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発信型副業におけるプラットフォームの選択は重要

少し長いので、時間がある時だけ読んでみてください。

無投資で副業をしたいと思っている大多数の副業挑戦者にとって、SNSや収益可能なプラットフォームは当然、最初の選択肢だろうと思います。
となるとやはり市場規模の比較は必要なので少しまとめてみました。
以下、各プラットフォームごとに日本国内での収益化済みクリエイター数、平均収益、市場規模について、現時点(※数字は概算や調査報告に基づくもので、今後変動する可能性があります)レポート形式にします。

1. YouTube

収益化済みクリエイター数
• 規模感:日本国内のYouTubeチャンネルは数百万件存在すると言われ、そのうち収益化(YouTubeパートナープログラムに参加)しているチャンネルは全体の5~10%程度と推計され、数十万単位と見られています。
• 上位層の偏在:実際、上位の数パーセントのクリエイターが広告収入の大部分を生み出しており、残りの多くは副収入レベルに留まっています。

平均収益
• 個人差が大きい:視聴数やエンゲージメント、広告単価によって大きく異なります。
• 中堅クラス:月間再生回数が数十万~100万回程度のチャンネルでは、月数万円~数十万円程度の収入が得られるケースが多い。
• トップクラス:人気チャンネルの場合、月に数百万円以上を稼ぐことも珍しくありません。

市場規模
• インフルエンサーマーケティング全体の中核:YouTube広告市場は国内でも大きなシェアを占め、企業の広告投資額も年々増加中。
• 推計額:日本におけるYouTube関連の広告収益やインフルエンサーマーケティング市場は、数百億円規模に達しているとする報告もあります。

2. Twitter(X)

収益化済みクリエイター数
• 収益手法の多様化:Twitter自体が直接的な広告収入の仕組みを持つというよりは、企業とのタイアップ、アフィリエイト、最近導入された「Super Follow」や「Tips」などを活用した収益化が中心。
• 規模感:収益化に成功しているクリエイターは、全体で数千~1万人程度と推計されるケースが多い(※初期の取り組み段階という面もあり)。

平均収益
• 幅広い差:企業案件やスポンサーシップが絡む場合は月数十万円~数百万円となるケースもある一方、個人の小規模な取り組みでは数千円~数万円といった事例が一般的。

市場規模
• マーケティングチャネルとしての重要性:企業がリアルタイムなコミュニケーションやブランド認知向上のために活用するため、インフルエンサーマーケティング全体の中で一定の割合を占める。
• 推計額:Twitterを介したマーケティング市場は、他プラットフォームと合わせた国内インフルエンサーマーケティング市場の中で、数十億円~数百億円規模とみられています。

3. note

収益化済みクリエイター数
• プラットフォームの特性:noteは文章、写真、音声、動画など多彩なコンテンツが扱えるため、クリエイターのジャンルも広く、収益化しているユーザーは数千~数万人規模と推計されます。
• クリエイターの分布:ごく一部のトップ層がプラットフォーム全体の売上の大部分を占めるピラミッド型の構造が存在しています。

平均収益
• 上位層の実績:2023年度のデータでは、年間売上トップ1,000人の平均売上が約1,160万円という報告もあります。
• 大多数は副収入レベル:一方で、多くのクリエイターは月数千円から数万円程度の副収入を得ているケースが一般的。

市場規模
• プラットフォームとしての成長:note自体の決算資料では、直近の四半期で数億円規模の売上が報告されていますが、クリエイター全体の取引額や売上は、プラットフォーム外での取引も含めると、年間で数十億円規模に達している可能性があります。

4. Instagram

収益化済みクリエイター数
• インフルエンサーの多様性:ファッション、ライフスタイル、グルメ、旅行など、ジャンルごとに多くのインフルエンサーが活動。
• 規模感:フォロワー数やエンゲージメントを基準に収益化できると判断されるクリエイターは、数千~数万人規模と考えられます。
• フォロワーの質と量が収益化の鍵となり、トップ層は非常に高いエンゲージメントを誇ります。

平均収益
• 案件単価のばらつき:中堅インフルエンサーであれば、1投稿あたり数万円~数十万円、トップ層になると1投稿で数百万円以上の収益を上げることも。
• 月次の収益:スポンサー契約やタイアップ案件を複数こなす場合、月収が数十万円から数百万円に上るケースもあります。

市場規模
• 国内インフルエンサーマーケティング市場:Instagramを中心としたマーケティングは、企業の広告戦略の重要なチャネルとなっており、全体市場は数百億円規模に成長しているとする推計もあります。

5. その他のプラットフォーム(TikTok、Twitch など)

TikTok
• 収益化済みクリエイター数:急速な普及に伴い、若年層を中心に収益化に成功しているクリエイターが増加中。現時点では正確な数字は把握が難しいものの、数千人規模から拡大していると考えられます。
• 平均収益:人気クリエイターの場合、ブランド案件やTikTok内のクリエイター基金を通じて月数十万円~数百万円に達する例もありますが、まだ初期段階のためばらつきが大きいです。

Twitch(ライブストリーミング)
• 収益化済みクリエイター数:日本国内では、ゲーム配信や雑談配信を中心に、数千人規模で活動していると見られます。
• 収益形態:視聴者からの投げ銭、サブスクリプション、スポンサーなど多岐にわたる。
• 平均収益:トップ配信者は月に数十万円~数百万円を稼ぐ一方、一般層では副収入レベルの収益となるケースが多いです。

総括
• 収益化の分布:どのプラットフォームも、上位数パーセントのクリエイターが大部分の収益を生んでいるピラミッド構造になっています。
• 個々の数字のばらつき:収益額は、フォロワー数、視聴数、エンゲージメント、案件単価などに大きく左右されるため、平均値だけでなく「上位層」と「一般層」とのギャップが存在します。
• 市場全体の成長:企業のデジタルマーケティング予算の増加や、SNS利用者の拡大により、各プラットフォームの収益化市場は今後も拡大傾向にあります。特に日本国内では、インフルエンサーマーケティング市場が総額で数百億円規模に成長しているとの試算もあり、各クリエイターの活躍の場は広がっています。

※本レポートは、公開情報や各種調査レポート、業界動向をもとにした推計値を含むものであり、正確な数字は各プラットフォームの最新データや企業の公式発表をご確認ください。

このように各プラットフォームごとに市場の規模や収益化の実態は異なりますが、全体としては「上位層が大部分の収益を独占するピラミッド型の市場構造」が共通して見られます。これを踏まえ、自身が参入する際は、どのプラットフォームでどの層にアプローチするか、戦略的な選択が重要となります。
ちなみにこのデータの結果、noteを副業の主戦場とするのは簡単ではないことがわかりますね。
このまずは戦場を 『知る』 事が大事ですね。

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