【ギャラリー冬青 写真展】 2023年5月期 田中昭史
ギャラリー冬青 5月期 写真展
田中昭史写真展
「秩父風景-祭り日」
会期:2023年5月6日(土)~5月27日(土)
11:00~19:00 日曜・月曜・祝日 休廊 入場無料
最寄り駅:東京メトロ丸ノ内線 新中野駅徒歩5分
<作家の言葉>
東京から西武池袋線で約1時間半、埼玉県の西端に位置する秩父地方は、三方を山に囲まれた盆地である。かつては多くの峠を通して外部との交流を保っていた。
その秩父一帯で行われている祭りは、20~30万の見物人を集める「秩父夜祭」から近在の人たちだけが集まる農家の庭先の小さな祭りまで、大小合わせて年間300とも400とも言われている。
札所三十四箇所をはじめとして、社寺の多さや秩父の人びとの楽天性そして平地の少ない過酷な農作業からの一時的な開放が、祭りという「ハレ」の日を数多く作り出したのだろう。それらの祭り日には、日頃あまり人影のない町中や村々に多くの人たちが湧き出し、つかの間の楽しみを享受している。
秩父の撮影は、1973年写真学校への入学で始まった。2年後の卒業制作のために選んだテーマが生まれ故郷の秩父だった。それ以来、秩父通いはすでに150回をこえた。
今回展示する作品は、その間の1988年から2015年にかけて撮影した祭りの日を中心とした秩父のスナップである。
田中昭史
展示作品:モノクロ11×14inch 27点
<作家略歴>
田中昭史 TANAKA Akifumi
- 1948年 埼玉県秩父市生まれ
- 1971年 信州大学卒業
- 1976年 東京綜合写真専門学校卒業
- 2000~2008年 TPOフォトスクールナビゲーター/講師
- 2001~2017年 武蔵野美術大学非常勤講師
- 2005~2015年 東京綜合写真専門学校理事/評議員
現在、静岡県浜松市在住。
1997年「多摩景」、1998年「秩父巡礼行1990-1998」を銀座・大阪ニコンサロンで開催。以降、現在まで日本、韓国、米国で個展・グループ展多数開催。
写真集に『多摩景』(2003年 冬青社)、『秩父風景』(2023年4月 冬青社)がある。