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着物の未来

みなさま、ごきげんよう。椿伯爵夫人です。

着物1年生の私が偉そうに着物の未来について語るのもおこがましい話ですが、呉服屋さんや着物関係者の方々とお話していると、必ず〈もう織れる職人さんがいないのよ〉ということをしばしば耳にします。

毎日着物を着ていた時代から、嫁入り道具に一式誂える時代、かろうじて成人式に振袖を誂える時代を経て、今はどうでしょうか。

七五三のお母さんはレンタルが主流、華やかなパーティーはコロナで減り、茶道でも洗える着物を着る方が増えていると聞きます。

一方、サステナブルな生き方が注目される中、長く着られる着物は時代とマッチしているようにも思います。

では果たしてこれからの着物の未来は明るいのでしょうか。

私の予想では、二極化すると思っています。一定の職人技が込められた一級品と、逆に安価で取引されるリユース品の世界は生き残り、大多数を締める中堅価格帯の新品正絹は廃れていくのではないでしょうか。

とはいえ、時代は繰り返す…ともいいますので、もしかしたら新しいかたちの着方やブームなどが起きることもないとも言えません。

個人的にはまだまだ飽きそうにないので、私の中の着物時代はしばらく続きそうです。

次回は着物が繋ぐ縁についてお話したいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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