ロケットのエンジンも電動化!?電動化は自動車だけじゃない!
衛星の軌道投入用ロケットでは、燃料の供給として、ターボポンプを用いられる。
ターボポンプは、タービンを回して回転させることが主流である。
しかしかながら、駆動方式として従来のよく使用されていたタービン駆動ではなく電動モータ駆動が採用されることがある。
ロケットに実用化された例として、Rocket Lab社の ElectronロケットのRutherford エンジンがある。
このロケットの駆動用電源としては、リチウムポリマー電池が用いられている。
リチウムポリマーは、身近にあるスマートフォンにも用いられてる。
この電動ターボポンプのメリットは、
・従来のタービン駆動方式に比べてバルブなどが削減されることでエンジンシステムが簡素化できる。
・エンジンの起動方法が簡単
・推力可変機能、エンジンシステムの制御も簡便
■今後の課題
電動のモータは、インバータやバッテリの搭載が必要になる。これらは、非常に重いのがデメリットである。
そのため、インバータやバッテリの軽量化と高出力化が今後の課題である。
■参考資料
2022、7月号 ターボ機械
ロケットとこれに関わるターボ機械の開発の現状と展望
内海政春 ロケット開発の動向と日本における取り組み