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広報力が自治体を変える!新人公務員よ、広報マインドを磨け!


はじめに:新人公務員のみなさんへ


 4月から新しく公務員として働くみなさん、こんにちは!新社会人としてのスタートを心からお祝いします!
 みなさんはこれから、自治体職員として、地域のために働いていくことになります。ワクワクするような未来が待っていると同時に、不安もあるかもしれませんね。
 心配しないでください。皆さんには、輝く「広報マインド」がきっと備わっています。「え、広報って私の仕事じゃないよ」と思うかもしれませんが、待ってください!実は広報マインドは、これからの時代に必要とされる全自治体職員の重要な資質です。そして、どんな事業を進めるにしても、広報マインドは絶対に欠かせないのです。
 なぜかって?それは、広報が住民とのコミュニケーションの要だからです。住民のみなさんに寄り添い、共感を生む情報発信ができるかどうか。それが、自治体の信頼を左右すると言っても過言じゃありません。
 この記事は、新人のみなさんに向けて、「伝わる広報」の心得をお伝えするものです。経験談を交えながら、広報の「さわり」を学んでもらいたいと思います。
 広報の第一線で奮闘する先輩たちの知恵と情熱。そこから学ぶヒントは、きっとみなさんの自治体人生を豊かにしてくれるはずです。
 さあ、広報マインドを携えて、自治体職員としての第一歩を踏み出しましょう!キラキラした笑顔で、住民のみなさんを迎える準備はできていますか?

1. 住民目線に立つことから始めよう

 新米公務員のみなさんに覚えておいてほしいことがあります。
 皆さんは都道府県や市区町村、さまざまな規模の役所に勤めると思うのですが、確実に言えるのは、役所は、住民のためにある組織だということ。だから、仕事をするうえで何より大切なのは、住民のみなさんの視点に立つこと。これが広報マインドの基本中の基本です。
 とはいえ、いきなり「住民目線」なんて言われても、ピンとこないかもしれませんね。
 でも大丈夫。住民目線を身につけるコツは、とってもシンプル。普段の生活の中で意識するだけでいいんです。
 例えば、通勤途中にこんなことを考えてみましょう。「今日、市役所に用事があるとしたら、どんなことを知りたいかな?」とか、「もし自分が子育て中のパパやママだったら、市からどんな情報が欲しいかな?」みたいな感じで。
 そうやって自分を住民の立場に置いてみる。すると、見えてくることがきっとたくさんあるはずです。
 一つエピソードをご紹介します。ある新人職員が通勤電車の中で、ふと横に座ったおばあちゃんに「市役所の広報って読んでますか?」って話しかけたんだそう。そしたらおばあちゃんが、「あんなの小さくて字が読めないのよ」って。
 その一言がきっかけで、その職員は広報紙のフォントサイズや配色を工夫する改善案を提案したんです。おばあちゃんの一言を大切にする広報マインド、すばらしいですよね。
 住民票を取りに来た人、公園で遊ぶ親子、図書館で本を借りる学生……。住民のみなさんはみんな、私たちにとって大切な「お客様」です。
 一人ひとりの声に耳を傾け、ニーズに応えようとする姿勢。それが、信頼される自治体職員への第一歩なんだと思います。

