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【2024】税金の無駄遣いだろ、こんなの大賞
2024ももうすぐ終わりますが、今年のまとめとして、全国各地の自治体が新たに建設した税金のムダ・・・じゃなくて、税金の資源化ともいえるすばらしい公共施設やモニュメントを、表彰しながら紹介したいと思います!
今回は隈研吾以外も紹介するのでゆっくりしていってね。
隈研吾部門
まずは我らの隈研吾部門からは、茨城県境町の
手打ちそば 砂場
ウナギの加工施設「S-Lab4th(エスラボフォース)」
の2つです!!
境町はふるさと納税が関東トップの町で、その財力を隈研吾デザインの施設建設に注ぎ込み、全国有数の隈研吾建築の町になっています。
手打ちそば 砂場は民間の施設ですが、『本施設の設計費の2分の1の額について、町より助成』されていて、
ウナギの加工施設「S-Lab4th(エスラボフォース)」は『町が整備し、指定管理者の「さかいまちづくり公社」が管理運営する。
総事業費は約4億4300万円で、約7割を国の補助金で賄った。』と、
うまいこと税金を使って隈研吾を増やしています。
隈研吾さんというと、何十億もの税金を使った公共施設の設計をすることも多いため、金額的には今年はおとなしめといえます
ただ、規模は小さくても、抜かりなく行政から仕事をとってきているのは流石です。
2024らしいで賞
お次は、「2024らしいで賞部門」は、
MHパパさんが教えてくれた
「福岡城跡の期間限定ハリボテ天守閣ライトアップ」です。
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![](https://assets.st-note.com/img/1735223117-fVniIj2DTaq7wAPdLtG4JZr0.jpg?width=1200)
福岡市、福岡城址の期間限定(台風来ると危ないからw)ハリボテ天守閣、周辺整備事業併せて約1億円💦
— MHパパ@増税議員を落選させる博多減税会 (@MH46325708) December 19, 2024
主な財源、宿泊税、、、https://t.co/pDdhf6SJ0C pic.twitter.com/exvYeqvktJ
何が2024らしいかというと、2024年3月27日から5月31日までの、わずか2ヶ月しか見ることのできない期間限定プレミアム開催だったことと、
今年減税派を騒がせた『宿泊税が財源』という所です。
宿泊税は「インフラの整備のために必要」というのが推進派の主張ですが、実際は一億円もの税金を使って2ヶ月限定のハリボテ天守閣になってしまうという悲しさ。
宿泊税なんて始めたところで、ろくなものに使われないというよいサンプルですね。
とにかくダサいで賞
お次は、中央区の晴海ふ頭公園の「TOKYO」とデザインされた巨大モニュメントです。
都が設置したもので、建設費用はおよそ1億6000万円!
![](https://assets.st-note.com/img/1735572861-mpjbgM6wrRkIeLZ5Q37NOSHz.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1734959853-gisyjGTeVPZ9fBLMXRoUd6pu.jpg?width=1200)
これはとにかくダサい!ダサい!ダサい!に尽きます。
建設に対して地元からの反発もあったそうですが、そんなことよりとにかくダサい!
税金でこんなダサいものを作ったことに怒りを覚えます。
※個人の感想です。
ちなみに、地域住民の8割が反対だったそうで、よく押し切ってまで建設したもんだなあ、と。
さらに周辺住民など499人に行ったアンケートでは、8割以上の人が反対という結果
愛知県 ジブリパーク 490億円
お次は、愛知県長久手市の「ジブリパーク」です!
2022年にオープンしたジブリパークですが、2024年3月に全エリアのオープンとなり、今年ついに全面開業となりました!
このジブリパーク、税金投入額はなんと490億円!
愛知県もなかなかぶっ込んでくれます。
ジブリパークは、愛知県以外にも中日新聞社とスタジオジブリが事業に関わっているため、半分は民間施設、半分は公共施設みたいな位置付けです。
とはいえ、莫大な税金投入していることもあり、堂々の入賞です。
このジブリパークにも色々いいたいことはあるのですが、ジブリは熱心なファンも多く、あまりつつくと強烈な批判を浴びそうで怖いので、これ以上は触れません(ごめんなさい)。
詳しいことは、上の記事を読んで感じて下さい🙇♂️
あ、賞もジブリに触れたものにしたくないので、「うなぎイヌよく頑張ったで賞」にしときます。
大賞
そして、今年の大賞は「東京都のライトアップ事業」です!
