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[#2 BORDER BREAK ツェーブラ41制作記] セイラマスオさんリスペクト!のディテール&カッターナイフ スジ彫りに挑戦
コトブキヤ ボーダーブレイク ツェーブラ41制作記の第2回です。
前回は気になるところだけササッと手を加えて 下ごしらえをしましたので、今回はディテール工作。各所にラインを加えて全体の密度感をアップしてゆきたいと思います。
今回の参考書籍はこちら
今回のやりたい工作については最高の参考書があります。それがこちら、ホビージャパンの作例でおなじみプロモデラー セイラマスオさんの「セイラマスオの気まぐれガンプラ製作記」です。
この本は セイラマスオさんの制作に関するノウハウが『えっ?そんなに明け透けに書いちゃっていいんですか!』 (『あぁ、おかわりもあるぞ』) ってぐらい惜しげもなく書いてある マジの神本です。
今回は この本をじっくり読み込みまして、自分なりに消化できた内容を反映しつつやって行きたいと思います。
まずはプラチップを貼り付けます
まずは キットの全体を見通して ここに出っ張りがあるといいな と思う場所にプラ材を貼り付けます。
![](https://assets.st-note.com/img/1736570747-dBZMFgr5wbLOco2IJtyqi6em.png?width=1200)
本家ではランナーを加工したプラ材を使っていますが 私はエヴァーグリーンのプラ棒で。思い付いたところに パッパとリズムよく貼り付けて行きたいので 加工の手間を省いて ちょっとだけ楽させてもらってます。
貼り付けをしていると テンションが上がってついついやり過ぎてしまうので 全体のバランスを見ながら いい塩梅になるように。ただ 今回は ちょっと派手めにしたいという気持ちもあるので『そうはならんやろ』という 違和感ある場所にも あえて貼り付けて様子を見てみます。
スジ彫りを入れて凸ディテールを繋げます
次は 貼り付けた凸ディテールが上手いこと馴染むように シャーペンで下書きをして、いい感じのラインが書けたら スジ彫りにします。今回は本家に習ってカッターナイフでのスジ彫りに挑戦してみたいと思います。
個人的な好みとして 線の少ないシンプルなデザインのものが好き という事もあって スジ彫りには根強い苦手意識があるので、一旦プラ板の切れ端なんかで練習しまして… なんとなくコツがつかめてきたところで いざ参る!
カッターナイフでスジ彫りを入れます
まずはカッターナイフ(短めのラインなら彫刻刀) をラインの長さに合わせて出して、なるべく寝かせめに構えたら 下書きの線に沿って "引き切り" で刃を入れます。刃を入れる場所はシャーペンの線の太さを目印に右端・左端からそれぞれ斜めに刃を入れるようなイメージ。
![](https://assets.st-note.com/img/1736570763-BsESWqCFZ7tldQX28gGTIR9K.png?width=1200)
線の片側にヨレずにラインが引けたら パーツを反対にして 線の反対側をV字にカットしたらスジ彫り1本完了。
詳細なやり方は参考書籍の方に詳しく書いてあるので 是非そちらをチェックして頂きたいのですが、自分が実際にやってみた感じとしては とにかく無理はしない。力技でゴリ押さず 途中で刃が止まったらまた刃を入れ直す ぐらいの気持ちでやる というのが一番のコツかなと。
ちょっと感覚的な話なので伝わるかどうかわからないのですが、カッターナイフは刃の長さが可変できる平刃の彫刻刀なんだと考えるようになったら 刃先の動かし方がイメージしやすくなったような気がします。
また 同じく二刀目のV字切りをする時は 思っているより大胆に、パーツの角をカットするイメージでいるとキレイに出来るような気がします。
四角い凹ディテールも同様に入れてみます
こういった 四角く凹んだディテールにも 長らく苦手意識があったのですが、”先に外周をスジ彫りしてから中を彫り込む” という手順でやると上手くゆくようになりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1736570783-TXBFYjk6y8sq0PC3Lf7NulVE.png?width=1200)
最終的には 四隅がびしっと決まっていればそれなりに見えるので 一見 二度手間っぽく思いますが、このやり方のほうが失敗がなくて良さそうです。
何回か繰り返すうちに分かったのですが 実は一連のこの作業、下書きの出来 如何でその後の作業の良し悪しはほとんど決まるんじゃないかというぐらい下書きが超重要。逆に下書きでいい線が描ければほとんど勝ったようなもんですガハハ。(まぁ 失敗してもリカバリー出来るから気楽にやるのが一番)
そんなこんなでディテール追加完了です
最終的にはここから再度タガネで彫り直して仕上げる予定ですが まずは全体のディテールが入った状態を。
![](https://assets.st-note.com/img/1736570802-jyKWJ9xzaCSnH0hb7DEP3UuA.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1736570813-OAH2FpM58kXRjePUG9Qy4sx6.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1736570823-0adGLgzhyCRmwX3SiEBpvfxs.png?width=1200)
元々のデザインが曲面主体なので その良さを損なわないようにディテールを入れるにはどうしたらいいかというのが 一番の悩みどころでした。
スジ彫りを追加する過程でも さらにプラ材のディテールを追加したりしながら 良さげなラインになるように試行錯誤しました。(結果イイ感じに出来ていると良いのですが…)
実際にカッターナイフスジ彫りをやってみて→結構いいかも
カッターナイフでのスジ彫りを実際にやってみた感想としては、意外と何とかなるもんだなと。
長年スジ彫りに苦手意識があったこともあって 作業を開始する前には本当に出来るんかいなという不安もありましたが キット1体分もやるとさすがに慣れるもので 、最終的には『あ、ここに線入れよ』ぐらいの気軽さで スイスイとスジ彫りを入れられるようになりました。
短い線なら彫刻刀を使うなど 適材適所で道具を選べば 比較的直線も出しやすいですし、何より線1本入れる作業の心理的なコストが低いので その場の思い付きをサッと形にできるのが一番の利点なんじゃないかと。
元々 あんまり精度にこだわる方でもないので 多少ヨレていようが 左右対称でなかろうが大して気にしてないし、何か作る時は なるべくその場のアドリブ感を大切にしたいタイプなので その点も自分の制作スタイルに合っているなと思いました。
さて次回は、
ディテールの追加と同時進行で各部もちょこちょこいじっていたので それらの細かい工作箇所も紹介しつつ 最終的な調整をして塗装直前状態まで持って行けたらと思います。
↓これまでの制作記事はこちら