2.キャッチーな企画で、広報の輪を広げよう


 広報マインドを大切にするみなさんへ。せっかくいい情報を発信しても、誰にも読んでもらえなかったら、それは本当の広報とは言えません。住民のみなさんに興味を持ってもらえるような、魅力的な広報を心がけることが大切です。例えば、こんな企画はどうでしょう?
「市長と朝ごはん」
 月に一度、市内のカフェで市長と一緒に朝食を食べながら、気軽にまちづくりについて語り合う。参加者は毎回公募で選ぶ。
 こんなユニークな場を設けることで、市長と住民が膝を交えて対話できる。普段は意見を言う機会のない人たちの声も拾えそうですよね。
 他にも、広報紙の1ページを子どもたちに任せてみるのはどうでしょう。小中学生から企画を募集して、取材から記事の執筆まで挑戦してもらう。そうすれば、子ども目線の新鮮な広報誌ができあがります。
 大人には気づきにくい、子どもならではの視点や発想。それを広報に活かすことで、より多くの世代に響く情報発信ができるはずです。
 そう言ってみたものの、私のアイデアも既存のものの焼き直しで、今一つかもしれません。
 先日、ある自治体の新人職員が、広報紙の企画会議で「インスタ映えする公園特集をやりたい」って提案したんです。最初は「そんなの広報じゃない」って大反対されたみたい。でも粘り強く訴えた結果、特集を実現したんだとか。
 発行後、若い世代を中心に大反響!公園の利用者も増えたって。発想の転換で、広報の可能性はぐんと広がるんですね。
 広報ツールが多様化する中、柔軟な発想力はこれからの広報職員に欠かせない能力です。
 「こんな企画やってみたい!」そんなアイデアを形にしていく行動力。それこそが、住民に愛される広報を生み出す原動力になるんじゃないでしょうか。
 実は、新人職員の多くの方がすでにSNSを駆使して様々な情報を発信していますよね。実際、情報発信はもう皆さんの得意分野で、日常生活に欠かせないものになっていると思います。ですから、皆さんにはすでに「広報マインド」が備わっていると感じます。私が若い頃にはSNSは存在せず、自分のことを世界に発信するなんて想像もしていませんでした。その点で、皆さんは大きなアドバンテージを持っていると思います。

3.広聴の達人になろう

 広報マインドを磨くうえで、もう一つ忘れちゃいけないのが「広聴」の視点です。
 広聴って、広報の反対語みたいに聞こえるかもしれません。でも実は、車の両輪のような関係なんです。
 広聴は、住民のみなさんの声に耳を傾け、ニーズを知るための活動。一方の広報は、そのニーズに応える形で情報を届ける活動。この両輪がしっかり回ることで、はじめて住民に信頼される自治体広報が成り立つんです。
 広聴の基本は、「聴く」ことに尽きます。パブリックコメントはもちろん、タウンミーティングや各種説明会など、直接住民と接する場では、一人ひとりの声にしっかり耳を傾けることが大切。「広報お姉さん」なんて呼ばれた先輩もいたくらい、聴く力は広報職員の武器なんです。
 最近は、SNSを活用した広聴も盛んになってきました。自治体の公式アカウントに寄せられる声は、住民の生の反応。そこから施策へのヒントが見つかることもしばしばです。
 ある自治体では、X(当時はツイッター)で「〇〇公園の遊具が壊れている」という指摘があったんです。それを見た新人職員が、早速公園を訪ねて状況を確認。即日、遊具の修繕手配をしたんだそう。迅速な対応にフォロワーから称賛の声が寄せられたって話です。
 SNSでの"小さな声"を施策に活かす感度の高さ、広聴の基本ですよね。
 広報と広聴は表裏一体。常に住民の声に寄り添いながら、わかりやすく伝える工夫を重ねる。そんな広報広聴の達人になれるよう、日々研鑽を積んでいきましょう。

最後に:次世代の自治体広報を創るのはあなたです


 新入りの公務員の皆さん、広報マインドについて一緒に学んできましたが、いかがでしたか?住民の視点を持つこと、魅力的な企画で広報活動を展開すること、広聴の専門家を目指すこと。

これらの心構えを持ち続けて、自治体でのキャリアを築いていってください。困難に直面することもあるでしょうが、広報の先輩方の熱意から学び、着実に成長していくことを願っています。

専門的な知識を深めたいとお考えであれば、今後も私の文章を参照していただけると幸いです。

 住民に寄り添う広報は、信頼される自治体の基盤。ひいては、まちの未来をつくる希望の営みだと私は信じています。
 次世代の自治体広報を創っていくのは、いまこの文章を目にしている皆さんです。
 広報のプロとして、どんな自治体を創っていきたいですか?理想のまちの姿を思い描きながら、これからの広報人生を歩んでいってください。
 みなさんの情熱あふれる挑戦を、心から応援しています!
さあ、胸を張って「広報マインド」の旗を掲げましょう!キラキラ笑顔で住民を迎える、素敵な自治体職員になってください!


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