ひなた坂にとっての「アピールの場」とは

SUZUKAが公開されて30分ぐらい経って初めて聴いて笑い転げました。

マジで最高。

今まで日向坂にこんな曲が無かったから、富田鈴花という人間を1曲丸ごと贅沢に使って表現するのは面白いなぁと思いました。

で、これはさぞかし盛り上がってるんだろうなぁとTwitterを見たらなんじゃこりゃ。めっちゃキレてる人いるじゃん。

そりゃSUZUKAもブログで「このあと初めて耳にするみなさまの感情が、自分にとってすごく恐くもあるし」って言うわ。
本人に感想を見るのが怖いなんて言わせちゃダメだし、現に彼女の目に映すには酷すぎる感想が多すぎる。

これはちょっと看過できないなということで色々言いたかったんですが、140字の縛りがある場所じゃキツイのでnote書いてます。
明日仕事なんだよ。勘弁してくれよ。もうすぐ3時だよ。寝たいよ。

だいたい、批判意見を分類すると、「アピールの場を潰すな」という意見と、「9人に歌わせるな」「ソロ曲か少数ユニットでやれ」みたいな意見の2つに分けることができるかなぁと。

後者に関しては、ソロ曲でやるとしたら罰ゲームに近いだろうし、複数人になった時点で「他のメンバーを引き立て役にするな」という意見をゼロにすることはできないので今回スルーして、「アピールの場」という観点について話したいと思います。

まず、曲単体で見ているか、ライブを成立させるためのパーツの一部として見ているかで感想が大きく異なると思います。

個人的には、「曲単体」がアピールの場となるのは、日向坂楽曲の中でも表題曲だけだと思います。
シングル期間で表題曲を披露するのは、主に歌番組になります。
せいぜい1曲で終わって、フルですら歌わせてもらえないことが多いので、その曲の中でそれぞれのメンバーがアピールを完結させなければならない。

このような表題で仮に1人だけにフォーカスしたものが来ると、謂わば「センター+バックダンサー」になる。バックダンサー側のメンバーからすれば、シングル期間中唯一の披露の場である歌番組で引き立て役に徹しなければならなければならないわけなので、推している人から「アピールの場を奪われた」と言われても仕方ないです。

ただ、センターやフロントが存在する以上、完全にアピールの場を均等にするのは難しい。
だから、日向坂は曲中でフォーメーションをコロコロと何回も入れ替えて、2列目や3列目にいるメンバーでも前に出やすくアピールが出来る親切設計なパフォーマンスになっているのだと思います。
その面で言えば、日向坂はかなりメンバーに寄り添ったパフォーマンスを心がけている方だと言えます。

一方、ひなた坂の曲は曲そのものがアピールの場ではなく、あくまでライブを作るための1ピースでしか無い。

端的に言えば、選抜メンバーの日向坂がシングル期間中に出す作品が「曲」であるなら、ひなた坂が出す作品は「ライブ」ということです。

ひなた坂LIVEの構造について考えると、全体で披露する曲に加えてユニット曲、ソロ曲を駆使していく作りになっています。
加えて、それぞれのセンターを各メンバーに振り分けることで、主役になれる機会を設けています。

何人ものメンバーが主役になって、ようやく最後に座長であるメンバーに主役の番が回ってきて、そこで披露するのが「錆つかない剣を持て」であり「君を覚えてない」であり、今回の「SUZUKA」なんです。

そこでのパフォーマンスを振り返ると、「錆剣」ではイントロ前にみくにんが刀を振り回して剣舞を披露していたり、「君を覚えてない」ではすみれが美しくヒラヒラと踊っていたりと、割と時間を長く使ってたっぷりとソロでパフォーマンスする印象があります。

今回の「SUZUKA」がどんなパフォーマンスになるかはわかりませんが、今までカッコよく剣舞したり美しく舞っていたものに相当する「主役としてのパフォーマンス」が「自分のことを全員で歌い切る」なんじゃないでしょうか。

それの是非は完全に個人の好みになるので言及はしませんが、少なくとも言えるのは、ひなた坂の作品は「曲」ではなく「ライブ」であり、そのライブにどのメンバーも主役になれるパートが与えられていて、ファンや人事にアピールする機会はしっかりと与えられているということです。

実際僕自身、清水理央ちゃんがかなり好きで、ひらがなLIVEも11thは配信で、12thは現地で見ている身です。

ひらがなLIVEを思い返した時に真っ先に浮かぶのは、ニコニコしながらクソでかい旗を2本持ってブンブン振り回す、あまりにもパワフルすぎた青春の馬でのパフォーマンスと、ドSな表情で真っ赤な照明に照らされながら頭をつつくMyFansでのパフォーマンス。

たとえ引っ提げた曲のセンターやフロントではなく、後列で「引き立て役」と見る人がいたとしても、絶対的に主役になれる楽曲があるのがひなた坂の魅力だと思います。

少し自分語り、いや、理央語りが過ぎましたが…

今回の「SUZUKA」という曲そのものだけが13thひなた坂メンバーのアピール場ではない以上、この曲だけで「センター以外のアピールの場が奪われている」と断ずるのはあまりにも早計だし、何よりセンターであるすーじー、パフォーマンスを磨いているひなた坂に失礼な行為だと言わざるを得ません。

たかが1曲で「アピールの場が奪われた」というのは、暗に自分の推しに「この曲では輝けないね。残念だったね。」と肩を叩いている行為でもあります。そのようなセリフ、果たして口にしたり書き込んでいいんでしょうか。

何より、解禁前のブログで「ファンの反応が恐い」と祝福されるべきメンバーに言われていること、そしてそれが現になっていることが悲しいし、怒りを露わにしている気持ちは理解できなくはないとはいえ、浅はかだなと正直思います。

少し長くなりましたが、伝えたいことは大体伝えられた気がするので終わりにします。

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