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連載6:お得なはずのキャンペーンで高い買い物

この連載は、過去全国で起こっている失敗事例をもとに、これから住宅を買う人に向けて「知っておいて頂きたい、考えて頂きたい」知識や必要事項をまとめましたものです。沼津省エネ健康住宅では、ここに書いてあるようなことは決して起こりませんので、ご安心ください。それでは、本記事をお読み下さい。

 お得だと思って契約したが、実は、そうでもなかったという失敗例です。買い物をする時、定価より少しでも安く買えたら、誰しもトクをしたと満足するものです。こういった人間の心理を利用して、住宅会社はキャンペーンを仕掛けることがあるので、要注意です。代表的なふたつのタイプのキャンペーンをお教えします。

◆展示場売却キャンペーン
 チラシなどで、展示場売却1棟980万円といったよう広告をご覧になったことがありますか。家が980万円ならお買い得と感じますね。こういったキャンペーンに申込むこと自体には、問題はありません。ただし、間取りがすでに決められていて、変更することができません。実際には980万円のほかに費用が必要になりますが、もしこれに当選すればお得かもしれません。

 しかし、問題はその後に起きるのです。申込みをした人すべてにこんな勧誘があるのです。たとえば、次のような電話です。「お申込みいただき、ありがとうございました。今回、1等ははずれたのですが、2等が当たりました。今なら、特別価格でご購入いただけます」この場合、最初から上乗せされた金額を差し引くだけなのですから、お得とはいえません。

◆月末決算型キャンペーン
 その月のうちに契約を決めると、いくら安くなると、契約を迫られるケースもあります。間取りや資金計画をしっかりと立て、住宅会社のこともよくわかって納得していれば問題はありません。しかし、多くの場合、何も決まっていない状態で契約を迫ってくるケースがほとんどです。

 間取りはライフプランを1〜2回見ただけで、今後どうなるのかわからない。着工、引渡しについての具体的なスケジュールについて話をしていない。こういった状態で契約を迫ってくることが多いのです。

 住宅会社は月末ごとに売り上げの集計をしています。その月の契約高を積み上げたい時や、仕事がなかなかとれずに業績の上がらない会社は、こういったキャンペーンを打つことがあります。買う側は、冷静に考え、きっぱりと断ってよいのです。価格にとらわれて、今買うとお得だと思い込んで契約すると後悔することになります。会社の都合で契約を迫ってくる会社には注意が必要です。

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