シンガポールでの野鳥観察~Mount Faber
こんにちは。どたばたしていてだいぶ更新に間が開いてしまいました。
さて今回は、自宅からバスで15分ほどのところにあるMount Faber(フェーバー山)に行った時のことを書こうと思います。
シンガポールは土地が狭い代わりに、国のいたるところに自然保護区があって、ちょっと足をのばせばすぐ緑がいっぱいの林、森、公園に行くことができます。前回のBotacicガーデンも野鳥観察に素晴らしいところですが、少し標高が高いところにも行ってみたくなってGoogle/ebirdで検索し、今回はMount Faberというところに決めました。
前回はこちら。
さて、Mount Faberといっても、そんなに「山」という感じではありません。調べてみるとなんと標高115メートル(!)。そして、それでもシンガポールで2番目の高さの山(丘?)ということでした。
バスから降りて、山の上のほうに向かってあるいていると、、少し山道から外れた高い木の上で、何か動きました。鳴き声も聞こえます。顔を向けてみると、
なんとアオショウビンでした!
これがシンガポールに来て初めて見たカワセミ。日本の池で見慣れていたあの青色とオレンジのカワセミもとてもかわいいのですが、茶色っぽい顔、喉元の白、背中から翼にかけてのきれいな青色、凛々しい感じすらします。
そもそもカワセミは水辺にいるものとばっかり思っていたので、こんな木々が生い茂ったところにいるなんて、全く想像もしていませんでした。。うれしい誤算で、カメラを持つ手が震えてしまいました(苦笑
そしてこの後、獲物を見つけたのかすごい勢いで飛び出していきました。調べてみると、魚、カエル、カニのほかにも地面のカタツムリやトカゲを捕まえることもある(!)とのこと!びっくりです。
偶然にも飛翔の瞬間が取れたのですが、空気抵抗をなくす見事な形になっています。
僥倖の出会いがあってご機嫌で歩いていると、「ピルリリリ、、、」という小鳥の声、しばらく探していると、、いました。
コサメビタキです。日本ではほとんどヒタキ科の鳥に出会ったことがなく、冬に近くの公園に来てくれるジョウビタキや、長野で見たオオルリくらいしか記憶・記録がないので、、、見つけたときは何の鳥かわかりませんでした。
コサメビタキが渡り鳥であることすら知りませんでした。いい勉強です。春から夏にかけて日本に渡来し、秋から冬にかけて南に渡り、越冬するそうです。日本で「コサメビタキ」は夏の季語だそうで、この鳥も日本から延々とシンガポールまで渡ってきたのかなあと思うと感動してしまいますね。(こんな小さい体でよく飛べますね、、、)
この後、山?丘?の頂上近くまで行って、遠くの枯れ木にとまっているブッポウソウ、そして急降下?している猛禽類など、遠くていい写真ではないですが、普段見ない山の鳥たちにいっぱいあえて大満足の鳥見でした。2時間ほど散策してからバスで帰宅。
冒頭にも書きましたが、気軽にこういう場所に行けるのが、何よりシンガポール野鳥観察の素晴らしいところだなと思います。