連載5:モデルハウスと完成した家の落差にがっかり
この連載は、過去全国で起こっている失敗事例をもとに、これから住宅を買う人に向けて「知っておいて頂きたい、考えて頂きたい」知識や必要事項をまとめましたものです。沼津省エネ健康住宅では、ここに書いてあるようなことは決して起こりませんので、ご安心ください。それでは、本記事をお読み下さい。
完成した家がイメージしていた家とはずいぶん違う。私の建てたい家はこんな家ではなかった。家が建ってから当初のイメージとの落差にがっかりするといった失敗事例は少なくありません。イメージと実物の落差は、一体どうして生じたのでしょう。
住宅会社が出店している展示場やモデルハウスは、見せるために作られたものです。見た人がうっとりするような高級家具を使い、キッチンにはめったに使われない、ハイグレードな素材を用いています。何度もモデルハウスに通って見たとしても、それは実物の家とは違います。
重要なのは、モデルハウスではなく実物を見ることです。実物の家とは、住宅会社が実際にお施主さんのために建築した住宅のことを指します。次のふたつを満たした家を見てください。
1.実際に住む予定の住宅である
2.実際に検討しているものと同じグレードの住宅である
こういった実際の家を見ている人は、自分の建てる家をイメージしやすいのです。モデルハウスなどを見ると、そのような豪華な家になると錯覚しがちなものです。グレードの同じ家を見るのが現実的です。
普通、間取りの作成が始まると、住宅会社はいろいろな資料を提供してくれます。資料を冷静に分析できる人はよいのですが、きれいに作られたカラーの平面図や立面図、パース図面などを目の前にすると、一般の人は図面にのめりこんで夢を描いてしまいます。自分の建てる家が、そのパースやカタログのようにでき上がると錯覚してしまいます。
家ができたら、夢からさめてしまった!現実に建てられた家は思い描いていたものと全然違う!そんな失望を味わわないために、実物の家をしっかりと見学しましょう。
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