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[#4 Ma.K. グローサーフント制作記] 最後の工作をして塗装直前まで持って行く
ハセガワ製 Ma.K.(マシーネンクリーガー)シリーズ 1/20 グローサーフントの大まかな改修は前回までで終わっているので 今回はその他の細かい工作箇所をザザザッと紹介しつつ、塗装直前の状態までこぎつけたいと思います。
レインボウエッグ版に近づけてみます
改めて横山先生の「Ma.K.モデリングブック」に載っているレインボウエッグ版のガレージキットの写真と見比べてみると 大分形状が違うので出来る範囲で近づけてみたいと思います。
モモのスジ彫り追加
多分一番目立つのはここ。モモ(?)のパーツに分割線を追加します。
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スジ彫りはあまり得意ではないので、目立てヤスリで直線を引いてアタリを付けたところにタガネ (ファンテックのスジ彫りカーバイト)で整えました。
背面のバンドディテールも再現
写真をよく見てたら 背面のタンクっぽい部分にバンド状のディテールがあるのを見つけたのでこれも再現しておきます。
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エバーグリーンのプラ材を スパチュラの柄の部分でしごいて曲げ癖をつけたものに キットの余りリベットを貼ってお手軽に再現。よく考えたらスネークアイなんかにもあったりするので定番ディテールなのかも。
胴体も気持ち削り込み
腹部と背面を直線的になるようにプラの肉厚の範囲で多少削り込み。
写真をよくよく見るとレインボウエッグ版は割と直線っぽい部分が多いのでプラの肉厚の範囲で削ってちょっと絞り気味のラインになるようにしてみました。
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犬って意外とモフモフのところと骨っぽいところがあるよな なんてそんな事を考えながら作業してみました。
肩アーマーもちょっとずらします
正面から見たところ、肩アーマーのタイミングもやっぱなんか思ってたんと違うのでズラします。取り付け軸を斜めにオフセットする形で新設。
頭部から肩のラインがバラバラだったのを、肩→頭→肩が緩やかなカーブになるように調整して、頭が埋まって見えるように変更しました。
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フェイスガードも作りますよ
モデリングブック2に載ってたキュクロープがカッコ良かったのでフェイスガードを追加します。最新のバリエーション機にはパーツが付いてるみたいですが自分が持っているキットはいかんせん初期ロットのものなので…;。
ピンポン玉からパーツを切り出し
顔面のガードはモデリングブック2を参考にピンポン玉から切り出し。
形状はひじの装甲と同じらしいので、適当な大きさに切り出したピンポン玉にキットのパーツを貼りつけて 形を整えたら、顔周りのパーツに合うように加工してゆきます。
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皆さんはプラモに使うピンポン玉はちゃんとプラ製のやつを選んで買ってくださいね。
自分は最初 近所ですぐ手に入る100均のピンポン玉(ポリエチレン製)を使って作り始めたのですが、いざ切り出してみると素材も柔いし、ヤスリがけすれば毛羽立つし、接着剤は全く効かないしで使い物にならず…。
結局 新しくプラ製のピンポン玉を調達して イチから作り直す羽目になってしまいました。
チンガードに固定します。
チンガードのバーは既に1mmのシンチュウ線に置き換えてあるので、こんな感じで接続パーツを作って、すり合わせしながらほぼほぼ現物合わせ。
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やっぱり気になるので追加工作します
右腕を再短縮
ここまで出来たところで やっぱり右腕の長さが気になってきたので、再度切断して さらに2mm程短くしました。以前の短縮分と合わせて合計3mm程短くなっています。
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パイピングも接着しておきます
パイピングはセメダインのスーパーXで接着。異素材でもガッチリ止まって後処理も楽なので今回めっちゃ重宝しています。
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壊してしまった所もしっかり補修します
右手の盾の接続部を直します
右腕の盾を接着していた事を忘れて 強引に引き抜いたらベッキリ折ってしまったので、これ幸いと『俺は本当はこんな風に付いてると思うぜ』って感じで接続部を作り直してみました。
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取り付けたときに気持ち斜めになるようにしたので、バランスをとる意味で 盾の上面にもプラ板を貼って 延長しておきました。
モデリングブックに載っているレインボウエッグ版の写真を見ると本来盾は手首に付いてるみたいなのですが、流石にそこまでの再現はせずに 雰囲気だけちょっと寄せる感じで 作ってみました。
ロッドアンテナも作り直します
背中のロッドアンテナもあれこれ触ってるうちに折っちゃったのでプラパイプと1mmのシンチュウ線で作り直し。
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根元のグルグル巻きは0.35mmのシンチュウ線を巻きつけて作りました。Vapeのコイルを巻いてたときの要領でチョチョイと(人生何が役立つかわかりませんねー)。
スネアーマーの接続部も直します
スネアーマーの接続部分も鬼硬くって、案の定 外す時に折ってしまったのでシンチュウ線でサクッと補修。
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反省も込めて反対側のパーツは 軸受けの内側を削って 外しやすくなるように加工しておきました。
壊しても直せばいいのさプラモデル。ということで補修もこれにて完了。
最後にちょっとだけマイオリジナル要素も
機関部にガードバーを追加
背中の機関部が丸出しなのが個人的に気になっていたので
Φ1.5mmのシンチュウ線を曲げてガードを取り付けてみました。
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機械的にはエンジン部がやられたらお終いだ ⇔ でも模型的に細かいディテールは見せたい
現実的には排熱も考慮したい ⇔ けど剥き出しのままはなんか抵抗ある
みたいなのの折衷案でこんな感じにしてみました。
これも3パターンぐらい作ってみて良さそうなのを採用。
本来ならケッツアーみたく背面カバーで覆うのが妥当なんだろうけど、「現地改修で勝手に付けました」みたいな感じになればいいなと。 (ただ単純にシンチュウ線を曲げて手すりを作るのが面白くなっているだけかも)
金属パーツは 可能ならはんだ付けで止めたいところですが、個人的に熱が出る道具を使うのが嫌なので セメダインのスーパーXと瞬着の併用でガチガチに固定しました。
増加装甲とディテールも追加
同じく背面機関部の上面には100均のつけ爪で追加装甲を。
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機関部の上辺の直線的なラインをやわらげたくてつけてみました。
工作終了 塗装直前状態
ここまでで一旦 工作は終了。やりたかったことは大体盛り込めたと思います。塗装直前状態はこんな感じになりました。
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次回からはいよいよ塗装編です。
色味はどうしようかな…とか考えつつ まずは下塗りから始めて行こうと思います。