雑に談する

飛行機がWi-Fiもなく、子供の泣き声で寝れそうもなく、久しぶりにnoteを書こうと思った。
ちなみに子供は嫌いではない。さすがに今回のヒステリック泣き声は不快よりだったが。

以前大学の同期何人かと雑談の話になり、
「雑談ってむずいよねー」的なトークテーマに対し、「え、そう?こうこうこうで無限に続くくない?」と言ったら、「確かに、、!そんなこと考えて喋ってるん、、?」みたいなリアクションをされたのが印象的だったので書こうと思う。

多分なんとなく実践出来てる人からしたら、何を今さらそんなこと、となる内容かもしれないが悪しからず。

例えば飲み会しかり、誰かと2人で話す時しかり、結論から言うと、枝と幹を考えながら話すと、ほぼ止まることなく会話できると思ってる。
実はタモさんも言ってたらしいが、どう言うことかと言うと、まず最初に例えば
「休みの日とか何してるんですかー?」
という最初の木が植えられ、
「基本家でゴロゴロしながらNetflix見たりしてるけど、夜涼しいから家の近く走ったりしますね」と返ってきたとする。
ここで、Netflixを掘り下げるか、ランニングを掘り下げるか、はたまたほっそい枝でゴロゴロを掘り下げるか、という何択かが発生する。

自分だったらあんまり映画を見ないので
「走ってるんですね!どの辺を走ってるんですか?」と返せば
「東京駅の方住んでて、皇居周りを走ったりしますね。でもこの前羽田空港まで走って行きました!」
とエピソードが飛び出してきたりする。
そんな時に、一旦羽田の話を掘り下げて
「距離えぐくないですか」
「帰りはどうしたんですか」
「汗だくで羽田着いて、大事な飛行機乗り過ごしそうでパスポートだけ握りしめてきた人やと思われそうすね」
と一通り羽田で枝分かれしたトークが盛り上がり、もう話に花が咲いてここに掘り下げる要素はないなと話したら、
「そういえばさっき皇居の周りを走ってたって言ったと思うんですけど、やっぱ走りやすいんですか?」と一個前の会話に戻る。
ここは、頭の中に栞を挟んでおく感覚で、ここ掘り下げたら面白い話が聞けそう、みたいなところのトークテーマを分岐の時に覚えておく。
言葉にするとややこしいが、多分慣れると自然とできる。

そして皇居の話にも花を咲かせ終えたら、今度は
「東京駅の近くって言ってましたけどどの辺住んでるんですか?」と聞いてそのあたりの魅力を聞いてもいいし、なんなら最初の枝分かれに戻って
「そんなアクティブなのに普段はゴロゴロしてるんですね」
でもいいと思う。そしたらまた枝分かれが始まり、こっちのトークテーマでも盛り上がるかもしれない。
方々のトークテーマで盛り上がったあと、全体を俯瞰してみると要所要所に花が咲いて綺麗に枝分かれした木が出来ていれば成功で、そうなっていて初めて全く新しい話題の木を植える。

たまに会話下手って人の話を聞くと、そもそも人に興味がないので掘り下げるべきとこを掘り下げていなかったり、花が咲ききってないうちから枝分かれしたり、そもそも新しい木を植えるのが早すぎて、なんか会話がポンポン飛んでるなと感じさせたりしていると感じる。いずれの人もこれを意識しだすと少しはマシになる気がする。

上の例に関して、文章で見ると会話の内容はマッチングアプリで初めて会っていたら二軒目はないくらいおもんないが、許してほしい。手法の話をしているだけなので。
気心知れた人との会話はこんなこと考えずに適当に話すし、多分もっと面白い。

ポイントは
・相手の話を盛り上げること
・自分の話をしすぎないこと
だと思っている。基本自分の話を興味持って聞いてもらえて嫌な人はいないだろうし、自分の話は場を重ねていけば洗練されて楽にペラペラ喋れる気にはなるが、そういうのって伝わるし、そもそも相手にハマっていなければ終わりである。

こうやって会話すると、重ねていくうちにどこを掘り下げたら面白そうとかも分かってくるし、毎回あまり同じ展開にならないので新鮮だが、わりとチャレンジングな時もあるから気疲れするかもしれない。

だけど、雑談という字も、雑とはいえ、言偏に炎と書いて談なのだから、せっかくだから炎が燃えるように盛り上がってる方がいいよね

こんなんいらんか。


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