
リビングの灯りがつたわる寝室だけど、はじめてくるそこは、当たり前だけどなにがどうなってるかわからない場所で
彼に向き合いながらもいろんなものが手探りで
ひとつずつひとつずつ剥がしていった。

ほんとにその瞬間も前段階みたいなのもおぼえてないんだな。
ぽっかりとわすれてるのかな。思い出すことをしなかったから薄れているのかな。
交わしたことばはわすれてしまってるけど、なんとなく、触れた感触とかこんな顔だったかなとか
正確じゃないもの、みたいなのは存在してる。いまでも存在してる。なんてあなたはわたしに思い知らせてくるの。
解放を
いつになったらしてくれんの。

リビングに戻って彼はタバコに火を点ける。
数時間前までは触れたことのない人間同士だったのに不思議な夜。
とっくに日付も変わり、夜は朝になる手前まできていた。
あなたとわたしみたい。なにかが変わったのかなんにも変わらないのか不思議な時間。
独特な疲労感。茶色い部屋。見えないものを探る掴もうともがく。
いつだってたいせつなことって見えなかったりする。

#シリーズ
#最高かつ最低かつ最高
#乗らない日
#自己肯定感バキバキの日
#いろんな日
#あって当たり前や

#会えないから会いたいんだろうな

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