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忘備録


朝8:45。ジムで汗を結構かくまで走った。


コールドシャワーを浴びて、前日は結構食べたので、貰ったキッシュを食べて家を出た。


忘れ物はない。



今日はどんな見られ方をしても、ベンチでも、出るか分からなくても、自分の準備をしよう。



そう心に決めていた。



自分のペースで、自分の準備を。




ジョグ、ストレッチ、ムーブメント。


パーソナルであの人に教えてもらったメニュー。




固形物はバナナにして、ウイダー系のアミノ酸のゼリーにしよう。



アップでスタメン組のフリーマンに入った。


「あ、今日まじで出るな。」



シュート練習。良い感覚。



「ファーストタッチだいぶ良くなったね」とさらっと放ったコーチの一言が嬉しかった。




「頑張るとか、走るとか、ハードワークとかは勝つためには大前提。」


キャプテンの円陣の冒頭にハッとした。



先制したけど追いつかれて迎えたハーフタイム。



あの人は私の背中を叩いた。


きっと、「やれよ」って。



逆転されて、後半15分、いよいよきた。



今シーズン初出場の機会が。




助けてくれたあの人は、多くの言葉は私にかけなかった。



ハイタッチをしたあと、最後にやってこい、と、また背中を叩いた。




私にはいつもより覚悟があった。



この30分で次以降が決まると察していた。



練習20回の評価よりも大きい30分になることを分かっていた。




でも、だからと言って、言われたことだけをやろうなんて思っていなかったし、自信を持って自分のプレーを絶対にやると決めていた。




入りこそファールを与えてしまったりしたけど、そこで崩れるほどの弱さではなかった。



だって、もっと苦しかったよ。2月から今までの日々は。



必死にボールを追いかけた。



数週間前まで怖かったボールを、自ら動いてパスコースを作って要求して、受けた。



「もっと出来た」は、もう無いかもしれない、という覚悟。



「もっと受けたかった」で終わらせれない。


そんなの自分が1番分かっていた。




シュートもゴールも出来なかった。



けど、やっぱり久しぶりの公式戦のピッチは、あの緊張感とワクワク感は最高やった。




出来は悪くなかった。むしろ良かった。



もちろん満足はしていない。これぐらいはできるよ。ってね。



言われたなぁそー言えば。



「上手いで終わる選手になるな」って。



それを痛感した日でもあった。




勝ちも、ゴールも、出来なかったけど、一歩以上進めた日。



あの人に恩を返すには、まだまだ足りないということを突きつけられた日。




それでも、朝4時半に家を出て観に来てくれた母にピッチでプレーしてる姿を見せれたこと、


あの人の帯同日に、今シーズン初出場出来たこと、



まだまだやれると感じれたこと、



苦しくても、しんどくても、勝つために頑張る大切さを身をもって感じれたこと、




苦しい日々も、もがけばいつかは少し光が見えること、





もっともっと多くのことを感じれた30分間、いや、1日だった。



あぁ、これやからサッカーってやめられへん。



やっぱり麻薬や。




また来週も頑張ろう。怪我だけはなく。




#日記 #忘備録#サッカー#初出場#感情#記録

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