災保険と床下浸水 - 住宅オーナーが知っておくべき重要な条件

火災保険は、住宅所有者が安心して生活するために不可欠な保険の一つです。しかし、その範囲や条件には注意が必要であり、特に床下浸水に関しては注意が必要です。床下浸水は「水災」として扱われ、火災保険の補償範囲は通常、建物や家財の損害に限定されます。しかし、床下浸水に関しては特定の条件が適用されます。

床下浸水の補償条件:

具体的な条件として、保険対象である建物または保険の対象である家財を収容する建物に対して、居住の用に供する部分の床を超える浸水または地盤面より45cmを超える浸水があった場合に補償されることとなっています。

地盤面の高さとの関連:

しかし、問題は地盤面からの浸水が45cmを超えない場合は、保険の対象外となるという点です。多くの住宅では、床下の点検が可能なように有効高さを40cmとしていることが一般的です。実際には、地盤面とベタ基礎の高さが一致しない場合が多いですが、地盤面から基礎の天端まで45cmも取れていないことが多いです

契約前の注意:

多くの住宅所有者は、工事が終わってから火災保険の契約を結ぶ傾向があります。しかしこのタイミングでは、地盤面から基礎天端までの高さを45cm以上確保することが難しい場合があります。細かな部分ではありますが、これは将来の不測の事態に備える上で重要なポイントです。契約前に保険条件を確認し、必要ならば高さを調整するようにすることが重要です。そうでなければ、床下浸水が起こった際に折角入っていた保険であっても、保証が受けられない可能性があるのです


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