都庁のプロジェクトマッピングを見た pic.twitter.com/rKO0BJ6bbb
— すずり (@szl1833) July 13, 2024
都庁のプロジェクションマッピングを始め、都内各地をライトアップをすることで観光地としての魅力をアピールする事業で、事業全体で2年48億円の予算が組まれています。
新たな建設物ではないですが、建物に光を当てるライトアップ事業も公共施設の一部と考えての選出です。
特に話題だったのが、都庁のプロジェクションマッピング『TOKYO Night & Light』です。
「ダサい、税金のムダ」という非難の声がとても多かったです。
ドクター中松さんも無駄遣いを指摘しています。(彼の場合、百合子に選挙で負けた私怨もあるかもしれませんが)
プロジェクションマッピングの無駄遣いを確認に来ました pic.twitter.com/m1s6scZV1a
— ドクター・中松 Dr.NakaMats (@Dr_NakaMats) July 6, 2024
12月には、海外からも人気のYOASOBIの「アイドル」とコラボしたプロジェクションマッピングを開催しているようです。
話題になるように工夫は続けているようですが、特に海外のプロジェクションマッピングと比べてクオリティが低いこと、なのに金額はやたら高いため、批判の的になっています。
(ちなみに48億は都内のライトアップ事業全体の予算で、都庁のプロジェクションマッピング単体の予算は2年で16億円になります。)
←ラン大聖堂(ノートルダム大聖堂)のプロジェクションマッピング、年間7万ユーロ(約1100万円)
— あーぁ (@sxzBST) June 28, 2024
→都のプロジェクションマッピング事業、2年で48.5億円
もうこの電通子会社の仕事、クオリティからして中抜きどころか全抜きなんじゃないの?😅w
pic.twitter.com/PwUwuK0lHHpic.twitter.com/e2q6TtPUBS
これに対して「経済効果があるからいいんだ」という反論もあります。
観光による経済効果は18億円もあるとされているのですが、それに対してNHKが検証をしています。
この記事で特に重要だと思うのが下記です。
都全体でいうと、どこかに観光客が増えれば、その分どこかが減るというような部分もある。プロジェクションマッピングの効果があったとしても、それが東京都全体としてプラスなのかというところは、まだわからず、産業連関表=経済波及効果の計算では限界がある。
例えば、東京観光しようとしていた人が、浅草から都庁のプロジェクションマッピングに観光先を変えたとします。この場合は浅草で起こるはずだった経済活動が都庁の方に移動するたけで、東京全体で考えればプラス・マイナスゼロでしかありません。
こういったケースでも、都庁のプロジェクションマッピングの経済効果には加算されることになります。
それって意味あるんですか? という話で、投入した税金に対して、本当の意味で経済効果が起きているのか疑わしいものです。
そもそも経済効果というもの自体が、税金を使う側が自己正当化をするために発表するものである事が多く、鵜呑みにしない方が良いものだったりします。
今回は、この「東京都のライトアップ事業」が、話題性、使われた税金の額、内容のクソさ、これらを考慮して大賞とさせていただきました。
おめでとうございます🎉㊗️
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今年は、国民民主党が躍進して、基礎控除の額の引き上げを主張したことで、「減税を求める声」と「税収が減ってしまうため、減税はできないとする声」の対立が激しくなっています。
ただ、今回紹介した事例のように、「こんなものに税金を使うくらいなら、減税して俺たちに税金を返してくれ!」と言いたくなるものはたくさんあります。
「減税すると税収が減ってしまう」のであれば、こういった過剰な税金の投入をやめればいいだけです。
「減税なんて出来ない」という声にまけないためには、「税金がムダに使われている」ことを知っている人が増えていき、声を上げていくことが大切です。
そのためにも、来年も引き続き、隈研吾を始めとする「その税金の使い道おかしくねえ?」という事例を紹介していきたいと思います。
では、今年も1年ありがとうございました!!