そして年女最後の日
2023年 大晦日。
仕事は明日もつづく。納めたことはないけど、とりあえず今日の今年最後のお仕事はおわり。
お寿司を食べ、いつもよりお高い入浴剤で温まり、ヒタヒタのパックで顔を包みながら、なんとなく流してる紅白にたまに涙がつたう。
かなしいわけでも、傷ついてるわけでもない。
たぶん、すこしだけわたしのいまのこころが柔くなっていて、
ほんのすこしだけそこにいろんなものが染みてきているのかもしれない。そんなかんじ。
お風呂で壁に映る自分の影を見つめ
こころを揺らす堂本剛さんの楽器のような歌声を聴いて、九月に行った平安神宮での奉納演奏が目の前に広がった。
あいのひとと歌うその声は圧倒的にわたしをつかんで、背中を押した。
ずっと抱え込んでいた存在を消す作業を始めた。
声を消し、写真を消し、その膨大な量に自分のきもちをあらためて知った。
好きだった。大好きだった。
苦しかった。なにが正解なのかいつもいつも考えていた。
すべてがほしかったし、わたしだけのものになってほしかった。そのためならなんだってするつもりだった。
壊れてた。わたしは壊れてしまっていた。
つらかった。ふたりでいても近くにいるかんじはずっとなかった。
合わないふたりだったのだと思う。
運命とやらでもない。あのひとにとってわたしは三つ上の半年くらい付き合った情緒不安定な女、こんくらいなんだろうなぁ。
いやなことばかりでも、しあわせなことだけだったわけでもない。
こんな日もある。そんなときもある。
今年は特にそういう思いが自然と自分のなかに湧いていた日々だったのかも。
がんばれるときにがんばる。がんばれないときはがんばらない。
これでいいんだ、って自分を許せたり認めたりできた日々だった。
一年は今日でおわるけど、日々はつづく。
わたしの日常はまだつづけられる。日々はつづいてゆく。
どんなときでも大事なことは守れるひとであれるように。
やわらかく、しなやかにつよく。
やりたいことにも向き合い、泣いて笑ってただよって寄り添ってそっと、たいせつなことを見失わないひとであるように。
わかりやすく、簡潔なことばを綴ることもできなくはないけど、
ゆらゆらしているきもちをただ画面に打ち続ける方を選んでいる。
あとで読み返すわたしへ、つたわってるよね。
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