【VR演劇】持ちつ持たれつ気持ちいい・maropi工房稽古日記
こんにちは!maropi工房、座長をしておりますmaropiと申します。
我々maropi工房は11月25日、26日に
「チョイス」
というタイトルの演劇を公演予定で、日々稽古をおこなっております。
このnoteでは稽古の様子や、演劇素人の私がVR演劇に脚本、演出として取り組む中で感じたことをお伝えしていきます。
これまでのあらすじ
演劇に全く触れてこなかったmaropiは去年、役者として参加したVRマクベスというVR演劇での経験を通して演劇にハマる。
自分でも脚本を書き始めたり、インプロ劇団に所属して演技を続けていく中で11月23日~26日に行われるメタシアター演劇祭というVR演劇界隈としては初の大型イベントを知り、思い切ってそこでの公演を決める。
そこから出演してくれる仲間をVR演劇コミュニティ「メタシアター」にて見つけ、心強い仲間と共に本番に向け稽古を重ねているのであった。
稽古内容1:出ハケ決定
公演までの期間がいよいよ1ヶ月ということで、より一層稽古にも熱が入ってきてるわけですが、昨日は各シーンでの大まかな人の動きを決めて行きました。
これまでの稽古では台本読み中心に、各シーンごとのやり取りに関する動きを練習してきたのですが、いよいよ全体の動きをつけていく段階に入るわけです。
いや、その段階に入ったというより、私が演出としてやらないといけなかったことを今になってやってるに近いかもですが…
各シーンごとに誰がどこから入ってきてどこにハケて行くか、今回の脚本では割と人の動きはシンプルではあるので、
「この人はここから出てこないとおかしいよね」
とか
「こっちに出ていくべきだよね」
といった辻褄が合わなくならないようにしていく工程に近かったです。
私自身、演劇とか、映画とかを見るときに「何で今の人物はそっちに行ったんだろう?」とか考えながら見ることが多く、辻褄が合わない人の動きが気になって物語の内容が入ってこないことあるのでここは丁寧に。
その中にたまに若干の違和感を入れて伝えたい部分を強調する。それが演出の腕の見せ所なのかな、と思いながら内容詰めていきました。
稽古内容2:脚本変更部分の確認
昨日はシーンごとの動きを決めた後、少し時間があったので脚本の中で少し修正を加えた部分の確認を行うことに。
修正加えた部分は劇の終盤で演者同士の掛け合いが行われる見どころのシーンで、これまでも何度も大きな変更を加えたり、微修正を加えてきた部分でした。
先週の稽古で大きな内容変更を加えたものを試し、そちらをベースにエチュードを行ってもらってアイデアを膨らませたうえで、最終案として仕上げてきた脚本を試してみたわけですが、
もう一度、微修正を加えることにします、、
自分の頭の中ではあった方が良いと思っていたセリフが、実際に演じてもらうと必要性を感じない、冗長になる、といったことを目の当たりにした感じでした。
ただ修正内容についても明確になったので、これで一旦は脚本はまとまったかと思います。実際に何度も役者陣に台本読みやシーン単位で演じてもらうことを通じてイメージと実際の演劇とのギャップをだいぶ埋めれた気がします。
ブラッシュアップしたおかげでだいぶ面白い脚本なっているので是非色々な方に見ていただきたい、、
こう思えるのも稽古のたびに演じてみての感想やアイデアをシェアしてくれる役者の皆さんのおかげです。
余談:持ちつ持たれつ気持ちいい
今回私にとって演劇の脚本、演出が初めてのチャレンジとなるのですが、役者陣がリアルでの演劇経験がある方々なので
「そろそろこれ用意した方がいいよ」
とか
「ここ決めてもらった方がやりやすい」
といったことを明確に伝えてくれるので本当に助かっています。
この部分、私はVR演劇の良さだと思っています。
VR演劇自体が新しい文化になるため、全部をわかっている人、経験したことがある人があまりいない
そのためそれぞれの個々人にとってはどこかは初めて、未経験の部分があって、お互いの初めてが掛け合わさって新しいものを作り上げていくことになる
だからこそお互いに知っていること、出来ることを伝えながらそれぞれが主体的に提案をしていく必要がある
この2ヶ月弱、稽古や打ち合わせを重ねていく中でこの協力していく過程がめちゃくちゃ楽しい
本来は脚本、演出としてズバズバっとみんながすぐに納得できるものを先回りして出していくことができればいいのですが、現実問題それは無理。
これ、演劇に限らず、何か新しいことを初めにくくなる要因の一つにつながると思っていて、
経験不足、知識不足がゆえに人の力を借りる必要がある
でもこちらから渡せるものがない
相手に申し訳ないしやめとこ
こんなことを考えて一歩踏み出せない人って沢山いると思っています。
今回でいうと私は脚本、演出をしているわけですが、どちらも初めてのチャレンジ。それでも私が一歩踏み出せて、皆さんも一緒に付き合ってくれているのはVR演劇という新しいものへのチャレンジであること、そしてVR演劇を通して面白いものを作りたいという共通の目標があるからだと思っています。
持ちつ持たれつで協力して、一つのものを作り上げていくのってこんなにも楽しくて気持ちいいものなんだと感じる今日この頃です。
maropi
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?