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【ギャラリー冬青 写真展】 2023年6月期 古谷津純一

ギャラリー冬青 6月期 写真展
古谷津純一 写真展
「 残 像 」― 木々の中の散歩道 ―

会期:2023年6月2日(金)~6月24日(土)
11:00~19:00 日曜・月曜・祝日 休廊  入場無料
最寄り駅:東京メトロ丸ノ内線 新中野駅徒歩5分

オリジナルプリント
Copyright (c) Junichi Koyatsu All Rights Reserved


<作家の言葉>
散歩が好きで近くの公園によく出かける.
夜明け前の薄暗い時間から木々の中を歩いていると,
光が刻々と変化して風景が次々にその表情を変える.

良い光景に出会うと,35m/mカメラで撮影する.
単なる散歩で目にした光景も,フィルムで撮影したい想いがあり,
散歩そのものが目的で出かけるときにも,35m/mカメラを連れていく. 

撮影したフィルムを現像してその「光景」を評価する.
このネガティブからプリントして作品として完結する場合もあるが,
多くの場合は次の休日に大判写真機を担いでその光景の撮影に出かける. 

先日見た光景が,「残像」として脳裏に刻み込まれている.
鮮明な残像もあれば,滲んだ残像もある.
その残像を求めて木々の中の散歩道を進む.
薄明りの静寂の中に小鳥のさえずりが聴こえる.

立ち位置はすでに決まっている.
三脚を立てて構図を整え,そのときを待つ.
目前にその光景が現れると,露出を算出してフィルムを装填する.
写真機のシャッターを開けると,脳裏に刻み込まれた残像がフィルムに潜像を形成する.
そして潜像は銀粒子を形成して残像を可視化する. 

                             古谷津純一

<作家略歴>
古谷津 純一 (こやつ じゅんいち)
- 1958年 千葉県に生まれる
- 1974年 高校の写真部に入部し,銀塩黒白写真の魅力に取りつかれる
- 1984年 地元の写真クラブで写真活動を継続
- 2000年 大判写真を始めたのを機に zone system 研究会に入門

 ○主な作品展
- 2012年 「John Studholme and Junichi Koyatsu – New Work」(2人展) Point Light Gallery, Sydney, Australia
- 2014年 「私風景/野田」(個展)   興風会館ギャラリー
- 2015年 「やまぼうし展」(個展)     時游空間 やまぼうし
- 2015年 「オーストラリアの風」(個展)  時游空間 やまぼうし
- 2015年 「personal selection」(個展)  時游空間 やまぼうし
- 2018年 「seascapes」(個展)  アイデムフォトギャラリー「シリウス」

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